かあちゃん取扱説明書 (単行本図書)

著者 :
  • 童心社
4.23
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本棚登録 : 1179
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494020331

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。
    わざわざ対人用の取扱説明書なんて作成しないけど頭の中にある。
    これは自分だけなのかな。(苦笑)
    それを主人公(子ども)に作らさる。
    しかも相手は口うるさい!?母親。
    母親の取扱説明書を作成するには今まで以上に詳しい情報を手に入れないといけなかった。
    そこで知る母親の見たことがない姿。
    そして母性としての本質。
    主人公は何かを感じ取ります。
    そこが素晴らしい。
    なによりオチも素晴らしい。
    親子で読んでもらいたい一冊です。

  • 久々にであった文句なくおすすめ本。
    ユーモアがあって面白いけれども、最後はきちんと終わらせる。
    こどもにおすすめです。

    かあちゃんへのもんくを次から次へとあげていたけれど、かあちゃんの取扱説明書をつくろうと、かあちゃんを観察するうち、かあちゃんの良さに気付いていくというお話。

    まず、かあちゃんはうちで一番いばっているとか、ケチだとかいう作文に花丸をつけちゃう先生がいい。
    そして、なにげなく重要な役割を果たしているとうちゃん。
    取り扱いを間違うなというキーワードをいうのもとうちゃんだし、最後にいろいろなことを気づかせるのもとうちゃん。
    いい家庭ですね。

  • てっちゃんがお母さんの取扱説明書を書いていく中で、お母さんのいろいろなことがわかって、どんどん話に引き込まれていく感じがした。最後の一言の文、1番最後に面白いところがあって良かったです!【小5】

  • てっちゃんが最初はヤンチャだけな男の子だったけど、最後は優しい男の子になってていいなと思った!カズくんがお母さんに「パティシエなれるよ」て言って、カズくんもいい結果で終わったし、
    かあちゃんが最後に一行つけ足してたのも面白かった!

  • 家の中でいちばんいばっているのはお母さん。どうしたら食べたいものを作ってもらえる? どうしたら勉強勉強言われない? どうしたら片づけなさいと言われない? てつやは、母さんの取扱説明書を作り始めるが…。

    てつやが作る母さんの取扱説明書がとってもユーモラスで微笑ましい。しかも、ただ面白い説明書ができていくだけじゃなくて、説明書を作る過程で、母さんの愛情やかっこよさに気づいていくところにグッと引き込まれる。

  • 「ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
    ……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
    哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが…。」

  • 予想した 最後じゃ なかった。

  • すごい!本当に取扱説明書があれば苦労しないだろうな〜

  • 作中の男の子と同じ、まさに小学4年生の娘が「面白かったよ」と勧めてくれたので読みました。
    小学4年生のことよくわかってますね!!!!
    色々ガミガミ言いがちな自分を顧みてちょっと反省。
    作中のかあちゃん、しっかりできすぎてて偉いです。
    便利に使おうと思って取扱説明書を作り始めた主人公が、取扱説明書は相手をよく見ないと作れない、と転換していくの上手い。
    さらっと読みやすくて、すごくよくまとまってる作品だと思いました。
    カズくんちもいい感じに落ち着いて良かった。

  • 母ちゃんの絵が面白いです

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著者プロフィール

神奈川県生まれ。『糸子の体重計』で日本児童文学者協会新人賞(2013年)、『空へ』で日本児童文芸家協会賞(2015年)、『羊の告解』でうつのみやこども賞(2019年)『朔と新』で野間児童文芸賞(2020年)、『きみひろくん』でひろすけ童話賞(2021年)、『あしたの幸福』で河合隼雄物語賞(2022年)、『つくしちゃんとおねえちゃん』で産経児童出版文化賞(2022年)を受賞。そのほか、『かあちゃん取扱説明書』『二日月』『チキン!』『カーネーション』『ぼくんちのねこのはなし』『よそんちの子』など、話題作を多数発表している。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。

「2022年 『バンピー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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