経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)
- 日本経済新聞出版 (2002年9月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532191429
感想・レビュー・書評
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「年内に100冊本を読む」という多分達成出来なそうな目標を年始にたてたが、やっぱり達成出来なかった。というか100冊読む暇はないよ冷静に。そういう意味では26冊ははわりと現実味のあるラインというか大健闘だと思う。
色々なところで話題になっている本で、2000年出版はあるものの、今読んでも全然面白い。
池上さんもそうだけど、竹中先生のように小難しいことを簡単に説明出来るというのは純粋に尊敬するし、自分も後々はそういう人物になりたいと思う。ただ、事象を簡易化する能力は人並み外れた知識の幅や深さに支えられている業であり、結局は日々勉強を続けるべしという結論。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ようやく、すばらしい経済の本に出会った。
素人が普通に純粋に経済学と言う考え方に抱いてきた違和感や嫌悪感に相当する質問を、佐藤正彦がズバズバとぶつけていく。そして竹中も竹中で、
「人間を労働力として/欲望のかたまりとして見てきた経済学への反省」も含め、正直かつ率直かつ丁寧に応えていく。
やさしくて読みやすいのだけれど手に汗握る、そんな魅力を持つすばらしい一冊。
印象的な言説。
○「源泉徴収」の問題点(納税者の納税意識が高まらない。むしろ、無関心でいさせるシステム)
○公共投資における「リスク」の不在性(自由な経済活動をするためには、そのぶんリスクを負わなければならないが、公共投資はリスクを担わない)
○蛋白質のかたまり、あるいは欲望のかたまり(経済学も人間を単なる労働力とみなすだけではだめだということに気がついてきていることも事実)
○市場では価値が認められないけれど、私とあなたにとってはものすごく価値のあることは、間違いなく世の中にある
経済学者が語るからこその、みえてくる魅力(強み)や限界(問題)がたくさんある! -
おいこのみくす
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2002年9月初版
佐藤雅彦 竹中平蔵 著
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希代の名クリエイターと、気鋭の経済学者が、本気で素直に(経済ってなにか」を対談しまくった一冊。
少し詳しい人からすれば賛否両論あるのかもしれないけど、僕にとってはものすごくものすごく意味のある一冊でした。雅彦さんの物事に向き合うスタンスがやっぱり僕は永遠の憧れで、それは何者にも偏らず素直に真直ぐと、真実に向かっての疑問を投げ込む、そんな、なんでも質問してくる幼児のような無垢なスタンスなんです。それでいて、そこに対して、じゃあどうしたらいいんだろうということも、全力で考える。それゆえに竹中さんという最良のキャッチボール相手を得て、議論はとてもしっくりくる方向に展開されます。経済学の話から、終盤、ヒューマンな話に収れんされていくところが、とても読んでいて気持ちいい。
当時の名著を今更読んで感動しているだけなのかも知れませんが、是非是非です。事例や時事ネタは古びれど、本質はさびずです。 -
経済の基本のキ
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竹中平蔵と元電通マンの佐藤雅彦の対談をまとめたもの。佐藤雅彦の経済に関する疑問に竹中平蔵が答える形。初版は2000年刊行なので少し古いが、それなりに面白かった。今だとちょっと違うテーマが出てくるような気がする。
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同僚のオススメで、お借りして読むことにした一冊。
眠気との戦いではあったけれど、わかったことも多いかな。
特に、投資と消費、起業とビジネスがよかった。
教育は、経済学的には投資ではないのね。
ライバル設定?次第で、強く大きくみえる。
自分では選ばない本だけに、貴重な時間でした。