- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492046173
感想・レビュー・書評
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どのようにしてNIKEが誕生したのか、創始者が語ります。とてつもない苦労があったんだなと。NIKEファンは必読です。次のランニングシューズ、またNIKEにしようかな^ ^
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早くも2018年のベストな予感。疾走感と熱量が素晴らしかった。
自身もランナーであるフィルナイト、行動力がすごい。
タイムが全て、結果が全てというアスリート的な思考。
世界一周旅行に出ていろんな世界を見て、シューズを売る会社を決意。戦後の焼け野原混乱期の日本。会社もできてないのにあると言ってオニツカに乗り込む度胸。よくこんな若造さんにオニツカも託したなぁ。
キャッシュフローに苦しみつつギリギリの綱渡り。しかし公認会計士とMBAは取っておいて食い扶持をつなぐ抜け目なさ。その辺、リスクテークするために食い扶持を稼げるものを持っておくことの大事さを感じます。
いよいよ金回りがダメだとなったところに助けてくれた日商岩井。世界で活躍している日本人も多かったんだなぁ。
でも、創業者として獅子奮迅の活躍をしているが家庭をあまり省みられなかったことへの反省。奥さんとの関係は良好で理解も得られたようだけど、息子さんとは苦労した様子。子持ちの人間としてはこのあたり気になった。第一線で働くと家庭との両立は難しいんだろうな。
子供には世界を廻っていろんなことにも挑戦してもらいたいな。 -
まずは、NIKEが日本と関わりが深い会社であることを初めて知り驚いた。オニツカの販売からスタートしたことや、日商岩井との関係も興味深かった。
全体の流れとしては、スタートアップの成功物語のような綺麗な内容ではなく、泥臭く、良いシューズを届けたいという信念だけで突き進んだ内容になっている。結果としては世界企業へと成長し、億万長者の仲間入りを果たしているわけだが、その過程においては教科書があるわけではなく、暗中模索し続けた様子が事細かに描かれている。
「陸王」や本書のおかげで、テレビでマラソン、駅伝を観ていてもシューズに目がいく機会が増えたと感じる。
最後に、次の言葉を心に刻んでおく。
「ゴールラインは存在しない。競争に勝つことは比較的簡単なこと。自分に勝つことはゴールラインのない挑戦。」 -
失敗も、背徳行為も描かれている、Excitingな起業ストーリー。
日本起業との深い関係も興味深い。 -
ナイキ創業者のフィルナイトが、創業に至るまでと事業拡大のものがたりを綴った自叙伝的物語。
事業開発に大切な要素がたくさん詰まってて、何度も読み返したい本。
また今では一般化したランニングというスポーツ自体の、成り立ち、文化としての広がりも綴られていて、ランナーにもおすすめ -
自身で開拓したビジネスだからですね、ものすごい記憶力。説明が細部にわたっています。実に淡々と描いてますね。わかってはいたけど、ビジネスの話がつらつら進むので、こうしたストーリーに馴染みのない私はあまりのめりこめませんでした。でも!ナイキの凄さは伝わってきました。ギリシャでニケと向き合うところは素晴らしいです。降りてきたんですね。
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2018年最初の小説。14日に一気に読破。
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ナイキ創業者の半生=ナイキ社興隆の物語は文句なしの五つ星評価(最高評価)。
フィル・ナイト氏のことは意識したこともなかったが、これほど日本と関係が深く、これほどの危機を乗り越えて世界ブランドになったとは知らないかった。アップル社と同じ週に上場したことも。
一方で本書は最高の起業家教育の“教科書”だ。
10代後半から20代の頃はテニスやエアジョーダンなど、ナイキ製品ばかり身につけてた。久しぶりに買ってみようかな。 -
アメリカの大学生は、桁外れに勉強している。
読み始めてすぐに気がついた。
本作品は、ナイキの創業者フィル・ナイトのサクセスストーリーだが、実は、精巧に編集された日記でもある。
数十年前のエピソードも非常に克明に綴られており、いかにフィルが優秀なエッセイスト&ルポライターであったかが分かる。
その能力を支えているのは、夥しい数の読書に裏打ちされた表現力、背景知識に加え、何でもメモにとり、残しておく習慣にある。
また、ウォーレン・バフェットはフィルを天性のストーリーテラーと呼んでいるが、それを裏付けるエピソードも紹介されている。
息子のために毎日オリジナルの寝物語を語っていたことだ。毎日ネタを探して、アウトプットする。芸人さながらである。
彼は、プライスウォーターで会計士をやりつつ、NIKEを立ち上げ、毎日6マイルを走っていた。その極めつけが就寝前の息子への寝物語であった。
こんなにバイタリティがある男はなかなかいないだろう。
本書には、ビジネスマンとして実際に役立つノウハウが満載である。交渉の準備、チームのあり方、マネジメント、様々な学びがある。
その中でも私は、個人の能力を最大化していくためにどうやって学んでいくべきなのか。
それへの回答の書となっていると思う。
仕事で多忙を極める男が、走ることを習慣にし、子育てにもしっかりコミットする。今の日本のビジネスマンの中でここまでできる人は一体どれだけいるだろう。
もしかすると、世界にもここまでバイタリティある男はいないかもしれない。
本書には、生産性向上にあえぐ現代日本のビジネスマンのいち理想像が記されている。1970年代から、自然と副業がなされ、学生たちが勉強していた。アメリカは歴史の浅い国だが、若者はバイタリティに溢れ、最大の経済大国であることを改めて実感してしまう。