- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492556535
感想・レビュー・書評
-
カオティクスマネジメントを行うには?
→様々なマクロ経済効果を見極め、それと同じように様々な一連のシナリオと、それに伴う適切な戦略的対応を構築した上で、反応性、強靭性、弾力性のある企業作りを目指して行動を起こすべき
1.早期警戒システムを開発して、乱気流源を検知する
2.キーシナリオの構築でカオスに対応する
3.優先順位の高いシナリオとリスクに対する態度に基づいた戦略を選択する詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どんな企業であろうとも、リスク(予測可能)と不確実性(予測不能)から逃れられない。リスクと不確実性への備えはあらゆる企業に必要だ。ところが、調べてみると、ほとんどの企業でその備えはなされていない。加えて、9・11のようなテロ、サブプライムショックから始まった世界金融危機、巨大台風や地震などの天変地異…、昨今は波乱が多い。突然、状況が変わってしまうのだ。「乱気流の時代」と呼べるほどで、リスクと不確実性に備える必要性がさらに増している。こうした時代に必要なものはなんだろうか? カオティクスである。カオティクスとは、リスクから身を守り、不確実性に対処するしくみのことだ。カオティクスのフレームワークを示すこと、これが本書のねらいである。
第1章 ノーマルからニューノーマルへ
第2章 乱気流への対応を間違うと命取り
第3章 カオティクス・マネジメントの全体像
第4章 カオティクスによる戦略的対応
第5章 カオティクス・マーケティング戦略
第6章 「波乱の時代」を逆手にとる -
リーマンショック直後の時期に書かれた本。一律コストカットに走った企業と、優先順位をつけて投資すべきところは削らなかった企業の差が、景気回復期にはっきり出ている。
-
読み終わっていたのに、書いていなかった。
一言で言うと、基礎理論がしっかりしていないと、本書で言いたいことの半分も理解できないということだ。
マーケティングの神様のようなフィリップ・コトラー先生の著書だが、リーマンショックで乱降下が激しい競争激動社会でどのように企業を経営していくか、市場に左右されない舵取りを行うかを指し示しているが、まずは既存のマーケティング著書を理解した上で、応用編としての実例として読み込んでいくべきだろう。
事例が沢山あるし、書いていることももっともらしいので気持ちがいいが、決して我々のような末端がまねするべき事象ではないので、お勉強ということで理解しておく様に。
あくまで経営者、もしくは最低でも部門長が実行すべき内容である。
その距離感をわかった上で読み込むには非常に面白い文献だと思う。
最初に読み終わったのが今年の5月だったが、その時は理解が出来ていなかった。今一度読み込んで思ったのは、その時よりはずっと理解できていたという事実。
この半年でいろいろ学んだということなのだろう。 -
・反応性、強靭性、弾力性のある組織づくりが肝要
・「自分は世界を変えられると本気で信じている人間こそが本当に世界を変える(スティーブ・ジョブズ)」 -
シナリオ・プランニングを発展させた手法論。のようだが、ぼくにはシナリオ・プランニングそのものに見えてしまった。そのため、得られるものはあまり多くはない。
本の後半では、各部署ごとの打ち手を紹介してくれているが、各論はない。不況期はコスト削減からどうしても逃げられないが、コトラーはことさら不況期時点での投資(M&Aやマーケティング費用など)の重要性を主張しているため、実務的にはそのまま使える手法論ではない。 -
マーケティングの大家のコトラーの本。
現在は、先の見えない時代であり、
不測の事態に備えるための戦略が必要、という話。
リスク管理に関する考え方が学べる -
100213
-
今、カオティクスな状況になっている理由はよく分りました。