しゃべくり探偵: ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険 (創元推理文庫 M く 1-1)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 244
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488418014

感想・レビュー・書評

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  • 保住くんと和戸くんの掛け合いがツボ

  •  安楽椅子もの。副題が「ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険」
     ワトソン役の和戸くんが遭遇した事件を友人の保住に話して聞かせ、彼が謎を解くという形。四話入ってる短編集で、うち三話がタイトルどおり全て会話文。残り一つがファックスによる書簡のやり取り。文面は口語だからほとんど会話してるのと変わらない。
     解決が論理的だとかそういったことは一切考えず、とにかくさらりと読み流す作品だと思う。安楽椅子ものだからそういう可能性があるとしか言えないし。読み流せる作品。
     会話は面白いし、読むのもある程度は苦にならない。途中、保住のボケがしつこすぎてうんざりするところがあるくらい。和戸くんの台詞じゃないけど「早う、結論を言え!」って気分。
     ただ、どうでもいい会話にしか見えないところでも重要な伏線だったりして、きちんと取り入れている辺りはすごいと思う。
     抜粋。「その一 番犬騒動」のラスト。
    「なんでやねん! ええ加減にせえ。おまえとは、やっとれんわ」
    「ほな、さいなら~」

    05.08.18

  • 3+
    やり取りのクドさが特徴なのかな。無理に本家のキャラを重ね合わせることもないとは思うが、そうするとどうも登場人物の性格が今一つ掴みにくいのは、私が非関西人だからかもしれない。紛うことなき本格だし、解決までの過程も面白いのだが、もう少し謎そのものに魅力があれば。

  • なかなか面白いシャーロック・ホームズのパロディものです。関西のお笑いのり&ホームズが好きならば楽しく読めると思います。

    ちょっとだけネタバレは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120521/1337587080

  •  連作短編集で四話構成。会話劇→FAXでの文通→電話劇→再び会話劇、となっている。
     台詞の掛け合いがベッタベタの漫才方式なので、そういうのが笑って流せる人向け。ただし、やはりミステリ小説なので、最後まで油断しないように。
     学生劇の脚本作りの参考書にももってこい、と思います。

  • 会話文に電話に手紙にFAXと、地の文を徹底的に排除したユーモア・ミステリ。保住のボケっぷりが、すがすがしい。思いっきりぶん回され、煙に巻かれた挙げ句、気がつけばストンと落としどころに収まっている不思議。手品を見ているような気分になる。

  • どこまでボケるんじゃボケぇ!ってくらい行くボケと鋭いツッコミw推理もさえてるw

  • 連作短編集です。
    ちょっと変わった安楽椅子探偵ものになるんでしょうね。
    関西弁の会話文のみで話が進んでいくという変わった形のミステリです。
    初めはボケとツッコミがしつこくて読みづらいと思っていたのですが、それも次第に気にならなくなってきました。
    会話や書簡や電話といった形で話が進められていくのはおもしろいと思います。
    題名もそうですが、登場人物の名前もおもしろいです。
    和戸、保住、守屋教授とホームズを意識しているのが分かります。

  • ボケとツッコミのかけあいで、いつのまにか事件は解決!サイコーにおもしろい!!

  • <DIV style="background-color : white ;color :black ;padding : 8px 8px; border : 1px inset #ddd; margin : 0px 5px;">バカバカしそうなので一読。安楽椅子探偵というジャンルの存在を初めて知った。また作者が女性とは思わなかった(性別などそもそも重要ではないのだが…)。東淀川大学なのに下宿は中野荘だったり高円寺荘だったりする奇妙さ。</DIV>
    <h5>出版社 / 著者からの内容紹介</h5>
    東淀川大学の守屋ゼミ有志一同、ロンドンへ。この外遊にまつわる四つの事件――旅費調達に斡旋された払いのよすぎるアルバイト、高価な洋書の紛失、お別れパーティの殺人、帰国後のドッペルゲンガー騒動――を、ボケ・ホームズこと保住君&ツッコミ・ワトソンこと和戸君の会話と書簡で綴る。連作形式の妙も愉しい、正調安楽椅子探偵譚。

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