経営参謀 戦略プロフェッショナルの教科書 (日経ビジネス人文庫)
- 日本経済新聞出版 (2018年8月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532198688
作品紹介・あらすじ
2014年6月にダイヤモンド社から刊行された同名書の加筆、文庫化。「戦略参謀」の第2弾。今回もあちこちで組織の軋轢にもまれながら、経営の参謀役として成長する主人公を描いている。取り上げるテーマは、「市場をいかに攻めるか」「いかに戦略を立て実践するか」「事業が低迷する原因は何か」「V字回復のための戦略をどう構築し、どう実践したらいいのか」「企業改革を軌道に乗せていくための要点は」「経営陣の仕事としていちばん大切なことは何か」等々。
(本書のあらすじ)
レディースブランドを複数展開するグローバルモード社に転職した高山昇は、 同社の田村社長から低迷するブランドを「半年間で立て直してほしい」と依頼される。しかし、いざ現場に配属されてみると、思うように周囲の協力が得られない。そんなある日、高山が思いついた集客アイデアが功を奏し、売上が急上昇。周囲の高山を見る目がガラリと変わり、改革が動き始める。 高山は、ブランド立て直しのためには、マーケットを正確に把握する必要があると市場調査を実施する。 経営コンサルタントの安部野の協力を得ながら、ブランド立て直しは順調に進んでいくかに見えたが、その先には思わぬ大きな落とし穴が待っていた……。
感想・レビュー・書評
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「戦略参謀」の第2弾!
今回のメインは、マーケティングとリーダシップ(企業統制)
「しきがわ」を退職した高山は、こんどはレディース服大手の「グローバルモード」へ転職。
グローバルモードでの活躍が語られます。
前半はマーケティング
市場のセグメンテーション
現状把握
そしてインタビュー結果からの市場分析、戦略立案。
市場分析のやり方が分かりやすい。
そして、戦略決めて、PDCAという前回同様のパターンへ。
そして、今回は、ここから、不審な動きに代わっていきます。
改革を成功したにも関わらず、とばされるメンバ。その背景には、やはり、人の業。
「人は性善なれど、性怠惰なり」
社内政治怖いなぁ..
そして、真のリーダシップについて語られていきます。
最後、経営に必要な3要素として、
戦略、実践力(PDCA)、土俵作り(リーダシップ)
としてまとめられています。
いろいろ勉強になる本です。
前作とともに手元に置いておきます。 -
「戦略参謀」の続編。
※戦略参謀(読んだけど、未レビュー)
https://booklog.jp/item/1/4532198399
元マッキンゼーの著者が語る戦略論を小説形式で!って感じの本なのですが、
内容は結構深いです。。
特に戦略論というか、人の心理・感情面に切り込んだ内容で、
そこが深くて、自分には若干の消化不良。
でも、何となくわかるというか、感じるというか。。
ここがドンピシャで理解できたら、この本スゴイ~となって、
★×5つ!となるんでしょうけど。
まだ、自分はそこまでのレベルに到達していないようです。
マッキンゼーでいい提案をしたのに、
クライアントが動いてくれなかった悔しい経験を踏まえた上での
構成になっているような気がします。
だから、ジュニアで数年いました的なマッキンゼー本とは一味違うと言えば違うんですが。
(完全な私の推測です。)
一応、前作の「戦略参謀」からの続きという本の内容(ストーリー)ですが、
前作を読んでいても読んでいても
あまり関係なく楽しめるのではないかと思います。
ただし、あくまでコンサルタントの書いた本なので、
小説の物語に深みはないので、ご注意を。。 -
ストーリーになっていて読みやすい。経営思想というか購買行動、マーケティングのような内容も含まれていている。経営の考え方であって実践的では無いと思う。
ただ、話は面白く次の展開を期待しながら読めた。 -
ボリュームのわりに一気に読める面白さです。
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主人公を立てストーリーを立て、その中で『戦略をたてる』『組織でPDCAを回す』などのプロセスをビジネス現場で具体的に使っている様子を見せることで、教科書にはない”肌感覚”を味わえる内容になっています。
マーケティングや事業戦略の理論の数は多くありません。ですがその肌感覚こそがこの本の良さであり、マーケティング、商品企画、事業戦略を学ぶ方は手に取って損はないと思います。
マイナス要因としては、タイトルの『経営参謀』を主人公はしていなくて、学びたいことと少しずれたかな?と思うこと。
主人公は会社の中の一業態を任されます。経営資源とその使い道をどのようにミックスし、どのような会社の成長戦略を描くか、というような視点の内容はありません。
また経営の部分は「社長がするべき会社のマネジメントと組織づくり」に絞った内容で、「経営参謀」というタイトルには若干違和感がありました。タイトルと中身の乖離はよくないかな、という観点で-1してます。 -
またじっくり読み返す
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改めて自分の勤務する企業でもトップマネジメントが高速でPDCAを回せているとはいえないなあ、と思った。
尚、風船大作戦など短絡的な施策が登場したりと事例が稚拙だが、管理職なりたての教育用として紹介したい一冊だ。 -
経営戦略は「差別化」と「PDCA」である
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=B18028 -
組織に卑怯者や利己主義者を跋扈させてはいけない。それもマネジメントの役割である・・と。ずいぶん熱く分厚く、登場人物のコンサルは語る。
コメントありがとうございます。前作の戦略参謀から読むことをお勧めします。
コメントありがとうございます。前作の戦略参謀から読むことをお勧めします。