そういうものだろ、仕事っていうのは

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532171049

感想・レビュー・書評

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  • 仕事に行き詰った私が手にしたのは偶然か、必然か。休みたい、でも休めない。社会人の多くの人が持ってる感情ではないか。思い切って休む。病院に行く。何が正解なのか、わからない。

  • 4月から新社会人になる身として、
    仕事ってどんなものかを感じたかったので読みました。

    仕事にやりがい持ってる人、好きなことを仕事にする人もいれば、お金のためと完全に割り切る人、仕事に狂わされてる人と、ほんとにいろんな人がいて、どんなものか逆にわからなくなりました。でも、こうだ、と定義づけられず、人によってどんなものか違うから面白く多様な働き方や仕事があるんだなと思いました。
    仕事というものに対して価値観が未だに私はしょっちゅうころころと変わっています。仕事に結構意欲だとか希望だとか夢を抱いていたたちですがそういうばかりではなさそうです。就活中から感じてきました。働いてみてからはもっと現実を見るんだろうなと感じました。

    テーマが「仕事」なだけあって、社会人を間近に控えた私にとってはどの作家さんの作品も興味関心を持って読めたし、初めて読む作家さんも多く短編集の良さを改めて感じました。

  • 偶然再読。

    津村記久子の田上さんの話で完全に思い出す。
    不誠実には不誠実で返し、誠実には誠実で返す。人のジャッジが上手い人。的確で格好いいので記憶に残っていた。

    大崎善生の紆余曲折を経て成熟した文学部出身の男の話は、年月が詰まっていて短編なのに重みを感じられた。仕事ってなんだろうなぁ。

  • 『ラウィーニア』ががっつり読書だったので、箸休め的に現代小説アンソロジー。

    ページ開いた途端、フォントのでかさと行間にびっくりした。
    さくさくです。

    重松清 / 野中柊 / 石田衣良 / 大崎善生 / 盛田隆二 / 津村記久子
    多分初めて作者はいない。
    アンソロジーでだけ読んでて単行本は読んだことない人はいるけど。
    皆さんお上手なんだと思うけど、他の作品も読んでみたいとか、読んでも良いなとはならないんだよねぇ……

    装丁 / 寄藤文平+鈴木 千佳子(文平銀座)
    初出 / 日本経済新聞電子版2010年5月1日~31日、6月3日~28日、7月1日~29日、8月2日~30日、9月2日~30日、10月4日~28日

  • *重松清、石田衣良、津村記久子、大崎善生、盛田隆二、野中柊という6人の人気作家が日経Web刊で「働く」をキーワードに競作した短編小説の豪華アンソロジー!――働くことは、生きること。世界とつながること*

    そういうものだろ、仕事っていうのは。いいセリフですね、淡々とした中にも凛とした響きがあって。既読ですが、津村記久子さんの「職場の作法」が一番題名にぴったりな気がします。

  • 人が生きてゆく上で,仕事は欠かせないと改めて思った。

  • 6人の作家が題名の通り仕事と言う事をテーマにしてそれぞれ短編を書き下ろしたものを集めた一冊だと思う。
    私の印象に残ったのはバルセロナの窓とホームにて、蕎麦。
    でもこの2話が特別に秀でているというわけでなく、後の四作もそれぞれおもしろかった。
    チョッと長編を読むのはって言う時に凄く読みやすくておもしろい作品が詰め込まれている。
    これはあたりだと思う(^^)

  • 津村さんの『職場の作法』は既読、野中さんの短編はテーマとずれている感がありましたが、残り4編は面白かった。重松さん『ホームにて、蕎麦』テーマに沿っていて、家族の問題まで盛り込んだお手本のような短編で、温かいお蕎麦を食べた後のような読後感。石田さん『ハート・オブ・ゴールド』沖縄のドミトリーでの話は、意外性もあり良かった。大崎さん『バルセロナの窓』は働くことの意味について、腑に落ちる部分があった。盛田さんの、うつ病によりゲシュタルト崩壊した銀行員の話は身につまされるものがあったけど、終わり方が中途半端な印象でした。

  • タイトル通りに

    仕事って

    それぞれにそれぞれの物語があり

    大変さもありなんだよなー

    と思った


    野中柊さんの作品が読みたくて手に取ったケド、他の作品も良かった★

  • 重松清さんの、休む元気という言葉に目から鱗を落とし

    石田依良さんの、社会的な富と、金を持っている貧乏人という言葉に考えさせられ
    (しかし、耳からよだれが出るなんて、なんとおなかがすく表現だ)

    津村喜久子さんの、田上さんの心構えに気をひきしめられました

    しかし津村さんの話、どこかにも収録されてた気がするけど、思い出せない。。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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