白夜に惑う夏 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ク 13-2)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488245061

感想・レビュー・書評

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  • 読了できなかった。前作はとても良かったのに・・・。
    登場人物の把握ができない、謎ときに至るまでの説明が長すぎる。
    映像化にすれば、理解できて、もっと面白かったのだろうか?
    ミステリーは大好きなんだけど、ひさしぶりに途中でやめた。
    残念・・・。

  • 島の探偵シリーズとしては第2弾だそうです。今回も、人が二人死んで、発見者が同じ人物というのは、前回と同じでした。登場人物にも慣れてきたので、読みやすかったです。

  • <あらすじ>
     原題にあるとおり、白夜のシェトランドの夏。フランも出展している展覧会の会場で、黒装束の男がひざまずいて泣き出した。その場に居合わせたペレスが話を聞くと、記憶喪失だという。翌日、道化師の仮面をかぶって首を吊ったその男が発見される。身元不明のイングランド人はなぜここで死ぬことになったのか。

    <ひとことコメント>
    <シェトランド四重奏>の2作目。今回も「三人称多視点」で、さらになかなか話が進まず、読んでいてやや疲れます。登場人物の年齢が今ひとつはっきりしないのも、イメージしにくい原因かもしれません。
    「彼は毎晩、よほど天気がひどくて、いっても意味がないかぎり、丘にのぼった。」ってところがちょっとひっかかったんですが。“いっても意味がないのでないかぎり”ではないでしょうか(あれ? なんだかわからなくなってきた……)。
     
    原題“White Nights” 訳:玉木亨

  • シェトランド島に夏がやってきた。人びとを浮き足立たせる白夜の季節が。地元警察のペレス警部が絵画展で出会った男は、次の日、桟橋近くの小屋で道化師の仮面をつけた首吊り死体となって発見された。身元不明の男を、だれがなぜ殺したのか。ペレスとテイラー主任警部の、島と本土をまたにかけた捜査行の果てに待つ真実とは?現代英国ミステリの精華“シェトランド四重奏”第二章。 シェトランドというとイアン・ランキンの「黒と青」でも舞台の一つとして登場していた記憶があります。人口二万六千人の島の架空の集落を舞台に起こる殺人事件の謎を追うペレス警部とテイラー主任警部の活躍、というよりも、今回もペレス警部と恋人フランをはじめとしたごく限られた範囲での人間模様に重点が置かれています。次回作の翻訳は来年でしょうか?

  • 前作を越える作品だと思いました。

  • シェトランド島の小さな村を舞台にしたミステリ。謎解きより、丁寧に描かれた登場人物ひとりひとりの背景や経歴がおもしろかった。みなが子どものころから一緒に育ち、互いをよく知っているような小さな村、ってきくと、家族みたいな助け合う関係、なんて思えるけど、そうじゃあなくて、みなが知り合いだからこそ、かえって踏み込みすぎないようにいろいろ見てみないふりをする、みたいな感じがこわかった。 謎解きが、えーなんだあれはあんまり関係なかったのかー、と思うことがあって いまひとつしっくりこなかった気が。(たぶんわたしだけだけど)。

  • シェトランド島を舞台にしたミステリ。「大鴉の啼く冬」に続く2作目。4作でまとまるそうです。

    地元の名士で成功した女性画家ベラの開いたパーティ。
    ベラの甥で有名なミュージシャンのロディも花を添える催しだったが、画廊のある豪華な邸宅に集まった人数は意外に少なめで、これが最初の展示だったフランは内心がっかり。
    絵を見て泣き出した男性がいて、地元警官のペレスが話を聞くと、記憶がないようなことを口走る。
    翌日、無人の建物でピエロの仮面をかぶった死体で発見され…
    パーティは取りやめになったという偽のチラシが配られていたこともわかります。

    夜も暗くならない、そんな時期にはおかしな事も起こるという荒涼とした村。
    地元の人々の暮らしがわかりやすく描かれ、いい感じです。
    同じ小学校に通った幼なじみがほとんどそのまま暮らしている村。何も秘密はないようでいて、少しずつ秘密があった‥

    主に地元警官のジミー・ペレスの視点で描かれます。
    スペイン人が漂着した子孫で、黒髪で肌の色も濃い、英国最北で北欧に近い気候の村では異色の存在。
    前作のヒロイン、フラン・ハンターとしだいに仲が深まっていくのも微笑ましい。
    前作でも登場したスコットランド本土のインヴァネス警察のテイラー主任警部も、ペレスとは対照的にプライドが高く、本当は理詰めで力づくで押すタイプ。ペレスのやり方が合う場合と認めつつもなかなか思うように動けなくて内心イライラしているのが、おかしい。

    これが2作目なら上手すぎるけど、実はベテラン。前作でCWA最優秀長篇賞を受賞しています。

  • シリーズ2作目、前回から引き続いて主人公の刑事の捜査と恋愛が中心。恋愛といっても甘いものではなく、中年?の落ち着いた現実的なものでした。
    地域に根ざした小コミュニティーでの殺人で、こういう冷静な描写はイギリスの女性作家ならではと感じた。2作目ということでだんだん判ってきましたが、もう少しこの地域の描写などしてもらえたら嬉しいかも。

  • 白夜のシェットランド。恋人の絵画展で出会った記憶喪失の男が、翌日死体で発見される。
    男は誰なのか。地元警察のペレス警部とスコットランド本土のテイラー主任警部が捜査に乗り出す。

    前作に続いてペレスとテイラーのコンビ再び! なのだけれど、今回は白夜に惑わされて二人のコンビネーションがイマイチしっくりいかない。
    しかしこれさえも犯人の伏線になっている。
    不遜な画家とその甥、島を出て音信普通になっている兄を持つ農夫とその妻。夫を事故で亡くした女性など、前作同様人物描写の巧さが光る。
    派手な展開を作るわけではなく、ひとつずつエピソードや人物描写を重ねて事件に肉付けていく。
    最後に謎が解けたときに些細なことがすべて重要な手掛かりだったと知れる。本格の醍醐味が堪能できる。
    今回はペレスの恋人に前作で登場したフランを配し、バツイチ同士の大人の恋愛もゆっくり進めている。
    フランの子供に気を使うペレスがなんだかいとおしく感じられる。
    事件と恋愛とで500ページのボリュームが物足りなく思える1冊だった。

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