水族館の殺人 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488443122

感想・レビュー・書評

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  • これの前にも話があるらしいけど、こっちを人にもらったので先に読んだ。
    面白かったけどこじつけというか無理矢理感みたいなのが否めずなんだか腑に落ちないところが多々あって星3。いつ誰と会うのかわからないのにこんな大掛かりなこと実行するのか?とか、わざわざ取材に来る日じゃなくても良くないか?とか。
    犯人が現場から出てくるところを誰にも見られなかったのも運だし、みたいなところが気になりすぎて…。
    この本のテーマはアリバイを崩すという部分にあるわけだから、こんなことは気にしなくていいのかもしれないけど。

    あと殺人の動機が弱い気がするけど、人を殺そうと思う人の心理はこんなものなのかな。

    色々書いたけど、キャラが良かったから他の作品も読んでみようかな。

  • 前作同様、裏染天馬、袴田柚乃その他お馴染みのメンバーの活躍が楽しかった!

    ただ、肝心の殺人の内容、経緯、がよく理解できなかった。
    首を切られてサメ水槽に落とされ、サメに喰われてしまったわけなので、死体の描写がもっとあったほうがよいと思った。
    死体のない、キャットウォークに紙だの水、血液が残され、現場の足跡とか、この部屋に出入りした犯人の行動したであろう時刻と、容疑者11人の行動について、あれこれと推理するが、なんか、どうでもいいような感じになってしまい。推理に対する興味が萎んでしまった。
    タオルとか、モップとか、時計とか、よくわからなかった。

    率直に言って、前作のほうが登場人物の行動を、自分でも把握できたので、謎解きの場面も面白かった。
    今回は、謎解きパートを読んでもなんだかよくわからない…。

    キャラクターものとしては、ワクワク楽しかっただけに、肝心の謎自体が、地味で盛り上がらなかったのは残念。

    次回、図書館に期待かな?

  • 明るい推理小説。テンポとキャラクターに癒やされます。なかなかの殺人シーンなのに、エンタメ性充分なせいか、終始気楽に読めます。

    アリバイ崩しは、集中して読まなきゃなので、正直当てるのはしんどいですが、丁寧な解説に感謝。容疑者が多く、把握するのが大変ですが、少しずつ犯人が絞られていくので、飽きません。
    作者さんのファンです!書き続けてほしいです!

  • 体育館の殺人に続く第2弾。風ヶ丘高校新聞部の水族館取材中に飼育員がサメに食いつかれるという殺人事件が起こる。容疑者はなんと11人。裏添天馬の推理が冴える。前作はシリーズ化を想定していなく、この巻から登場人物の背景についての描写や新たなキャラクターの登場など見所満載。創元社のホームページには主要キャラクターのイラストも載っていました。(2016年8月とあるのでかなり古いですが)このままアニメかできるのではという内容のできでアニメ映画化すればいいのになぁと思いました。

  • 面白かった。
    裏染天馬シリーズ2冊目。やっぱりデビュー作よりこなれて読みやすくて、死体発見シーンはド派手で、ちょっとグロテスクだけど文章が恬淡とした印象でそこまでおどろおどろしくないのも、本格志向っぽい。

    飯城勇三氏の解説はちょっとクイーンに寄せすぎてて、言いたいことはわかるけど、いまいち…。我田引水的と言いますか。
    でも初刊では読者への挑戦がなかったの、知らなかった。やっぱりワクワクが倍増なのであるのが嬉しい挑戦状よ。

  • ミステリ小説のメインは犯人探し。
    そしてその謎解きは「動機」「アリバイ崩し」「密室崩し」かで分かれる。
    久しぶりにアリバイ崩しがメインのミステリ小説を読んだ気がする。コレ面白かった!
    私の入口は津村秀介さんだからアリバイ崩しが好きな自分を思い出した。

  • カタヤマ新本格新書から。新進の気鋭分野で、筆頭に挙げられていたこともあり、読む前から期待大。でも、おそらく意図的に醸し出されるラノベテイストに、ちょっとげんなり。そして案の定というか、一番の重点は謎解きにあり、物語そのものは特に楽しめるものでもなし。これをきっかけに、是非とも他の作品を!とは思わされず。

  • キャラクターの物語に深みが増したようなシリーズ第二作。裏染くんが何で学校に暮らしてるの?とか結局回収されなかった忍切さんとの関係性は?とか気になることが随所に散りばめられてる。謎解きだけでなく登場人物たちの人物像が濃くなってきてどんどん親近感が湧いてきます。

    本題の謎解きも、何か突飛で奇天烈なトリックがあるわけでなく、しかし限られた事実から論理的に犯人に辿り着く推理は秀逸。特殊な専門知識なんか全然いらないはっきりと提示されている現象を紡ぎ合わせることができれば誰だって言い当てられる、まさに読者への挑戦状。物語は軽妙な体を取っているが、その中身はコテコテで重厚。素敵なバランスを呈しております。今後も続いていくと確信しておりますので、楽しみにしてます。

  • 天馬シリーズ第二弾。
    前作体育館の殺人がゴリゴリのミステリだったので
    、今作も楽しみに読ませていただいた。

    帯にあるとおり、容疑者は11人。
    全員にアリバイがある中、一つのトリックがわかった途端、全員にアリバイがなくなるのは見事。"アリバイがある中どうやって犯行に及んだか"という問いかけから、"殺人を犯すことが出来なかったのは誰か"といった消去法に反転。

    前作より登場人物の味付けが濃くなっており、一見キャラ小説に傾いている様で、ミステリ色は相変わらず。飽きずに楽しませていただきました。
    次作も楽しみ。

  • 水族館という珍しい場所を舞台にした事件に惹かれて読んだ。水族館の見取り図がついた推理小説とか、アガる...!
    水族館内の魚の描写が楽しい。サメに食べられてるのはちょっとグロいけど...。
    登場人物は多すぎたけど、一人一人個性があるので思ったより想像しやすかった。でも謎解きはちょっと混乱気味..。想像力が足りないのかな?
    後卓球の試合描写が細かくてすごいと思ったけど、必要だったのかな?作者さんは卓球部?
    裏染くんの勘当の理由や押切さんとの関係も気になりつつ、読了。
    柚乃ちゃんは夢水シリーズの岩崎亜衣ちゃんを思い出すな...なぜか。

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著者プロフィール

★小説家/推理作家。“平成のエラリー・クイーン”の異名をとる、本格ミステリ界の若きエース! 代表作に『体育館の殺人』『図書館の殺人』『ノッキンオン・ロックドドア』など。

「2018年 『ネメシス ♯40』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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