天使の死んだ夏 下 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488256067

作品紹介・あらすじ

移民の若者によるレイプ? 同性愛者による犯行? 次々と浮かぶ可能性に、人員不足のなか必死で捜査を進める刑事たち。だがそんな彼らの努力を嘲笑うようにまたも犠牲者が。

感想・レビュー・書評

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  • 公園で全身を真っ白に漂白された少女が保護された。
    やがて墓地で同じく全身を漂白された少女の死体が見つかり、真夏のスウェーデンを震撼させる連続少女殺人事件へと発展して行く。

    後編も中盤以降になってようやく先が気になるように。
    しかし一人称の視点があちらこちらに移動し、全部同じ散文調なので読みにくい事。
    下巻からは別フォントを使った内面の声の部分はほぼすっ飛ばして読んだ。それで支障もなかった。
    このレベルの内容だったら、次はあえて苦行に挑んで読まなくてもいいかなー。

  • 前作の霞のかかったような感じじゃなくて素直にイメージできやすい。
    前作の冬とは余りにも対照的な夏の描写も秀逸。

  • スウェーデン、リンショービンで猟奇的な事件が起きる。清潔で真っ白な体の少女たち。事件を追うモーリン。

  • ★は3マイナス、といったところ。

    主人公がスゴく優秀で魅力的、みたいに描かれているが、まるでそんな感じがしない。
    いつもイライラしていて、自己中な女性にしか思えない。
    元夫も、まるで愛情なんてなさそう。

    色々な人物が出てきて、それぞれの内面の描写が入るが、どれも薄っぺらく唐突。
    事件の解決も主人公の「直観」とやらで、最後の最後に急に進んだし、犯人も訳わからなすぎ。子供時代の虐待からこんなことになった、ってことらしいけど、センセーショナルなテーマを扱いたいだけで、本気で問題意識があるとは思えない。
    こんな犯人像、逆に、実際の被害者に失礼。

    詩的?な表現も豊富に使われているが、ただそれっぽい言葉を並べているだけのような感じ。

    以上は「冬の生贄」の感想と変わらず。前作では薄々「違和感?」くらいだったけど、決定的に。
    ということで3作目はもういいかな。

    あと、なんか表紙のデザインがダサい。。

  • スウェーデン、女性刑事モーリンシリーズ第2弾。なんか苦手だ。現実とモーリンの妄想と、死者の語りの部分がごっちゃになってて読みづらい。登場人物の心情が重すぎてぎしぎしな感じがする。みんながみんな素直に生きられなくて動けない様子。

  • うだるようなスウェーデン、リンショーピンの夏。事件の真相が明らかになる。
    えぐい、実にえぐい結末。モーリンの娘、トーヴェの心のダメージは大丈夫なのか、心配になる。

  • 「偏見に晒されがちな人達」を一定程度抱え込むようになった社会…そうした中で犯罪捜査に取組む、モーリン、ゼケ、応援の刑事達、更に「移民出身で、国内で最も若くして昇進した」という設定の署長と言った人達の姿が、なかなかに真に迫る…

    真に迫る、物語の本筋の中での劇中人物だが、例えばモーリンについては、それに“厚み”を与える“一個人”として深く描き込まれている。極若い時に授かった、難しい年頃に差し掛かった大切な娘との関係…消防隊員である元夫との関係…愛される女で在りたいという想いの他方で仕事に賭ける生き方を選んだという中での孤独…そんなものが、非常に「読ませる」感じだ…

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