神は死んだ (エクス・リブリス)

  • 白水社
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本棚登録 : 423
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560090275

感想・レビュー・書評

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  • ロンカリージュニア「神は死んだ」読んだ http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=09027 … 若く美しい女性の姿を借りた神が殺される話から始まる連作短編集。神の死が報じられ人々は動揺し世界は混乱する。こういう話を読むとアメリカは宗教信仰に拠って成立っている国なんだなあと改めて思う(つづく


    神の死=世界の崩壊。パウエル元国務長官が出てきておもしろい。で実在の人名が、神が死ぬという突飛な設定と現実世界との橋渡しに。信仰対象への畏怖が行動の歯止めになったり善悪判断の根拠になっている国に比べたら、日本人の自制の源はなんだろな、コミュニティの目かな。息苦しいなあ(おわり

  • 何とも変わった小説。生身の人間の形でこの世に現れた神は、物語の冒頭で無力なまま死んでしまう。そしてその後の世界のお話。

  • 「神を食べた犬へのインタビュー」にグッと惹きつけられて購入。
    表紙も世界か何かを食べてる犬の絵で可愛らしい。
    語り口は確かにPOP。レスポンスの良い文章、それでいて取るに足らない物事の手触りとか心象を的確にピックアップしているので気持ちがいい。

    内容は人間の純真と狂気をストレートに物語にした感じで、多少SF的な世界観であるにもかかわらず、描かれている人間は現実世界以外の何物でもないという不思議なつくり。

    とにかく、他で見ないような個性があってとても気に入りました。

  • (2013/06/30購入)(2013/10/14読了)

  • 文字通り、「神」が本当に死んでしまう一篇からはじまり、一話ずつ、その後の世界の変容を描いていく。
    それがまた、突拍子もないんだけど、それでもリアルで…。世の中のすべての人の目が見えなくなる疫病が蔓延した世界を描いたノーベル賞作家サラマーゴの『白の闇』に通じる風景だった。
    ただ、「神」の存在が薄い日本人である私にこの小説が本当に理解できたのか…。崇める対象が「おてんとさん」であり、「ご先祖さま」である世界はいいもんだなーと改めて思う。
    白水社エクス・リブリスのシリーズを読みたいなと前から思っていて、初めて手に取った本。おもしろくてうれしかった。

  • 文字通り、神が死んだ後の世界の混沌ぶりを描いた連作短編集。9篇収録。

    1作1作は面白いんだけど、神ってそんなに簡単に死んでしまっていいんだ?というのが自分の根底にあってずっと違和感がつきまとっていた。
    そして神が死んだだけでここまで世界も人々も混乱するのかという驚き。
    うーん。八百万の神と共に生きる自分には体感に落ちてこないなぁ。
    神を何かに置き換えたら納得できるのかも。でもその何かがわからない。

  • エヴァからのガンダム。宗教、地理、歴史、政治の知識がないので、そんなん風に楽しんでみますた。訳者あとがきが完璧なあらすじ紹介しぎて、このあとどうすりゃいいのか。

  • 宗教の教えについての感じ方考え方の違いで感想が全く変わる物語だと思う。
    実際一神教の教え自体が身に付いてないし、
    この国の宗教観はそれぞれだし。
    そのそれぞれを説明されなくても分かってるような気がするし。
    なので本当の所を理解出来たのかどうかは分からないし、
    訳者のあとがきで納得出来たりしたのも違うのかもしれないけど、
    面白く読んだ。

  • 人間と同じように肉体を持った神の肉体的な意味での死を扱った短編集。
    全部読むことはできませんでした。
    神を現実の人間として描いたり、死んだ神の肉体を食べた犬が神のような知性を得たり……と、切り口は斬新で面白いと思ったのですが、面白いと思えたのは出だしだけでした。
    正直物足りないというか、もう少し話自体にひねりが欲しいと感じました。

  • 9 つの作品からなる連作短編集。
    神を失った世界の多面的なストーリーを、
    異宗教、異文化の日本人として、
    どのくらい著者の感性のフィルターを通したものに同意出来たのか。
    だが、楽しむことは十分に出来た。
    これがデビュー作とは、将来が楽しみな作家と出会えた。
    ニューヨーク公立図書館若獅子賞っていう、
    よく知らない賞も受賞されてるし。

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著者プロフィール

アメリカの作家。著書に「Everything Matters!」など。

「2013年 『神は死んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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