憧憬☆カトマンズ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.92
  • (83)
  • (127)
  • (80)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 625
感想 : 156
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532171070

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 低学歴といいながら、2人(3人)ともすごく有能。やるべきこと、きちんとやる。筋も通ってるし。女子どうしの友情もいい!

    ところで、「校閲ガール」の悦子が下宿してる元鯛焼き屋って、パティの実家で、「黒真珠」の木崎正行の妹の加奈子が勤める不動産屋が管理してるってことでいいのかな。

  • なんだかあり得ないほどの出来すぎた展開とぶっ飛んだ設定にちょっと引き気味に読んでいたところもあったけれど、気がついたらあっさり読み終わっていた。
    ちょいちょい差し込まれるネタが気になって発行年見てみたら10年前。そりゃハロプロも出てくるわけだ。

    悲劇になるも喜劇になると凡人になるも、全て自分の気の持ちようしだいなのになあ

    自分の身の上話を切り出す時は一歩立ち止まってからにしよう…。

  • 日経ウーマンで連載していた連絡短編集
    氏の「校閲ガール」に似たお仕事者だが業務内容より働く若い女性とその周辺が主題
    重い内容を軽くさらっと読ませる饒舌な文体、筆力が相変わらず良い
    「あとがき」から見ると本来は暗い系らしい
    今の作風が良い
    1.憧憬☆カトマンズ
    派遣社員でITセキュリティベンダー「シマカンド」勤務で音楽オタクの後藤ちゃん(上司の佐野さんと不倫中)と同僚で更に音楽オタクの後輩山内君の物語
    2.脳膜☆サラマンダー
    後藤ちゃんと大学生からの親友で派遣会社の営業をしている中尾ちゃん(仏像彫りが目下の趣味)とこれも同僚でゲイと間違えられるくらいおしゃれでイケメンの村内君の物語
    3.豪雪☆オシャマンベ
    後藤ちゃん・山内くんと中尾ちゃん・村内くんカップルが上越国際にスノボに行く途中で高速で自動車事故に出くわす
    4.両国☆ポリネシアン
    「憧憬☆カトマンズ」で数行登場した「パティ」こと松田リカのまさかのスピンオフ
    下町の鯛焼きや娘の松田リカとポリネシアン力士の両国の物語
    宮木あや子はこういうのがうまい

  • 面白かった!30歳目前の女性が何に充ちたりて、何が不足と求めるのかが自虐でもなく、過度のロマンやファンタジーでもなく描きながら、最後はハッピー!バブル世代の私たちとは随分多様な生き方が選択できるようでいて、メインストリーム「普通」の圧ってまだあるんだな。こういう宮木さんの作品ももっと読みたい。

  • 2018/3/17
    お仕事小説、でありハッピーエンドなラブラブエンタメ小説。
    でもメインの主人公ではない?人物のハッピーエンドで終わるところがまた面白い。

  •  宮木あや子さんのキャラって宮木さんのキャラだよな。。。

  • 「ありえないハッピーエンド」満載! イメージ的にはきつい仕事してる子たちなのに、本人はやる気持って仕事してるんだから、他人はとやかく言うんじゃねえ!だよね。しっかりプライド持って生きてる人間が報われる話は読んでてスッキリするわー♪(´ε` ) ところで、パティの実家にコウエツが住むのか?

  • 「派遣」のシビアなお話と思いきや、ほとんど恋愛の話でした

    いくつか重大な問題が起こりますが、ズバッと解決されるわけではありません
    とはいえ、シビアな話題と本音も描かれています

    気楽にすらすら読めてしまう本でした

  • 大学時代からの親友、外資系ITサポートセンターで働く派遣社員・後藤と派遣から営業職の正社員になった中尾。
    29歳、女二人の著者の言うところの痛快で「ウルトラハッピーエンド」なお話。
    一見、バカでお気楽、好きなこと・自分の生き方に忠実で、でも真面目に仕事に人生に取り組む姿勢がいい。
    爽快な気分になれた。
    (図書館)

  • 「ウルトラ・ハッピーエンドな小説」を読みたいというリクエストに応えた一冊。マンガみたいに楽しくドンドン読めて、確かにハッピーになれたよ。

著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮木あや子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×