三人目の幽霊 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M お 4-1)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488470012

感想・レビュー・書評

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  • 薀蓄に偏りすぎるきらいはあるし、動機に納得いかないところもあります。都合が第一の、閉じた人間関係に突っ込みも入れましたが、読みやすいは読みやすいです。「日常の謎」系だから圧倒的な悪人もいないし、嫌な気分になることもない。気楽に本を読みたい時にはいい作品だと思います。

  • 落語でミステリ・・・

    北村薫さんの円紫師匠シリーズですか?w

    まあ、それより私にとって落語といえば「しゃべれどもしゃべれども」なのですが(^^;



    「しゃべれどもしゃべれども」が落語に興味を持つための入門編とすると、こちらは落語好きが読む1冊といった趣き。

    どっぷりと落語の話と用語が詰め込まれてます。

    浅学な私には、この本の楽しさも半減してるのだと思われ・・・



    落語好きな方はぜひ。

  • 創元推理文庫やったらハズレはよっぽどないやろうと思ったのもありますが、
    購入の決め手は作者さんの苗字だった。っていうのは一部の人にはばれてると思います/笑。

    編集の仕事にあこがれて入社した先で、人生初めて落語に関わることになった主人公の周りで起こる事件の数々。
    落語の世界観や、噺の面白さにも触れられるミステリー連作集です。

  • 上方落語をベースにしたミステリ。落語をききたくなります。
    お気に入りなのでUSまでおともさせてきました。もう一度読んだけど、すっかり落ちの細かいところを忘れていて、再び楽しめました。いいなあこの本。

  • 落語を聴いてみたくなった。
    牧がちょっと鋭すぎる気もする。

  •  なんていうか、とても地味。落語とも、さほどうまく絡め切れてないような気がします。
     1作目・表題作「三人目の幽霊」芸のためならあんなことしてもOKなの? まったく納得できない。
     2作目「不機嫌なソムリエ」これは結構好きなんですが、牧の推理力は異常。
     3作目「三鶯荘奇談」ミステリで超常現象が起きたって別にかまわないけど、それにちょっと依存しすぎ。
     4作目「崩壊する喫茶店」おばあちゃんのエピソードは素晴らしいのに、動機と目的に比べて犯人(?)は手の込んだことをやりすぎだと思う。
     5作目「患う時計」これは落語が分かってたら面白いと思う。
     全体的に、謎解きに十分なヒントが与えられていると思えない時点であっさり牧が答えを出しちゃうので、驚きも何もあったものじゃない。エピソード自体は面白いのに……。かなりもったいない。
     それから、緑が入社して研修を終えて、「衝撃の辞令」を受け取るところから書かれてた方が、主人公に感情移入できたのではないかと思う。もう配属後しばらくしてから話が始まっているので、何か乗り切れない……。

  • 落語専門誌の編集部員を主人公にした連作ミステリ短編集。巧いですな。よどみなくスラスラと読ませる文章です。落語とミステリは相性もいいですしね。でも物足りなさも感じるんです。推理の筋道が飛躍しすぎているようにも感じるんですよ。探偵役の考え方に共感し得ない部分がある為でしょうかね。それとも落語という「芸」に対しての価値観や考え方の違いなのか。でも、この作家の他の作品も読んでみたくなったのも正直なところ。結局は面白かったということかね。創元推理のお得意の「日常の謎」系かと思えば、するりと血なまぐさい話をもってくるところなんかも、油断ならない感じで面白いですしね。

  • 2007年6月23日読了

  • 読んですぐ、話が終わってしまったので
    短編集? と思ったのですが、登場人物は同じでしたw
    仕事〜ご近所さん(?)内の、小さな事件、という所でしょうか?
    死体はありましたが、殺人ものはない平和な話でした。

  • 衝撃の辞令を受けて泣く泣く「季刊落語」編集部の一員となった間宮緑は、牧編集長の洞察力に感嘆しきり。風采は上がらず食べ物に執着しない牧だが、長年の経験で培った観察眼に物を言わせ、しばしば名探偵の横顔を見せるのだ。寄席の騒動や緑の友人が発したSOS、山荘の奇天烈も劇的な幕切れはご覧の通り。意表を衝く展開を経て鮮やかに収斂する、妙趣あふれるデビュー連作集―――――連作と聞くとついつい山風のような爆弾を想像してしまうが、本書にはそんな心配はありません。落語話がベースにあるようですが、無知な者で良く判りませんでした。日常系+短編パターンなので軽いです。ティータイムに喫茶店で読んでください。←特に意味はありません。

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著者プロフィール

大倉崇裕(おおくら たかひろ)
1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。97年、「三人目の幽霊」で第四回創元推理短編賞佳作を受賞。98年、「ツール&ストール」で第二十回小説推理新人賞を受賞。2001年、『三人目の幽霊』でデビュー。代表作である白戸修シリーズ、福家警部補シリーズ、警視庁いきもの係シリーズは、いずれのシリーズもTVドラマ化されている。

「2022年 『殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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