- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492557112
感想・レビュー・書評
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生命保険業界に新規参入したライフネット生命のマーケティングとブランディングに関する考え方を知ることが出来る本です。
著者はライフネット生命の常務取締役で元々スターバックスでマーケティングを担当されていた方。
続きはこちらで。
http://gappacker.com/2013/05/25/brand_for_100000_people/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
嘘がつけない時代。企業としても、個人としても正直でいたいと思います。面白い時代がきてるなー、というのを考えさせてくれました。
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マーケティングのさまざまな手法よりも、最後の「来れ、使いにくい人材。」というメッセージが一番私には響いた。やはりこういう姿勢が企業の強さに繋がっていると感じる。スタートアップ企業や小規模な企業で、新規事業を立ち上げる人に尊敬の念を抱くとともに、自分もそのような仕事に携わりたいと憧れる。以前、大企業で働いている人は、中小企業に転職すると使えない人が多い、とまるで嫌味のように言われたことが頭に残っている。さて、憧れで終わらせるかどうか、これも自分次第だなぁ。
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ライフネット生命のマーケティングに関する考え方を学べる1冊。
内容の半分くらいが、インターナル•マーケティングに割かれている部分が、今までの会社のマーケティング本とは違う部分でしょうか。
※個人的に興味があるところだったので、かなり重宝してます。
第5章の「借景マーケティング」部分では、面白企画は、とりあえずやってみようのような前のめりの書き方をされているが、きっちりとどうやれば商品認知が上がるのかをデータと照らし合わせた結果から導いていたり、ターゲット考察がきっちり出来ていたりと、世の中で流通しているライフネットの土台となる考え方を学べる書籍となっている。
ソーシャルメディア活用についても、ソーシャルメディアとは何なのかという「手段と目的」を社内で明確化出来ていることが見え、大変参考になりました。 -
差別化の難しい生命保険という商品を後発のベンチャー企業がどのように選ばれる商品にブランディングしていっているのかについて創業期から書いている一冊。
理念が素晴らしい、だけで終わらずに価値を最大化するためにヒト、場所を戦略的に選び、インターナルマーケティングによって大切なヒトが産み出すコンテンツをブランディングを更に強化する武器としている。
商品の特性を活かしたブランディング事例で小売業、飲食業は参考になる部分が多くあると思う。 -
愛される企業を目指し、中身と発信を本気で行う。インターナルマーケティング、社員全員でPR、志バナー、ライフネットマニフェスト。マーケティング3.0、Visionにより顧客を惹きつけるなどの考え方を実践している例として、そういった概念を理解するのにも実践を考えるのにも非常に役に立つ。読んでておもしろい。
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ライフネット生命の開業以来のマーケティング施作を紹介している本。
著者のスターバックスの日本でのローンチの時になぞらえ、認知なし、予算なし、大手競合あり、の市場でも戦える、いや、むしろ今からの時代、そういった市場にこそチャレンジしがいがあるんじゃないかと思える本。
なぜなら、序盤のブランディングや、マーケティングの考え方は、スターバックスとの対比で語れるのだけれど、後半のコミュニケーション部分、特にソーシャル・メディアのところなんかはその時代にはまだ存在しないツール。そこに取り組む姿勢やスピードは本当に今の時代の会社だなぁと思いました。
でも、それも全てライフネット生命がマニフェストで宣言している、子育て世代の保険料を半額に、や、透明性を維持する経営にという志しの賜物なんだと思うのです。
本当に良い会社だな、と思わせられました。これからも応援したいです。 -
とても分かりやすくて面白かったです。インターナル・マーケティングなどの横文字も出てくるけど、決して難しくはなく、できるだけ平易に具体例をもって語りかけてくれるような文体が、そのままライフネット生命の理念に従っているよう。色んな会社の事業部でこの本が配られ始めていると聞くが頷ける。マーケティングを通して、チームが、事業部が、会社がこうなっていくべき、と語られる。出口社長の全国行脚、ソーシャルメディア活用、調査リリース、デイリーポータルZのハトの企画、さらに採用まで、全てが一本の線になる。マーケティングの本であり、戦略の本。「ストーリーとしての競争戦略」を思い出した。
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現ライフネット生命保険 常務取締役で以前はスターバックスの
マーケティング部、PRマネージャーの著者がブランディング・
マーケティング・PRについての考え方や実際に行った施策に
ついてどの業界でも通じる内容で書かれている。
特にソーシャルネットをどう生かすかでは・・・
良さが人間の生の感情が、細やかなニュアンスまで伝えられ、
拡張できること。
弱いつながりではあるけれど、バイアスがかかっていないと
判断され信憑性が高いとされる場合もあること。
すぐに検証、すぐに撤退が可能であるので失敗がそれほど恐くない。
しかもすぐ反応があるので、それをみて、1つの方法や訴求
メッセージが響かないとなれば、違うアプローチに切り替え
られること。 だそうです。
最終章の「異能の人材をしゃいんとして巻きこむ」では、
ライフネットの採用基準についても書かれていますが、
回り道をしてきた人には「自分で考えることができる。」
「知的好奇心が旺盛である」「多様性のある価値観を重視する」
という共通点があるのでこの力こそ原動力である。そうです。
全社員が書いている社員ブログの2010年4月2日の
「来たれ、使いにくい人材」では社長が「使いにくい人材こそ、
採用したい人材だ」と語っており、「使いにくそうな人が集まる」
ということは、自分の頭ですべての物事を考えることとほぼ同義
ということらしい。
こんな会社が増えたらもっと個性を大事にした教育になるのかな?