失踪者〈下〉 (創元推理文庫)

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制作 : 浅井 晶子 
  • 東京創元社 (2017年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488211097

失踪者〈下〉 (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ストーリーとしては非常にシンプル。元ジャーナリストの女性が、5年前の失踪事件を取材するというもの。幼馴染が失踪したのは自分の結婚式に出席する道中だったため、主人公はある種の責任を感じながらの取材となる。

    複雑なトリックも、凄惨な描写も、奇抜な設定もなく、日常生活がそのまま事件につながっていく展開にも関わらず、ページを繰る手が止まらない。その要因は巧みな人物造形だと思う。主人公に関わらず、「モヤモヤ」を抱えたキャラクターが次々登場するのだが、彼らの描写は表層的に終わらず、人間の持つ多面性、迷いなどが重層的に描き出されるので、どうにもこうにも目が離せない。ドイツで売れっ子作家というのも納得。普遍的なずるさや弱さが巧いという点では、宮部みゆきと似たタイプなのかもしれない。

    二転三転する巧みなストーリーテリングと丁寧な心理描写で、物語に説得力と厚みが出ているが、ミステリとしては弱いかも。期待していただけに、若干の強引さが目立ってしまいただただ残念でした。謎解きは二の次で、人物に注目して読むならば、久々に期待できる作家を見つけたなー、という感じ。

  • 心理描写がはまってる。
    不穏な空気とか不安感の煽り方もうまい。

  • 平成30年1月8日読了

  • ようこそ。ロクデナシの世界へ。

    主要人物のロザンナが自分の結婚式に出席できなかった
    エレインを5年ぶりに探すことから物語は始まるが
    その理由もジブラルタルでの鬱積した結婚生活に
    嫌気がさした為
    昔の仕事仲間が振ってくれた仕事に飛びついて
    ロンドンで羽を伸ばせるからという理由なので
    おおぅーとなる。


    だからかロザンナに全く感情移入できない。
    (身勝手なわけではなくて、今の自分より仕事をバリバリしてたあの頃の自分は正しかったはずでそれを証明したいが為にエレインを探し始めるというのはいただけない)


    終いには最後の目撃者弁護士のリーヴと恋仲みたいになって、それで本当に真相究明できますか?とはなるが

    彼女自身の視点から見れば、
    満たされない結婚生活から逃げ出してきて
    真相究明が本当の主題ではないわけで
    少し紳士的な男にほだされたらそうなりますぅぁーね。と

    ミステリー、謎解きと思うと
    少しイライラしてしまうので
    2時間ドラマ的な群像劇と思えば
    ただ出てくる人ほぼロクデナシなので(笑)
    ロクデナシが悪いんじゃなくて
    貴方はこの人達に何か言えるほどのものをもってますか?と言われてる感じがして‥‥‥

    それこそが本作品のナーメテーターな所で
    2時間ドラマ作品と思ってナメてたら
    人間の業をドーンと見せつけられるという。

    ただ哀しむべき事に、この人達が少しでも、
    ちょっとでも人に優しく出来たなら
    エレインの失踪は無かったんじゃないかと
    ありえない未来を思わせるわけです。
    ただそれは覆水盆に返らずで
    そんな事は考えても無駄なんですけど
    無駄だからこその、
    無念さを心に残す読後感になりました。

  • あらすじ
    エレインかと思われた女性は、パスポートを手にい入れた、別人だった。彼女はサイコパスの元恋人から逃げていたのだ。ロザンナ、ロザンナの夫、義理の息子、生みの母、疑われた弁護士、ロザンナの兄…いろいろな人の事情を巻き込みながら事件はゆっくりと進んでいく…。

    上下巻あって、事件の進みがすごくスロー。日本人の感覚より1.3倍くらい遅い。でも読んでしまう。前作でもそうだったけど、主人公の女性が普通なのに、ときどきどうしようもない行動をとってしまうところが、理解しやすい。他の登場人物もそうで、普通の人が事件に巻き込まれる日常が丁寧に書かれているところがこの作品の魅力。

  • 上巻の終わりから第二部の終わりにかけては非常に面白かったのだが、第三部になり、ちょっとだれてきて、最後はやっぱりそこに落ち着くのかみたいな感じでちょっと残念。

  • CL 2017.4.15-2017.4.22

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発見された女はなぜ、エレインのパスポートを持ち、エレインを名乗っていたのか? 彼女はなぜ隠れるように生きていたのか? 本物のエレインはどこにいるのか? 生きているのか? それとも……? 当時疑われた弁護士を取材したロザンナは、彼に惹かれ始め、その無実を証明することに熱中する。そして 彼女の行き着いた真実とは? 震えるほどの衝撃が最後にあなたを待っています! ドイツで210万部のベストセラー・ミステリ。

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