チェ・ゲバラ伝

著者 :
  • 原書房
3.68
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本棚登録 : 514
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562033867

作品紹介・あらすじ

理想を求め、理想に殉じた情熱のロマンティストの生涯。待望の普及版。

感想・レビュー・書評

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  • 文学
    社会

  • 今この時にこの本に出会えて良かった。

  • それぞれ関わった人によってチェの印象は違うが、皆に共通して言っていたのは、「目が澄んでいた」ということ。なんて素敵なのだろう。チェが死んだときの写真を以前見たが目が死んでいなかったことが印象に残っている。すごいひとの一生を読んだ。今生きていたら、、、世界は少し変わっていたかな。

  • 期せずして,アメリカとキューバの国交正常化のタイミングで読んでたが,彼が生きていてもそういう道を辿ったか.膨大な記録情報を参考に書かれたゲバラの自伝だが,もうちょっと物語性を期待していたため,少し無味乾燥な所も感じたものの,読んで損はしない一冊.

  • いまゲバラがボリビアに行かずに、まだ生きていたらどうだったか、と思わずにいられない。それだけ魅力的な人物として描かれている。

    私が生まれるまえに出版された本だが、その時代に日本人がここまで取材してまとめた、ということにも驚いた。

  • 革命家の生涯を描いたこの作品は衝撃的だった。安住の地位に辿り着いてから、再度ゲリラ戦に向かう姿は衝撃だった。

  • チェゲバラの生涯を知ることができる一冊。著者は、文献調査のみならず、関係者にインタビューしたり、実際にラテンアメリカを訪れており、随所に著者自身の見解も交えている。

  • チェ・ゲバラ自身はもちろん星5つ。はじめて知ったが、キューバで革命を成し遂げた後、安泰の身分を捨てて、再びボリビアでゲリラに、そして亡くなる。
    こんな事が出来たのは本当にチェ・ゲバラだけかも。偉人だなと思う。
    ただ暴力に訴えるのはどうなのか。今とは違う理論だったのかな。ユナイテッド・フルーツ社と政治家のつながりで、南米の農地からアメリカへ大量のお金が流れていたし、グアテマラで大統領が国民に農地を配るとアメリカから軍事攻撃したからな。
    たった数十人で革命出来ると思って、キューバに入った青年の気持ちっていうのはどういうものだろうか。しかも裕福な家庭で医者に慣れたのに。本当に偉人なのだろう。しかし南米でなんでこんな人が生まれたのだろう笑
    北アメリカの南米での捉えられ方が非常によくわかった。嫌われている。またはじめから共産主義ではなかった。結果として共産主義なのか。資本主義と共産主義の対立だけではない複雑さもかいま見えた。
    本自体は、詳しすぎて読みにくかった。たぶんキューバ革命の知識が事前にある人には、正確で膨大な情報量のこの本は素晴らしいのだろうけど、所見では人の名前が大量に出てきて、偽名のところもあって、しかも手紙の引用で、わけがわからない箇所があった。

  • 革命することがいいとか、
    社会主義や共産主義がいいというわけではなく、
    チェ・ゲバラが、またフィデル・カストロが、
    社会または世界に対して問題意識を持ち、
    社会が持つ傲慢さや卑劣さに対して、
    理想を実現させるために、揺るぎない信念でもって一つの事を追求し続けたということが本当に心に響いた。
    私も彼のように、理想と信念、そして愛情(チェのいう「革命的情熱」)を強くもって、一つのことを一生追求し続けられる人間でありたい。

    チェ・ゲバラは死んでしまったけど、今もなお多くの人が彼の情熱に共鳴しているという意味で、彼は不滅の生を勝ち取ったと書かれてあったけど、本当にその通りだと思う。
    (2009年5月17日 記)

  • チェは裕福な家庭に生まれ、医師という職業にも就くことができたのに、正義感の強さから悪を見過ごすことができずに、革命家としてキューバ、コンゴ、ボリビアなどで政府軍と戦ってきた希有な存在だ。革命が成功したらその地に留まっていれば安泰なのに、何が彼を再びゲリラの戦場に引き寄せたのか、気になる。

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著者プロフィール

一九三一年東京生まれ。横浜国立大学経済学部を卒業後、読売新聞社を経て作家生活に。六七年『風塵地帯』で日本推理作家協会賞を、六八年「聖少女」で直木賞を受賞する。推理・サスペンス小説、スパイ小説、歴史小説、伝記小説など広範囲なジャンルで硬筆な筆をふるう。

「2019年 『ガラスの階段 特捜検事 新編集版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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