経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか
- 東洋経済新報社 (2010年4月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492395325
感想・レビュー・書評
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70年代からの世界経済の変遷を説明し、なぜ今日本経済が低迷しているかを解説している。
特に製造業に勤めている自分としては考えさせられる内容詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勉強になった。もう一度読み返そうと思う本
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70年代以降から現在に至る世界経済の流れから現在日本の低迷を分析。工業製品輸出型の成功から目が覚めていないのが一番の問題と。
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ちきりんさんの記事にあって早く読もうと思っていたのだが。漸く読了。「2011-01-16 戦後の世界経済が俯瞰できる本」http://ow.ly/3QLEO 俯瞰はできたが。。ちきりんさんの図解がわかりやすい。。なんだかな〜という気分になる本ではあった。。まぁ、国や他人が変わることを期待してても仕方ないから、自分でできることをやるしかないけどね。
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イギリス アメリカは凋落したのではなく脱工業化した
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【未読】
ちきりんが紹介。
戦後の世界経済が、俯瞰できる一冊。 -
ドイツは冷戦の最前線に位置していた。
西側諸国が関有ショックで大きな打撃を受けていたころ、共産県では影響を受けなかった。なぜなら石油を自給できたから。
70年代後半にはソ連が世界最大の産油国となった。
サッチャーはオックスフォードを出ているが、大学院であり、学部でない。専攻h化学で法律や経済でない。これは彼女が仮想中流階級からの成り上がりで、イギリスの伝統的なエリートでないことを意味する。(オックスフォードがエリートの大学だというのは、学部レベルのカレッジを指す)
サッチャーやレーガンの政治思想は教育を受けた結果として得られたものではない。自分がこれまで困難を克服してきた道こそ正しいという自助努力の信念である。その意味では田中角栄と同じだ。
イギリスでもアメリカでも国が駄目になると強いリーダーが現れた。レーガンとサッチャーがその例。レーガン大統領はジョークがうまくて人気があった。高齢だったことも逆手にとってしまった。
サッチャーやレーガンが大きな改革を成し遂げたといっても、ゴルバチョフがおこなったこととは比較にならない。直面した困難さもまるでちがっていた。
脱工業化とは高度なサービス産業への移行であり、それを支える高度の知的活動が必要。そのベースにはITや金融革新がある。
日本社会を世界に向かって開くことであり、甲斐要国家モデルである。変革を引き起こすには刺激が必要であり、資本、人的資源の両面において、日本を海外に開く必要がある。 -
分かりやすかったです。第一次産業⇒第二次産業⇒第三次産業へと経済成長に伴い国の軸は移っていく。第二次産業は新興国が強いのが当たり前で、いつまでもモノづくりに固執してるとダメですよ。もっと外を見てオープンになりなさいっていう話だった気がする。ウインブルドン効果とか初めて知って、そーゆうのもアリなのかと思った。モノづくりから金融中心に日本が移り変わったとして本当に雇用は大丈夫なのだろうか。著者はビルの清掃とかそういう仕事がいくらでも増えるって言ってたけど、日本の国土面積と人口の状況が米英とぜんぜん違うことを考えるとやや疑問に思った。ただ、この本を読んで歴史に学ぶことって重要だと思ったので、イギリスの歴史を勉強してみようと思う。過去の歴史に学ぼうとばっかするは馬鹿だって言う偉い人もいるけど、やっぱ知っているのと知らないのでは全然違うと思う。判断するのはそれからなんじゃないかな。
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ト、2010.6.21-24
歴史に学べ
野口さん、誤解していました -
530
主に70年代オイルショック以降の世界、日本経済の動きを解説し、現在の経済停滞からの脱却のための考察を述べた本。
ものづくりこそ、まっとうな道私には同意できない点も多いが、金融に関しての見方がちょっと変わった。
近年「モノとヒトは変わらず、カネと情報が変わった」中で、
米英は70~90年代に脱製造化(金融、ITへのシフト)で変化できた(しすぎた?)が、独日は変化しなさ過ぎた。
英米の80年代後半を凋落と見ていた日本人、甘かったかもしれません。(中国の工業化。相変わらずの輸出依存。)