鬼畜の家

著者 :
  • 原書房
3.47
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本棚登録 : 526
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562046966

感想・レビュー・書評

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  • この設定はどうなんだか?
    インタビュー形式で話が進められる。

  • そんなに凄い作品なのでしょうか???
    帯を読んで、期待に胸躍らせて読み始めましたが、読み進むにつれて残念な気持ちで一杯でしたね。
    ミステリーにしては詰めが甘いし、題名ほど鬼畜ではなかったですよね。残念。

  • アマゾンで真梨幸子や湊かなえ、沼田まほかるあたりの著作を検索していると、
    リコメンドに必ず表示される本がこの作品。ずっと気になってはいたのだが、深木章子
    という作家は初めてであり、出来れば文庫で読みたかったのだけど、いつまでたっても
    文庫化の気配無し。結局我慢出来ず、ハードカバーを購入してしまいました。マケプレ
    だけど。

    いやもう、紛う事なきイヤミス。このジャンルは最近の大好物なのだけど、この作品は
    かなり徹底してる!8割のページが私立探偵の調査実況で捜査される側の一人称語りで
    構成されているのだけど、ここに登場する悪意の種類が凄いったら無い。
    嫁姑確執・公文書偽造・保険金詐欺・近親相姦・ロリコンなど、考え得る全てを網羅。
    見世物小屋のような悪意のショーケースを眺めているかのよう。

    にもかかわらず、読了後の嫌悪感をあまり感じ無いのは、ミステリーとしての組み立て
    がかなりすばらしいこと。終盤に入ってからの真相究明部分は正直僕の予想を遙かに超
    えていたし、エンディングの静かな狂気的な描写もグッと来る。いくつか拾えきれてい
    ない要素もあるのだが、ここまでやってくれれば全く問題無い。

    この作家、著作は今のところもう1つ。しかも、同じ私立探偵が登場する模様。
    ・・・イヤミス愛好家としては読んでおくべきだろうな、やっぱり。

  • イヤミスと聞いていたが、そうでもなかった。サクサク読めた。さすが弁護士さんだっただけある。ホントに賢い人は、万人にわかりやすく語れるものなのです。でも、特に目新しい感じはなかったですけど。「冷たい熱帯魚」を思い出した。ラストが解説っぽ過ぎて残念な感じ。でもでも、60歳で書き始めたのはすごい。これからもぜひぜひ頑張って欲しい!

  • ハラハラ、ドキドキ。
    とても面白かったのですが・・・
    読後にものすごく暗い気持ちになりました・・・。

  • 途中までは面白く読めたのに、最後の最後で失速した感がある。
    と云うより、最後の「鬼畜の家」で嫌悪感を抱いてしまった。

    次回作に期待。

  • 母と兄が行方不明となり、姉は転落事故で死亡。そんな家族を持つ次女が明かす、一家の真実とは。…さまざまな形の関係者に話を聞いていき、事件の背景と真実が浮かび上がっているというストーリー構成で、序盤から母親の異常さが浮き彫りにされているので気持ち悪さがずっとあります。しかしその彼女がどうしてそうなのか、という説明がないので、ずっと気持ち悪いまま。違う方向から「ででん返し」を仕掛けられても、ああそうだったのか、と納得する感じで、もう少し恐ろしさやエグさを感じさせる描写が欲しかったように思う。いっそのこと詐欺に近い保険や法律のかいくぐりかたに絞ったほうが嫌らしさが増したかも。鬼畜、というタイトルのゴツさに比べて、そこまでその言葉を感じられませんでした。やってることはやってる(といっていいのか)のですが。もう一押し欲しかったです。

  • 誰が鬼畜なのか。
    インタビュー形式のせいか、湊かなえ風だった。
    でもまさか入れ替わっていたなんてびっくり。
    60歳から小説を書き始めた作者。
    読みやすい文章だし、豊富な人生経験を生かして
    次回作も期待。

  • イヤミスで評価が高かったので読んでみた。どういう展開になるのか気になって一気に読んだが、結構意外な結末。一番真っ当でありそうで、実は一番鬼畜だったのが…という感じ?「鬼畜」っていっても、そう思えないように見えるうえに、最後がきれいに終わっているので、あまりイヤな感じはしなかったかも。

  • インタビュー形式の構成。実は私はあまりこの構成が好きじゃない。そして読んでてつねに胸糞悪い感がつきまとう。語られる人物は人としてどうなの?って感じだけど実際、こういう人は世の中にいるし、出来れば自分の人生に一瞬たりとも関わって欲しくないと思う。ほんとこういう人に出会って巻き込まれるのってツイてないの一言よね。後半は一応のどんでん返しがある。でもだからなんだ?って感じだった。「へー」とも「ほー」ともなかった。読後の感想も特にない。不思議な本(笑)

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著者プロフィール

みき・あきこ1947年東京生まれ。東京大学法学部卒。元弁護士。60歳を機に執筆活動を開始、2010年に『鬼畜の家』で島田荘司選第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。『衣更月家の一族』『螺旋の底』が第13回・第14回本格ミステリ大賞にノミネート、『ミネルヴァの報復』が日本推理作家協会賞にノミネートされるなど、注目の作家。他の著書に、『敗者の告白』『殺意の構図』『交換殺人はいかが? じいじと樹来とミステリー』『猫には推理がよく似合う』『消人屋敷の殺人』『ミネルヴァの報復』『消えた断章』『罠』など多数。

「2023年 『欺瞞の殺意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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