[新版]この1冊ですべてわかる 金融の基本

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  • 日本実業出版社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534057419

感想・レビュー・書評

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  • 金融の話は複雑でなかなか理解が難しいですが、本書の説明はシンプルで素晴らしく分かりやすかったです。企業の会計から金融商品や金融政策までの幅広い範囲を、コンパクトなページ数に収めているところも凄いです。

    ただ、本来複雑な話を分かりやすくしたトレードオフとして仕方がないのかもしれませんが、用語の定義などはクリアに分かる反面、金融のメカニズムや因果関係の説明は基本的にレトリックであって理論的ではありません。分かったような気がするけど実際は本書だけで本質を理解するのは不可能でしょう。

    しかし、日銀当座預金を銀行が自由に使えるお金だと書いて、量的緩和政策が目標にするマネタリーベースを民間への通貨供給、とする説明はさすがに間違っているのでは?と素人目にも思ってしまいました。分かりやすくするために意図的に書いてるのかもしれませんが。

    金融の話をする中で、企業の従業員や消費者がほぼ登場しないのが怖いです。お金の世界が株主、投資家、経営者たちを中心に動いている感じ。

  • 金融をキーワードとした内容を8章に分けて解説。
    この大学の教科書のような装丁よりはハードルは低い印象です(見た目が難しそうと、先入観持っている人も多いと思う。)。

    構成は以下の8章です。

    1章:金融はなぜ大切なのか
    2章:コーポレートファイナンスの基本
    3章:株式市場
    4章:債券市場
    5章:金利を理解しよう
    6章:外国為替
    7章:投資の基本
    8章:新しい金融の流れ

    このうち、個人投資家的にはとっつきやすいのが、1〜4章,7章です。5,6章は経済学の世界でもあるのでもう何度か読んだり類書を読んで知識をブラッシュアップ、上積みして行きたい(1センテンスに凝縮されている感じなので本が薄い分、中身が濃い)。

  • 手元に置いて、何度も読み返したい本です。
    装丁は、一見すると教科書のようですが、文章が固くないのでとても読みやすいです。
    内容は、しっかりとした金融の教科書です。

    金融の基本を押さえたい方にも向いていますし、さらに実践的な内容を求めている方にも、お勧めできます。
    なぜ、いまこうなっているのか、と疑問を呈して説明をするから、読者は引きこまれていきます。

    構成もユニークで、一般的な金融の総論より興味をそそると思います。冒頭に金融の世界史から入ります。債券の章は、説明が具体的で丁寧で、債券についてこれほど分かりやすい説明を見たことがないと言い切れるほどです。

    理論と実務上の事実を、読者が結び付けて理解できるような記述になっているから読みやすいのだろうと感じました。

  • タイトルの通り、金融の基本について簡単にまとめられている。
    既知の知識があったので、スムーズに読むことはできたが、平易な文であるものの理解が難しいところは否めない。

  • 金融リテラシーを身につけた方が、その先の「金融」について勉強したくなった時に読むべき一冊。金融について幅広い知識が分かりやすく学べる。7章では投資についても触れられており、なぜインデックスファンドが優れているのか、その理由が分かる。投資をする前に是非とも読んでおきたい内容だ。

  • 金融の原理原則を歴史的な観点から捉えることができた。ただ、一方で歴史の知識が一定程度必要とされる。

  • わかりやすい

  • [出典]
    武蔵野中央図書館

  • わかりやすい。

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著者プロフィール

金融アナリスト、コンサルタント。
株式会社ミリタス・フィナンシャル・コンサルティング代表取締役。シグマベイスキャピタル株式会社シニアフェロー、シグマインベストメントスクール学長。
1963年生まれ。1985年一橋大学経済学部卒業。日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。デリバティブの商品開発、ディーリング業務に従事。2000年よりUFJパートナーズ投信(現三菱UFJ投信)にてチーフファンドマネージャーとして債券運用、新商品開発、フロント・リスク管理、ストラクチャード・プロダクツへの投資などを担当。その後不動産ファンド運営会社社長、生命保険会社執行役員を経て2012年より現職。

「2021年 『「不確実性」超入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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