SHOE DOG(シュードッグ)

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492046173

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    フィル・ナイトさんは粘り強く、努力家だ。
    目的が明確で、それに伴う努力をし続け、足掻いてきた軌跡を知り、少し身近に感じた。
    ビジネスの意味に共感し、天職を探す勧めにスティーブ・ジョブズが重なった。アラフォーの私にも刺さった。私は今、ただ生きている。何もしていない。
    私も単に生きるだけでなく、人々がより幸福、健康になる手助けをしたい!そう思ってるだけで、夢留まりでここまできた。
    天職が降ってくるのを待っているのは終わりだ。

  • どのような経営者だったのかよくわからず読んだが非常に面白くて一気に読んだ。
    日本の企業のことや文句も多く書いてあるが、靴に対する愛情が伝わった。
    ナイキの靴欲しくなった。

  • ナイキの創設者、フィル・ナイトがナイキを立ち上げてから引退するまでを綴った本。フィルのリーダーシップと周りのメンバーへの寛大な心そしてなにより情熱が最も重要であることを教えてくれた。
    心に残ったシーンは、会社も大きくなり、売上も飛ぶ鳥を落とす勢いではあるものの内部留保はほとんどなく綱渡りなさなか、ひょんな事で工場で働く従業員への給料が支払えなくなった1975年。口座が凍結され小切手が不渡りとなり、銀行も手を切るとまで言われ絶体絶命のピンチ。債権者も飛行機で乗り込んでくるーー

    どう乗り切ったかは本書を読んで確認してもらうことにして、大事なことは、日頃からの思いやりや誠実な心を持つことだと感じる。

  • 『NIKE』誕生と立身出世伝。泥塗れでがむしゃらに綱渡りと退路断ちを味わいながらも前進する姿がなんだか輝いてかっこいい。「この予測不能性と泥臭さこそビジネスの神髄だよね!」と興奮してしまう。

    NIKEの興隆に良くも悪くも密接に日本が関わっていることを初めて知った。設立当初からあのクールな「NIKE」だったわけではなくオニツカ(現アシックス)販売代理店「ブルーリボン」社だったとは意外や意外。「ディメンション・シック」という名前にならなくてよかったなと思う。

    ナイト氏の紆余曲折の成功物語も面白いが、特に日商岩井の皇氏と伊藤氏のNIKEに賭ける想いがとにかくかっこよかった。「ひとりの人間の志に賭ける」、事業投資とはこういうものだと思わされた。

  • NIKEの経緯はほとんど何も知らなかったのでフィル・ナイトの自伝として楽しめた。

  •  「好きでもない仕事で成功を重ねることこそ、最大の不幸」
     どの本で読んだかは忘れたが、ずっと頭に引っかかり続ける言葉の一つだ。
     
     本書、シュードッグはNIKE創業者が、創業からの上場までの18年を振り返り、天職を追い求めることを主張する。
     フィル・ナイトが天職に至るまでのステップは、こんな感じだ。

    ・自分が目指すビジネスを文章化する。
    ・世界を見て回り、見聞を広げる。
    ・失敗は当然として、当たって砕けても、とりあえず始める。
    ・副業としてスタートアップする。
    ・仲間を集める。
    ・その仕事を専業に切り替える。
    ・当初のビジネスから、情勢に合わせて変化させる。
    ・司法、会計は専門家の仲間を引き入れる。
    ・いくつもの壁があっても、とにかく走り続ける。

     ブルーリボン社としてスタートアップしたときは、日本のオニツカ(現アシックス)の輸入業を起点としている。
     逆に、アシックスは何故NIKEになれなかったのか。
     そこには、高度成長期の傲慢さと、戦後日本の卑屈さがあったのではないかと思う。
     オニツカはNIKEに見切りをつけていたはずが、逆に見切りをつけられていたことには気が付かなかった。
     
     靴を作ることだけに人生をかける野郎集団、シュードッグ。
     天職とは何か。
     負け犬たちは熱狂の先に、それを見つけた。

  • アメリカ人の成功例の自伝にありがちな内容だったけど、NIKEとその時の時代背景を知れて楽しく読めた。
    成功とは1%の努力と99%の運とは言ったものだ。
    あれ?数字間違っている?

  • 7月の読書会課題本。ナイキの創業者の自伝。とても興味深いエピソードが多く、面白く読めた。最終章は、起業を目指す青年たちへのメッセージとも取れる内容となっていて、一読の価値があると思う。

  • ナイキの創業者フィル・ナイトの自伝。
    もともとそんなにナイキ好きではなかったけど、ランニング始めてからナイキのシューズも履いたりしているので、ちょっと親近感。
    オニツカの代理店だったり、日商岩井に支援を受けていたってことは知らなかった。立ち上げ時に支援した企業が世界的企業になったら商社マン冥利に尽きるだろうな。
    富士山登山のエピソードもあって、自分が実際に富士山に登る直前に読み終えたので、富士山の山の上でもこの本のエピソードも思い出したりしてました。

  • NIKE創設者フィルナイトの自伝。
    フィル・ナイトは自分がポンコツであることを認めており、
    この本の中でいかにポンコツかをあけっぴろげにしている。
    多くの偉人の自伝とは異なり、俺はすごい俺はすごい、というトーンで描かれていないところに好感が持てる。

    会計士資格を持ち、その道に進めば安泰にも関わらず、
    陸上がすきで(フィル・ナイト自身も長距離ランナーだった)、靴が好きで、
    強い情熱で靴メーカーを創設。

    その創設初期は、神戸・オニツカタイガーの
    アメリカの販売エージェントであったことも初めて知り、驚いた。
    NIKEは日本と縁の深いメーカーだったのか、と。

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著者プロフィール

フィル・ナイト
ナイキ創業者
世界最高のスポーツ用品メーカー、ナイキの創業者。1938年生まれ。オレゴン州ポートランド出身。オレゴン大学卒業。大学時代は陸上チームに所属。中距離ランナーとして、伝説のコーチ、ビル・バウワーマンの指導を受ける(バウワーマンは後にナイキの共同創業者となる)。1年間のアメリカ陸軍勤務を経て、スタンフォード大学大学院に進学。MBA(経営学修士号)取得。
1962年、オレゴンの「ブルーリボン・スポーツ」社の代表として日本のシューズ・メーカーであるオニツカを訪れ、同社の靴をアメリカで売るビジネスを始める。その後独自ブランドの「ナイキ」を立ち上げ、社名もナイキと変更。創業メンバーたちとともに、スポーツ用品界の巨人、アディダスとプーマをしのぐ企業へと同社を育て上げる。1964年から2004年まで同社のCEO、その後2016年まで会長を務める。妻ペニーとオレゴンに暮らす。

「2017年 『SHOE DOG(シュードッグ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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