- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488572082
感想・レビュー・書評
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第三部は、今までの物語よりも時代が数百年以上前のお話。5人の兄弟が時に(しょっちゅう)喧嘩しながらも困難に立ち向かっていくお話。
妹が美しい姉に抱く複雑な感情や、兄弟同士の付き合い、すごくリアルで、憎々しいけど愛しい。個性的な子供達です。
魔術師に呪文に戦争に王。すごくファンタジー色が強く、1~3巻の中では一番壮大で濃厚です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古代編。
川をたどる兄弟の逃避行と、〈唯一の者〉の解放。タナクィが紡ぐ物語。
次で最終巻、全員集合みたいなので、壮大な伏線回収があると予測。
設定読み返しとかないとなー。 -
1、2巻と変わって先史時代の少女の一人称の物語。
織物であり物語でもあり記録でもあり呪文でもある。ファンタジーの中の神話。
これ1冊ではあまり人には薦めないけれど、後々これが効いてくるのだ…たしか(記憶が曖昧)。
よし来た、次が最終巻! -
過去の話。これもまた表現から、想像を膨らませるのがやや困難。世界観の作り込みと、オリジナリティはバッチリなので、訳し方の問題なのかも。
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おもしろかった
最初は名前を覚えるのが大変だった
タナクィとその家族たちが戦争に巻き込まれてしまい
悪の魔法使いカンクリーディンと戦う話
デイルマーク王国史の根幹をなす神話のような歴史のはなし
不死なるものとその信仰についてのところがおもしろかった
ただアドンの名を継いでこれからどうなるのか戦いの続きが気になるところで終わってしまったので残念
もっと続きが見たかった -
1979 The Spellcoats
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んー、何かあんまり印象薄いので再読予定。
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異色作。5人兄弟の次女タナクィがローブの模様(文字)の織り手となって、語り手のような感じで物語が進んでいく。現実的なハーンに魔術師っぽい雰囲気のダック、美人で わかってなさそうでわかってるロビン、長男のガル、強気だけど自己嫌悪が強いタナクィと、個性はあるけどいまいち表現が中途半端で、感情移入はできなかった。唯一の者、不死なる者、女神、若き者、赤き者、アドンにリビー・ビアに…もう重要な者たちの名前がごっちゃになって混乱した。2巻があんまりだったのでこの3巻を読むか悩んだが、先に4巻のレビューで「1〜3巻の話がつながり、爽快☆」的意見をみて、4巻が読みたくて3巻に取り掛かった。そのおかげか、期待してなかった割に、冒頭の悲っ惨〜な感じを抜け出せば、冒険の話なのでストーリー展開もよく引き込まれ、どんどん読めた。カルス・アドンがタナクィに手を握られ恥ずかしがるところと、びっこを引いているのを尋ねられ赤くなるところが、とてもかわいかった。そのままタナクィとくっつけーー!!!と願ったけど、叶わず、残念だった。くっついてたら好きな作品になったと思う。最初デイルマーク王国の地図が1,2巻の地図とまったく違い驚いたが、最後には何故かわかって、そこが楽しかった。1巻では大半が意味不明で読み流していた巻末の「デイルマーク用語集」だが、3巻にもなるとだいたいの人名・地名や宗教・文化も理解できるようになっていて、かなり楽しく読めた。<内容>機織りの少女タナクィが綴る、デイルマークが“川の国”と呼ばれていたころの物語。異教徒との戦争に出征した父は戦死、長兄ガルは心を病んで帰ってきた。だが、その陰で邪悪な魔術師カンクリーディンが<川>に呪いをかけ、全土を洪水が襲う。ガルのきれぎれの言葉を道標に、タナクィたちは魔術師が待ち受ける下流へと旅立つ。デイルマーク先史を描く大河ファンタジィ第三部。