傷つきやすくなった世界で

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 552
感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532260026

感想・レビュー・書評

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  • フリーペーパー(R25)の巻末で連載しているエッセイをまとめた本。

    格差社会や勝ち組負け組といった堅苦しく思えるような内容でも、石田さんのやわらかな文体で読みやすく、勇気を与えてくれるような本でした。

  • 政治家にならんかな。

  • 石田衣良のエッセイ。
    R25での連載を単行本化したものです。

    格差社会を嘆いたり、ライトなタッチで政治や時事ネタを語ったり、新人サラリーマンへのエールを送ったり、恋愛について語ったりしています。

    新入社員が心が脆いみたいな件は、かなり自覚ありだったりします。

    読者像がはっきりしたもの(それが僕の世代なんですが)への連載のため、一貫したタッチで読みやすかったです。

    【以下抜粋】
    情報はそこに自分の好奇心や感情をどれだけ注げるかで、価値が変わってくる。おもしろいと感じて、どんどん情報の中に分けいっていけば、さらにおもしろい情報が得られるのだ。情報は世界のありかたさえ変える力を秘めている。

  • R25に連載していたエッセイ。

    言いたいことハッキリ言ってくれてるし、優しく勇気のある言葉も多い。

    なんだか胸がスッとする一冊だ。

  • [ 内容 ]
    格差社会、勝ち組負け組、ネットカフェ難民、サービス残業、いじめ――厳しさを増し、ナイーブになった世界を生きる若い世代へ、人気作家が贈る優しく力強いメッセージ。
    「R25」連載に書き下ろしを追加。

    [ 目次 ]
    心まで格差をつけないで
    「でも」の年
    世界を切り取ろう
    「迷う」力の素晴らしさ
    ラブ・キャンペーン
    「いやらしい」を表現しよう
    植物化する男たち
    恋したくない男たちの攻略法
    青いランドセル
    新しい人よ、きたれ〔ほか〕

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2010/05/15
    本屋をぶらぶらしていて、

    タイトルが気になったので手に取った一冊。

    石田衣良さんの本は初めて読んだ。

    無理に自分の考えを押し付けずに、

    『僕はこう思うんだけど、どう?』

    くらいのスタンスなので心地よかった。

    どんどん前に出てがつがつするのも仕事では大切だけれど、

    こんな柔らかいしなやかな気持ちも忘れずにいたいな。

  • この本は職場の先輩が教えてくれて、R25の最後のページに「空は、今日も、青いか?」をまとめたエッセイ集。ブクロに住んでた頃にIWGPがあったのがきっかけで、石田衣良が好きな俺としては読んでて楽しい本でした。

    <本の紹介>
    格差社会、勝ち組負け組、ネットカフェ難民、少子化、サービス残業、いじめ―時代の風がどんなに冷え込んでも、明日はきっと大丈夫。若い世代に向け、著者が優しく力強いメッセージを贈る。「R25」の好評連載「空は、今日も、青いか?」をまとめたエッセイ集。

    問題は山積みだけど、問題がいっぱいあるから解決も楽しかったり、個人的にはそう悪いことじゃないと思ってます。ただ、1人で解決するのは難しいことばっかりだから、誰かの力が必要だったり、知ってもらうことが大事なのかなと。そういう意味じゃ、活字にするって温度差が出る危険を冒しても意義のあることなのかなと思ってます。
    それは、俺がこういうブログを通して自分のしてることを知ってもらう理由にもなってたりして。

    この本は読んでて短編短編なんでテンポが良くて、昔R25で読んだ話を改めて読むことになったりもして、新鮮なものもありつつ懐かしく読めるのもありつつで読んでて楽しかったです。
    楽しいだけじゃなく、「そうだよなー」とか同情したり感情移入したり。

    著者は著者なりに、俺は俺なりに、そういった問題に取り組んでいければいいのかなと思います。「俺だったらどうする。」を常に考えておくことって次の行動を早くしたり、今持ってる材料同士をつなげていくことにもなったりするからね。

    世知辛い世の中だけど、みんなで持ちつ持たれつやっていけっといいですね。

  • がんばれ!!みたいな強い言い方や押し付けじゃなくて、
    ゆる~く流れに身を任せてみれば?的な感じがいい。
    私が共感したのは「残業禁止法」かな(笑)
    こんな法律ほんとにあったら世の中もっと楽しくなるかも。

  • 1つ1つのエッセイからやさしさがにじみ出ている。
    こんな文書が書けるようになりたいなぁ。

  • 石田衣良のエッセイ
    書き口が独特
    若年層向けのフリーペーパーのコラムなので話題も書き方もわかりやすい
    この人の書き方はなんか気取っててわたしは好き

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石田衣良の作品

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