先生、しゅくだいわすれました (単行本図書)

著者 :
  • 童心社
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494020416

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  • 宿題をやれなかった言い訳を考えるのが楽しくなった子どもたちと、それを難しいと考える子。代わりに先生が宿題を作れなかった言い訳を考え、それにのってくれるクラスの雰囲気がすごく良かった。

  • [墨田区図書館]

  • ウチのクラスは毎朝宿題を係りが集めてチェックする。けど僕は昨日の夜ついうっかりするのを忘れてしまい、朝も同じくうっかり遊びに夢中になってやるのを忘れてしまった。なんとかウソをついてごまかそうとしたせれど、すぐに先生にバレてしまった。そうしたら先生は「つくならもっとすぐにバレないようなウソを考えなくちゃ」と言った。そこで、次の日上手いウソを考えて言ったら、他の子も次の日、その次の日と宿題を忘れたウソを考えて…

    これは宿題忘れたら云々とかいう細かい神経質な部分は放っておいて、子どもたちと先生が考えついた「ウソ」を存分に楽しみたい、それくらいそのウソ話が楽しい作品。それでいて、最後は上手いこと宿題をわすれるのをどうすればいいか、につなげています。先生の話がすごい面白くて、小学生の時に雑談を自分も楽しみながらしてた先生を思い出しました。

  • 宿題を忘れたゆうすけは、ウソをついた。先生は、「もっとばれないような、聞いた相手が楽しくなるようなウソじゃなくちゃ」って。じゃあ、上手にウソをついたら、宿題を忘れてもいい。次の日、ゆうすけのついたウソはとっても楽しかった。先生は「それじゃあ、宿題できなくてもしかたないわね」って。 
    それから毎日、順番でみんなが宿題をわすれて、「しゅくだいができなかった理由」を話す。でも、宿題ができなかった理由を考えるのに2時間、宿題やったほうが楽。宿題を忘れない子も…。ある日、先生も宿題のプリントをわすれちゃう。先生のプリントが作れなかった理由もとっても楽しい。

  •  4年2組。宿題を忘れたゆうすけ。「おなかがいたくてできなかった」と言い訳をすると、先生から「ウソをつくならもっと上手につかなくちゃ」と言われる。次の日、「先生、しゅくだいわすれました!」ゆうすけが宿題を忘れた理由は!?

  • ゆうすけは、しゅくだいをわすれました。へたなウソでごまかそうとしたら、「もっとばれないような、聞いた相手が楽しくなるようなウソじゃなくちゃ」って先生に言われた。じゃあ、上手にウソがつけたら、しゅくだいわすれてもいいの? つぎの日、ゆうすけがついたウソは…。
    それから毎日、みんながびっくりするような「しゅくだいができなかった理由」を話すので、ゆうすけは楽しくなってきました。ところがある日先生が「しゅくだいのプリントをつくれなかった理由」を話し始めました。
    クラスの楽しい雰囲気が伝わってきて、楽しくなってくるおはなし。あなたならどんな「ウソの理由」を考える?

  • 宿題をわすれて、言い訳をする子に、「言い訳するんじゃない」と怒るのではなく、「もっと楽しい『しゅくだいができなかったりゆう』を考えなさい」という先生。
    次の日からみんなが「しゅくだいができなかったりゆう」を考えます。
    「しゅくだいができなかったりゆう」が短編ファンタジーのように挟み込まれていて、読みやすいのでは。

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著者プロフィール

山本悦子(やまもとえつこ)愛知県生まれ。『神隠しの教室』(童心社)で第55回野間児童文芸賞を受賞。主な作品に『先生、しゅくだいわすれました』『先生、感想文、書けません!』『がっこうかっぱのおひっこし』(共に童心社)『夜間中学へようこそ』(岩崎書店)『はっぴょう会への道』(PHP研究所)『神様のパッチワーク』(ポプラ社)など多数ある。日本児童文学者協会会員。

「2023年 『がっこうかっぱの生まれた日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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