黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)

  • 東京創元社
3.86
  • (43)
  • (44)
  • (62)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 412
感想 : 35
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488167035

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アシモフは、きっとこの「黒後家蜘蛛の会」シリーズを自分の楽しみのために書いている。だからこそ、英語の言葉あそびにはちんぷんかんぷんでも、読んでいるこちらもついつい楽しくなってくるのだろうな。

    最後に収められた「不毛なる者へ」はこのシリーズのファンへ、アシモフからの贈り物だろうか。思わずニヤリとさせられる趣向である。そしてさらに、落語を楽しむ要領でこのシリーズを読んできた自分にとって、まさに「正鵠を射る」といった感のある訳者による「解説」に脱帽。

  •  欠けているもの、がさすがアシモフである。
     1話1話にうっとおしいほどついているあとがきすら楽しそうである。にやにやするわ。

  • 第3巻。
    どれを読んでも安定して楽しめるが、3巻の中では『ロレーヌの十字架』と『よくよく見れば』が特に印象深い。

  • 読了

  • シリーズ3作目。

    時事ネタやら世相を反映した語りやらに若干うへぇと思わないでもないけれど、時代を差し引いて考えるとこれだけ公平な見方ができるってすごい。

    知識を頭の中に蓄えて、それを即座に取り出せるというのはすごいことだ。
    知識を蓄えたブラックウィドワーズの面々の価値がまずあって、
    その上で知識は丸暗記しなくたって本から取り出せるヘンリーの価値が描かれる。
    本の中の知識を探すには、何をどこで探せばいいかという知識と探し出す能力が必要なわけで、丸暗記と思考力のどっちも大事だよねみたいな。
    なんかそういうことを思った。

  • メモ 「犯行時刻」「かえりみすれば」「よくよく見れば」 次点「欠けているもの」

  • 「時としてヘンリーの真相解明はミステリの解決であるよりも、咄の下げに近いという気がしないでもない。」という解説は言いえて妙。

  • 黒後家蜘蛛の会もの。例のごとく例によって、様々な話題で読者を楽しませてくれる短編集。今作はどこか殺人系の事件が据えられなかった黒後家蜘蛛の会にその色が若干ついてきたのにはちょっとびっくりですね。フーダニットでもハウダニットでもない、とアシモフがあとがきに書いていますが、たしかにそのとおりで、新しい殺人の見方があったり。他にもSF関連の謎や黒後家蜘蛛の会の設立についてなど、いろいろ黒後家蜘蛛の会について新しい知識が増えることもあり、読み続けている読者にとっては、読み応えのあり、面白い作品を集めた作品集でした。

  • 3か4で迷うところだけれど…。

    相変わらず面白いです。
    最期の一編、創始者の出題に回答を強いられるストーリーが、
    ちょっと強引な気がします。

全35件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アイザック・アシモフの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×