- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488195113
感想・レビュー・書評
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老人にも容赦無しなマロリー…そこが好きだw
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相変わらず読み辛いです。なんか、英文法をそのまま日本語にしたみたい。これは作者の方でしょうが、難解な比喩が出てきます。
ただ、マロリー、チャールズ、ライカーと、とても魅力的なんです。なので、難解さと闘いながら、読み続けます。 -
マロリーが暴く4人のマジシャンの秘密と、死んだルイーザの実像。
本作ではマロリーがかなり普通の人になっている。と言っても考え方や行動は相変わらずなのだけど、人を突き放したようなところが多少影を潜めた。
その分、困惑したり怒ったり手玉に取られたり。前作で過去に一区切りつけた上で、作者は新しいマロリーを作っていくのだろうか?
ラスト近くにマラカイのためにとった行動は、これまでのマロリーでは考えられないし。
この先、彼女がどんな風になっていくか、楽しみだ。
ミステリ部分はマジックと相まって、面白かった。1作目からのエピがここに繋がってたのか!って感じ。 -
キャロル・オコンネルのマロリーシリーズ。
故郷での過去との決着をつけたマロリーがニューヨークに帰ってきた。で、へたれチャールズの従兄(故人)を中心とする老マジシャンの仲間たちの間で殺人事件が起こる…。
今回はチャールズのへたれ度が低くていまいちww おじいちゃんマジシャン達をかばおうとするチャールズはマロリーから絶縁されてしまうのだが、まぁチャールズにはチャールズの正義があって、マロリーには正義はないから、へんにへたれになってないところが不満。うーん、チャールズよ、マロリーを受け入れるには、善悪がどーのとか、義理人情がどーのとか、そういう小さいこと気にしてちゃだめだぜ。
ストーリーは、第2次世界大戦時のフランスでの事件が起因していて、それが出てくるあたりからはさくさくと進みだすけど、その前がまったりしてて、なんだか。
と、マジックを文章で表現するのは難しいつか、そればっかりになってくると読んでる方は何がなんだかわからなくなります。
ともあれ次のチャールズのへたれに期待しませうww -
常識を持ち合わせないがそれなりに筋の通った特異な性格のマロリーを描くのが作者は本当に楽しそうですね。
ニューヨークに結集したマジシャン達はもともと第二次大戦中のフランスで関わりがあり、マラカイの妻ルイーザが当時、舞台の上で死んだ事情が今度の事件の大きな鍵となっていました。
さすがのマロリーも曲者揃いの老人達に振り回されがちですが、そのためにいぜんより感情がわかりやすいので、内に秘めた思いが時々かいま見えて切ない。周りの人間も皆そんなマロリーに惹かれていくのです…
姿の見えない妻が舞台にいるかのように演出しながらイリュージョンを続けている狂気の魔術師マラカイが何とも印象的。違う立場で長い戦後を生き抜いた老人達の決着、納得のいく落としどころでした。 -
ちょっと疑問が残る部分があったのですが、私が読み飛ばしたせい?それとも何かの伏線?もう一度読まないと!
いや、むしろ最初の『氷の天使』から読み直さないと。 -
文句なくかっこいい。このニューヨークには行ってみたいなあ!