LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲

制作 : 川本 裕子 
  • 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532318970

感想・レビュー・書評

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  • アメリカではもっと女性が働くこと、高い立場に着くことが進んでると思っていたけど、日本より10年くらい進んでいるだけで、まだまだハードルは高いんだということを知った。
    でも名のある企業の女性トップがこうやってコミュニティを作って打開していこうと動いてるのは日本よりはるかに先をいっているなと感じた。

  • 女性がキャリアの獲得を目指す上で陥りがちな問題を、豊富な具体例と明確なソースを持って提示している本で、納得性が高かった。
    無意識だった点を意識できるようになるだけで、行動変容が期待できそう。

  • Eye-openingとはこのことか。揺るぎない信念と豊富なデータとほんの少しのユーモアと。どハマりした本だ。

  • これが2013年かぁ。5年経って日本も育児を含めた働き方改革が誌面に踊るように。一歩一歩。世界は変わっている。

  • 【231冊目】女性と仕事について書かれた本。かなり売れているし、今後、女性と仕事について考える際には何度も引用される本となるのではないか。

     ただ、いかんせん電子書籍で購入し、一気読みではなく購入してから1年以上もかけて読んでいるので内容がほとんど頭の中に入っていない……

     それでも、日本よりもキャリアに柔軟性があり、男女の平等が進んでいるように見えるアメリカですらこの有り様なのかと驚いた。

     そして、いつものフェミニストのように声高に金切り声をあげ、男性を非難するようなこの手の書籍にありがちな「感じの悪さ」がこの本にはない。だから、男性が読んでも読みやすいと思う。実践できるかどうかは別にして、女性が自信を持って生きていくためには男性の支えが必須であるという一節には誰もが共感するのではないか。

     ただ、日本版の序文を書いているのが川本裕子氏だというのがねぇ……感じ悪いからなぁ、あの方。もしかしたらシェリル氏も実際にお会いしたら感じ悪いのかも笑

  • 共感できること多いのだけれど、なかなかみんなそうできない。
    著者が優秀で才能があり幸せなんだと思う。もちろん努力されてる部分もあるのだろうけれど。  何かしなきゃ と思うのだけれど。 一歩が難しい。 LEAN INしないと、このまま fade-out?! まずい。。。

  • 大学時代に、少し気になってた女の子からオススメされて読んだ本。
    淡い恋心とともに、内容も薄れていくなぁなんてふと思う。笑
    今の世代の女性を「幻の赤ちゃん世代」と称し、結婚予定の相手さえいない頃から子どもを産んだ時の不安を抱き、それゆえに先々に向けて挑戦できなくなるといったことが書いてあったのは覚えてる。
    あと、共働きが当たり前になった時代だからこそ、男性がパートナーのキャリアを考えるべきだし、出産や育児といったライフイベントにも本当に積極的に取り組まなきゃいけないんだよなぁと考えた記憶もある。
    そのうち読み直したい本。

  • 働く母として、共感できる内容が多く、自分だけじゃないんだと、勇気をもらえた。
    働き続けることは、未来への投資である。
    キャリアはハシゴではなく、ジャングルジムである。上に行くのに、いろんな道がある。
    私は今まで管理職になりたいと思ったことはなかったけど、それは知らず知らずに既存の価値観に影響されていたのかもしれない。
    今は管理職になるほどの決断力も、リスクをとる勇気もないけれど、自分自身が成長したいという思いはある。

    一番気をつけなくてはいけないのは、自分自身の心の中の壁である。ノーリスク、ノーリターン。失敗を恐れずに、一歩前に踏み出したい。

    働き続けることに自信がなくなったら、また読み直したい一冊。

  • パートナーを本当のパートナーに
    女性は管理者意識(maternial consciousness)というのはある。これによってあーそんなやり方じゃだめとか家事に口出しをしたくなる。パートナーと良好な関係を築いた上で育児とキャリアを両立させていくためには、相手を対等な能力をもっている人として扱う必要がある。

    やめなければいけないときまでやめないで
    5才の女の子が好きな男の子に対して、彼は宇宙飛行士になりたいみたいだから結婚できない
    というジョークに見られるようにどうしてもやめなければいけないときまでやめなくていい

    交渉
    交渉は悪いことではない。自分の優先順位と相手のそれが一致しているとは限らない。自分にとって一番欲しいものが相手にとってはただであげてもいいものかもしれないから。
    シェリルがFBに入社するときもとても入りたかったから
    交渉しないで入ろうとした。すると夫などにどうして交渉しないんだと言われた。
    マークに正直に話すと(このようなことをいって採用が取り消されたらどうしようという内容のこと)
    きちんと条件に合意してくれた。

    女性の仕事場におけるふるまいかたは気遣いを忘れないこと、いわゆる社会が求めている女性として振る舞うこと。

  • 結婚を控え、パートナーと今後のお互いの働き方やプライオリティについて話していた時期にたまたま読んだ本。

    相手の仕事を最優先に、自分は仕事やキャリアではある程度妥協しないといけないのかなとの固定観念があったが、女性でもパートナーの協力を得ながら、やり甲斐のある仕事に挑み、果敢にキャリアの道を歩むことを考えていいのだと思えた。

    もちろん、家庭に専念すべきなのか、両立すべきなのかという問題は、どちらが正しいということではなく、双方の選択に粗探しをすべきでない。キャリアを諦めなかったとしても、家庭と仕事の両立は完璧にこなせるものではなく、どちらか一方に割く時間には必ず機会費用が発生するため、完璧を目指すのは無理だとまずは受け入れなければいけない。大事なのは、与えられた場でベストを尽くすこと。本書は、キャリアと家庭という選択肢の狭間で葛藤する女性に対し、「女性よ、大志を抱こう」というポジティブなメッセージを送ってくれる。筆者の様に優秀な人でも様々な葛藤を乗り越えてきたのだと思うと勇気が湧く。

    今後、益々多くの女性がリーダーのポジションにつくことは、周りに与えるプラスの影響が大きい。昇進に頓着はなかったが、今後のキャリアの目標としてより高いポジションで力を発揮していくというのも、一つ価値的なことかもなと思う。また、女性でもリスクをとって環境を変えることが大事だと思った。

  • 女性にぜひ読んで頂きたい本

  • 会社で、女性唯一のマネージャーになる、という前タイミングで読んだ本。
    内側からの改革。という題名が語る通り、女性が自分の能力を発揮し、自分にとって最善の方向性に進むことができるようになるためには、周り(異性や同性含め)が変わること、そして女性自身が変わることが必要だと言う。その環境を変化させるためには、女性管理職をもっと増やす必要がある。
    さらに、女性特有の性質、例えば周りのためなら頑張れるが、自分を過小評価する傾向がある、等といったことにも話が及ぶ。

    女性マネージャーを目指す上で、人生のバランスや自分の意識を変えるきっかけを与えてくれた、という意味で名著。

  • 素晴らしい本だった。が、読むタイミングを選ぶ。少なくとも自分の能力やキャリアにに自信を持てているときでないと著者への共感が湧かない。幸運な人の成功譚に見えてしまう。
    企業で働きそれなりの評価を勝ち取りたい、偉くなりたいと思っている女性の背中を、さらにリーダーへと本書が押すのは間違いない。

    繰り返し、引っ張り出して読むだろう一冊。

  • IT研究者のひらめき本棚 ビブリオ・トーク:私のオススメをみて読みたくなった。
    今の職場で働いている自分が参考にすべき本

  • 現代のアメリカでも、女性は仕事が出来ると思われることを躊躇し、自らを過小評価する傾向にある、という記述にびっくり。私の周囲の女性たちは、みな過大なくらい自己評価か高いし、会社も活用してくれているのに、と思ったが、レベルの違う話をしていると気づいた。一般社員レベルではなく、会社の経営陣レベルにおいては、ということなのだろう。
    組織における上昇志向がない私には共感できる部分は少なかったが、それでもいくつか心に残る文章があった。例えば、男性も女性も、女性に対してはあたたかさややさしさを求め、期待に応えてくれないと冷たいと感じる、と言う点。女性が、女性に足を引っ張られると裏切られた、と強く失望するけれど、同じことを男性役員にやられたらそこまで失望するか?というのは目からうろこだった。

  • 女性でなくとも参考に

  • 色々と考えさせられる1冊でした。

  • ジェンダーバイアスに関する本。
    アメリカでも男女の差があることがわかる。
    社会を変えるには、女性が高い地位につかないといけない。
    入り口に一番近い駐車場は妊婦用に。
    男女平等にチャンスを与えるため、2人だけの場合は朝か昼にしか食事に行かない。
    仕事とプライベートの境がなくなってきているので、いつの日か職場で泣くことは悪いことでも弱さをさらけ出すことでもなく、素直に感情を表したことになる日が来る。
    完璧を目指すより、まず終わらせろ。

  • 文章の始まりから終わりまで、そして謝辞に至るまで、これほど情熱を感じ続けられる書籍は無いと思う。
    作者が心から真のパートナーシップを求めることに従事しているか、文章から痛いほど伝わる。

    自分は日本社会しか知らないが、これだけ男尊女卑が根付いている世界を変えるには、一人ひとりが意識するしかない。

    バラエティに富んだ組織が高いアウトプットを生み出すと確信しているなら、自らに根付いたジェンダーの考えを払拭する必要がある。

    多くの人に、この本を通じて考える機会に恵まれてほしい。

  • 思わず、あゝ、もっと早く読んでおきたかったと嘆息してしまった1冊。男性にはなかなか気づかない視点がありとても参考になりました。

  • 女性の置かれた立場を改善するには、女性が権力ある地位につく事が一番の近道という話が冒頭に出てくる。本書の主張はほぼ一般的なジェンダー論で新鮮さはないが、「影響力を持つ女性」が声を上げた事自体に重みがあり、著者はそれを十二分に意識しての上梓かと思う。メッセージの根幹は、「内なる障壁を打ち破る」こと。それは性差に関わらず全ての人にも通じるもので、その点からすればこの本は、女性云々を抜きにして読むべきなのかもしれない。と、これは男性読者ならではの都合良い見方という事になるのだろうか。

  • とても考えさせられた。本を読むのって人生のどの時点で読むかがかなり重要だと思っているけど、色んな意味で人生の転機点に立っている今読めてよかった。
    「夫が務めるYahoo!では会社入り口のすぐそばに妊婦専用駐車場があると聞いてgoogleでも取り入れた」「それは自分が妊婦になってみないと気づかないことであった」というエピソードから始まる。
    「途上国の女性の権利向上のために先進国の女性が何をすべきか、それは社会的に高い地位につき世界における女性の影響力を高めていくことである」なるほどなぁと思ってはせがわに話したら「私は自分を女性代表などと意識したことはない」と言う。はせがわのそういうところが好き。男性でも女性でもなく、1人の人間として自己実現をしやすい世の中になってほしいし、そのために頑張って生きていかないとな〜って思った!
    読みながら共働き/専業主婦の子育てについて考えた。自分も機能不全家庭で育ったのでなんとも言えないけど、母校氏が幸せに生きるためのワークショップとかやってほしい!今話題のOGさんも呼んでさ。

  • 日本で今まさに話題になっているようなことが、同じようにアメリカでもあるんだなというのが驚きであり発見だった。
    ジェンダーの問題や女性の社会進出についてのジレンマのようなものは日本だから遅れている、欧米はもっと進んでいると思っていたが、そうではなかった。
    しかも、FacebookのCOOにまでなるような世界トップクラスのエグゼクティブウーマンですら、17時半に退社することを後ろめたく感じてこっそり帰っていたことがあったなど、普通の女性が抱えている悩みを持っているということも新鮮だった。

    女性は手をすぐ下ろしてしまう、成果を上げてもなんだか周囲を騙したような気持ちになってしまう、自分は昇進に値すると自薦できない、専業主婦でもワーキングマザーでも後ろめたく感じてしまう、同じ経歴だと男性より評価が低くなる傾向がある、などなど、心当たりのあることがたくさんあった。
    これからは、男女平等なのは前提として、男女のこうした行動の違い・傾向も含めてバイアスのかからないような形で活躍できるようになってほしい。

    これは、女性はもちろん、女性部下や同僚を持つ男性により読んでほしいと思う本。

  • 女性と男性の違い、男性にできること、女性にできることが載っている。
    男性にも選択の自由を

  • 2017.8読了。
    facebookのCOOが著者。女性のキャリアについて。女性が子育てや家庭を持ちながら出世するにはというような内容。
    女性の出世は梯子ではなくジャングルジム。梯子に比べて、てっぺんに行く道筋はいくつもある。

    リーンインとは、一歩踏み出せ というメッセージ

  • 自己啓発本はしばらく遠ざかっていたが,色々と思う所がありすぎるほどの良書だった.読んで良かった.
    こんなに優秀な人でも自分と同じような悩みを持っているというところでまず興味を持ったし,エピソードが全体的にあるあるすぎて笑ったり胸が痛んだりした.
    文章の端々から著者の気持ちが手に取るようにわかる.だからこそ,リーダを目指そうというメッセージは心に響いた.

    女性の社会進出が叫ばれ,昔に比べれば遥かに良くなってはいるが,やはり男性社会であることには違いない.
    その中で幾度となく葛藤を感じてきたし,願わくば次の世代にはそんなことを感じない社会にしてあげたいと思う.
    そのためには声を上げ続けなければならないと著者は言う.私に何ができるだろうか...

  • LEAN IN =一歩を踏み出せ

  • パワフルな女性のお話。
    自分の部署に女性が入ってきた時、うまく対処できるだろうか・・・心配。

  • 親から借り読破。

    話題の本という印象しかなく、
    どんな内容の本かまったく知らずに読み始めた。

    そのため、読み始めてから、
    終始女性の社会進出についてのみ書かれた一冊だったことに驚いた。

    感想を二言で述べるなら、「冗長」だが「読む価値はある」。

    同じような内容、論陣が何度も出てくるため非常に冗長。データも多過ぎる。
    そのような部分をさらっと読み飛ばしながらポイントを拾っていくと、
    著者体験談に基づく、非常に率直かつ現実的な充実した一冊であると思う。

    女性はまず間違いなく読んで意味があると思うし、
    男性も、パートナーとなる女性がいるならば、
    子育て関係のところを中心に読む意味がある。
    っというか、パートナー同士で一緒に読み、
    二人の人生の歩み方を一緒に考えることが最も有意義な読み方であろう。

  • 『「育休世代」のジレンマ』という本を読んだときに、そこで論じられていた「見えない男女差別」みたいな問題って日本だけで起きているんだろうか?世界のジェンダー事情ってどうなんだろうか?と気になっていました。

    だから『LEAN IN』を読んだというわけではないのですが、読んでみたらたまたま、その関心にこたえてくれる内容の本でした。

    女性は家庭を守る責任があるから(本来はこの責任に男女は関係ないはずなのに)、
    最初から家庭以外の仕事などでやりたいこと(夢)を、小さく描いてしまいがちである。

    そんなジレンマは、現代のアメリカ社会にもあるんだーと。

    一方で、ジェンダーの問題は日本では特に根強いと著者は見ていて、
    だから、この本の日本語訳が出ることはとても意義深いことだと書いていました。

    女性問題を女性が書くときにありがちな 恨みがましい語り口でなく、
    ユーモアを織り交ぜた爽快な文章で、最後まで楽しく読めました。

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著者プロフィール

フェイスブックCOO リーン・イン基金理事長
フェイスブックに加わる前は、グーグルでグローバル・オンライン・セールスおよびオペレーション担当副社長、財務省首席補佐官を歴任。マッキンゼーでコンサルタント、世界銀行で調査アシスタントとして働いた経験もある。ハーバード大学にて経済学の学位、ハーバード・ビジネススクールにて経営学修士(MBA)を取得。

「2018年 『LEAN IN(リーン・イン)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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