- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532261405
感想・レビュー・書評
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コンピューターは道具だと再認識。
仕事の道具というものは使う時間が短ければ短いほど有用である。googleが滞在時間を最小にしたことで検索エンジンを制したことは記億に新しい。プロが道具を吟味するのは、その仕事時間を伸ばすためではない。
一日中PCに向かっていることは、明らかにそのICTが非効率であることを示唆している。PCでの作業は減少することが期待される。浮いた時間で遊ぶとか、新たな価値創造を行うのが本来の道である。
PCにかじりついている時間が業務の大半を占め、かつ一向に減る気配が無いなら無理か無駄が潜んでいると見ていい。何かが上手くいっていないのである。
ICTはまだ貧弱であり人々の期待に答えられるレベルには程遠いし、使う方もICTで何をすべきか整理できていない。まだ未熟ということだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
CBCにて借りる。2011/11/26
数日で読了。要は手段であるはずのメールやPCの作業があたかも目的化してしまっている状況から抜け出そうという内容。考える時間が極端に減っている現状を表している。断食してみるかな…。まずはCC指定を減らすことからだな。2011/11/28 -
ちょっと極端な状況を設定しているような印象も受けるが、こういうこともあるな、とも思う。ほどほどに、を気をつけよう。
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職場に蔓延する「IT中毒」を打破するため、アナログ的な活動をもっと大事にしようという趣旨の本。タイトルは抜群にイケてる本だし、提起されている問題も、総論としては正しく捉えられていると思う。ただ、各論としての議論がなっていない。ITベンダーに言われるがまま導入したITシステムが機能していないという話と、大量のメールのおかげで本業がおろそかになっているとか、コミュニケーションが寸断されているというのは別次元の話だと思うし、その対策が「むやみにCCの宛先を増やさない」「1人1台支給していたパソコンを取り上げる」「メール送受信可能な時間帯を制限する」とは笑止千万である。さらに、大手ITベンダーに対する露骨な悪意が感じられることもあり、私の立場としては、ちょっと残念な読後感であった。
ただ、最初に述べたとおり、この本は大きな話としては正しいことを言っている。現代人は、栄養も情報も明らかに摂取過剰なので、食べる方の断食(ダイエット)だけでなく、「IT断食」も絶対に必要であろう。組織レベルでメール送受信できる時間を制限するのはアホかと思うけれど、個人レベルで意識的にITに接しない時間をもつことはまっとうだと思うね。スマートフォン全盛の世の中にあっては、異色の考え方かも知れないけれど。 -
まさにタイトルを「読んで字の如し」の内容であり、現在の会社生活を戯画的に表している。世の中のサラリーマンは身にツマされるであろう話題で満載だが平易な文章なのでものの1時間も掛らずに読めるだろう。
IT技術の導入で仕事がはかどるどころか逆にIT中毒となり、問題の解決に注力するよりも、厚化粧の資料作成、ネットでの類似情報収集、大量の不要メールの山、各種入力承認作業に時間は費やされている。著者はそれをICT(Information Commmunications Flood=情報洪水)とBLT(馬鹿のLong Tail)と称しているが、BLTとは言い得て妙。
IT中毒解消は組織的に行え、会話に代表されるアナログも取り入れろ、というのが本書の趣旨だが果たしてTwitter、Facebook、SNS等ITを呼吸の如く無意識に使う世代にその主張が何処まで受け入れられるかは疑問だ。
そういや自分の会社の生活を振り返ってみても、IT化の進展と共に全てメールのやりとりで済ますことが増え、「少しは無駄話をしろ」と周囲に言った記憶がある。唯一のオアシスであった喫煙所は実は情報交換の絶好の場でもあったのだが、それすら今や廃止されてしまい無駄話すらする場所が消えていく、嗚呼。