- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784537256963
作品紹介・あらすじ
新右翼の重鎮と元刑事が明かす右翼と公安、その攻防の最前線!右翼組織の謎、公安捜査官の覚悟…命を懸けた者たちの暗闘の実態が明かされる。
感想・レビュー・書評
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新右翼の重鎮・鈴木と、公安警察に身を置いたこともあるという作家の北芝健による共著。公安に監視される側と、監視する側だった人物の組み合わせであるわけで、キャスティングが面白い。
私は、立花隆の『読書脳』で本書が紹介されていたのを読んで興味を抱いたしだい。
1~2章は鈴木による日本の右翼の解説、3章は北芝による公安警察の解説で、最後の第4章で両者が対談するという構成だ。
そこそこ面白いけれど、全体に薄味な印象の本。対談ではところどころ人名が伏せ字になっていたりするが、「タブーを暴く」というほどでもない。
それと、鈴木はともかく、北芝の文章が劣悪。彼が書いた部分は読みにくいったらない。
たとえば――。
《論を待つまでもなく、どのような組織でも内部が均質で一定しているものなどあり得ない。
公安警察とて同様。
異なった見解、意思、人格の混合体である以上、成員みなが満足ではないが強固な意見と上部の強力な要求で行う強引かつ誤謬を発生させるリスクを敢えて厭わぬ捜査方法も存在したことがあったのである》
「悪文の見本」のように言われる裁判所の判決文でさえ、いまどきこれほどの悪文にはお目にかかれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
右翼とはいったい何か?それに対峙している公安警察とは何か?といったことを右翼組織の顧問と元公安警察の刑事が解説する。
後半では、二人の対談が載っているが、気のせいか、質問に答えないで突然話が変わったりと噛み合ってない部分が所々であり、なにげにピリピリしてたのかなと思ったりもした。 -
個人的には公安内部の話の方が面白かった。公安とひとくくりにしてたけど、公安警察以外に法務省に所属する公安調査庁というものがあるということも初めて知った。右翼と公安、敵対しているようで持ちつ持たれつなんだなぁ。
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装丁からとっつきにくい印象を受けるが中身はそうでもなく読みやすい
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こういう裏話っぽいのは面白く読めて。
しかし存在を知られちゃいけないはずの公安の本を
なぜ出版することになったのか
その意図がいまいちナゾなのでありました。 -
たまにこの手を読みたくなりますが、
やや今一。