サニーサイドエッグ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M お 7-1)
- 東京創元社 (2010年5月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488406110
感想・レビュー・書評
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ハードボイルドエッグの続刊、サニーサイドエッグです。
相変わらずハードボイルド「かぶれ」な主人公と、今度は帰国子女金髪ギャルの組み合わせ。
しっとり和服美女も出てきて「おや!本当のハードボイルドに?!」と思いきゃいつも通りの猫探し…
ある意味ハードボイルドエッグよりテンポが良く、伏線も綺麗で読みやすかったです。
キャラ(Jやチビなど)が定着してきたのもあってか安定感がまして、より感動かも。
最初の方は抱腹絶倒情けなさ200%なのに、最後は本当にハードボイルドかつぐっとくる、素敵なお話でした。
できれば一日で一気に読みたい!
そんな本(*^^*)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
行方不明のペット専門の探偵だが、依頼元よりも捕まえる対象のはずの犬や猫にやさしいのが印象的。「タフでなければ・・・」のセリフ通りの主人公が、前作と変わらないところが嬉しい。ハードボイルドの口調で語られるユーモアたっぷりのストーリーだが途中で展開が読めてしまうのが難点。ただ面白かったのは間違いないのでひどい点にはできなかった。
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この著者ならではという気がする。
いわゆるヤクザをコミカルに描くことで笑いをさそい、三枚目主人公に物語を進めさえて、国家権力が主人公を保護しつつ物語の回収を行う。
ややワンパターンという印象がぬぐえない気もしないでもない。前半もややしまらないテンポで話が進むし。
面白くないか?といわれるとそんなことないんだけども。 -
2作目を読み終えて気づいた。
こーゆー回りくどい話し方をする主人公は好みじゃないことに。
でも内容はとても良いし、「そんな展開に!」と思うんだよね~。
ハードボイルドに憧れている最上だから、面白いのだろうけど
普通の口調の方が評価が高かっただろうな。
とは言いつつ次作が出たら読んじゃう。 -
「携帯電話という道具を手に入れた人類は、それが存在しなかった頃より孤独になったかもしれない。」
最上探偵第2弾!!
もう、笑ってしまうのだけれど、かっこいい。
私は、今回のが好きかなぁ。
にしても、トリックというか、秘書さんの実は・・って話には少し驚かされましたけれど。
面白おかしい、最上探偵なのだけれど、
実は、やっぱりタフで、ハードボイルドなんだな、とつくづく感じさせてくれる展開なのでした。
マジ、カッコイイ。
第3弾にも密かに期待してしまいますよぅ。
【2/5読了・初読・先生の本】 -
рヘ最上俊平、私立探偵である。ハードボイルド小説を愛する私は、決してペット探偵ではないのだ。だが、着物姿も麗しい若い女性とヤクザから、立て続けに猫捜しの依頼が。しかも、どちらの猫もロシアンブルー!?なりゆきで雇うことになった秘書に、独自に習得した猫捜しの極意を伝授し、捜査は順調に進むはずが…。名作『ハードボイルド・エッグ』の続編、いよいよ文庫化。
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最近、絶不調というか・・・・
ほとんどの読書時間である通勤電車の中でも、仕事が頭をよぎり本が進みません。
そんな中で、この本は久しぶりにいつものペースで読めました。
荻原浩の『ハードボイルド・エッグ』の続編。昨年5月に文庫化されてたのですね。ちっとも気づかなかった。
私は荻原さんのデビュー当時のスラップスティックが大好きで、シリアス路線に転向されたのを残念に思っています。時々でも良いから、初期のような作品を書いてくれないかな思っていたので、そういう意味では待ちに待った作品でした。
非常に楽しく読みました。
初期の作品が1冊の中でコメディとシリアス8:2だとすれば、この作品は4:6でしょうか。随分とスラプスティックの要素は減っているように思いますが、それでも、思わずニヤリとさせられるところが随所にあります。
これからもこういった作品を書いてほしいと思います。
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『ハードボイルドエッグ』での秘書は、ナイスバディならぬ老婆がパートナーだったのですが、今回は本当に金髪に青い目を持つ若い女性がパートナーです。なんとなく主人公にはそぐわない感じを受けるけれど、読み進むうちに絶妙なパートナーという気がしてきます。私はこちらの方が主人公に合っている気がしました。
というのも、『ハードボイルドエッグ』は最後に少し悲しい感じでしたが、今回はとても心温まる感じになっているせいかもしれません。やっぱりこういう終わり方が気持ちが良いかな、と思います。
ただ探偵ものなのですが、ミステリーの要素はとても薄く、ミステリーを期待している場合はちょっと、というかだいぶ物足りないかもしれません。 -
ハードボイルド・エッグ好きですから続編嬉しい! ペット捜査のノウハウを身につけててプロでしたね… そういう変化した部分と、相変わらずな部分があってよかった それにしても荻原作品の女の子はいいですねー