巡査さん、事件ですよ (コージーブックス)

  • 原書房
3.28
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本棚登録 : 112
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562060856

作品紹介・あらすじ

雄大な自然の広がるウェールズ地方の村に赴任してきた巡査のエヴァン・エヴァンズ。畑荒らしの捜索、住民どうしのけんかの仲裁などにあけくれる毎日だったがあるとき山で死体が発見されて……!?

感想・レビュー・書評

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  • イギリス ウェールズの小さな村でおこる殺人事件に村で唯一の警察である巡査さんが巻き込まれたり、首を突っ込んだり。
    コージーにお約束な恋の鞘当ても勿論あるし、美味しそうな食事風景は少し少なめだけどちゃんとある。
    おせっかいな年上女性も盛りだくさんだけど、素朴な村の子供たちがすごく可愛らしい。
    ミステリの方もミスリードがふんだんにあって、足で捜査するタイプの探偵役が丁寧に謎を解いて行くのは現実味があった。

  • 英国ひつじの村シリーズ第1弾。
     イギリス、ウェールズ地方。険しいスノーダン山の麓の村。巡査として1年前から赴任しているエヴァン。もとはこの村の出身。父も警官で子供の頃に父親が都会の警官になったので引っ越した。のどかな田舎のはず。しかし、山でたてつづけに二人の観光客の死体が発見。山から転落したかと思われたが、山をよく知るエヴァンは不審に思う。どうやら二人は軍に所属した過去を持っていた。

     初めて読む作者・シリーズ。表紙の感じやコージーブックスのイメージとは違い、結構事件捜査はしっかりしている。あとがきによれば、コージーブックスで男性が主人公なのも珍しいそうだ。田舎町での小さな人間関係というのも面白そう。なにより、山の景色や山歩きの様子が楽しそうで、これだけでも楽しめる。続編も読む。

  • 暇つぶしにはなる。
    ミステリよりも村での人間関係がメイン。まだ続きがあるので、読んでみたいとおもう。

  • 図書館で。
    貧乏お嬢様の作家さんの他のシリーズだそうで。毎回、殺人事件に一般人が巻き込まれるのはちょっとおかしいよね…と思っていたので、警察官ならまぁ事件を解決するのは不自然じゃないでしょう、と借りてみました。

    読み終わって、事件よりも彼を取り巻く人間関係とかを描いた方が面白そう、と思いました。ぶっちゃけあの二人を殺す必要って本当にあったんだろうか…とか疑問に思うし。
    まぁ続きは気が向いたら借りてみようかなぁ。

  • まあまあ楽しめたかな。貧乏お嬢様シリーズの方が好き。

  • リース・ボウエンの【英国ひつじの村】シリーズの第一弾!

    【英国王妃の事件ファイル】シリーズで有名な著者が、そのシリーズよりも前に、初めて書いたミステリシリーズです。

    主人公が巡査ということで、ややコージーミステリの定義から外れるような気がしますが、主人公の暮らす町や日常の描写が豊富で、物語の世界観をたっぷり楽しめるのはコージーミステリ的。

    英国ミステリではおなじみのパブのシーンも登場します。

    男性でしかも警察関係者が主人公ということで、女性が主役の物語よりも、全体的に危なっかしさがないですね。

    主人公が冷静なキャラクターなので、周囲の女性キャラの個性が際立って、主人公を取り巻く人間模様の面白さが目立っています。

    ミステリの謎解き部分はやや物足りないですが、読者に頭を使わせる展開にしていると思います。

    イギリスの中のウェールズの人々の気持ちや、山歩きなどのアウトドアの要素もあって、イギリスを舞台にしたミステリの中でも異彩を放っていると感じました。

    ◇おすすめポイント
     ・主人公を取り巻く女性たちのキャラクター
     ・山歩きなどのアウトドアの描写
     ・イギリスの中のウェールズについて学べる

    ◇こんな方におすすめ!
     ・ウェールズ地方が好き
     ・山歩きが好き
     ・リース・ボウエンのシリーズが好き

  • 貧乏お嬢さまシリーズの作者の未邦訳だったシリーズ。

    主人公が男性で、職業は警察官なのがコージーには珍しい。
    舞台はウェールズ。
    事件が起こっても、どこかのんびりした雰囲気が漂います。

  • 文庫名に偽りなく、いかにもコージーの王道という感じの話です。主人公の職業が警察官というのが少し変化球かもしれませんが。
     また舞台となっている町がいい味わいを出しています。現代っぽくスマートフォンも出てきますが、同時にパブには、羊飼いとシープドックがいます。また山が舞台としても背景としても大きな意味を持って登場しています。殺人事件が起こりながら、どこかのどかな空気が漂っているように思えますね。
     これからの話も楽しみにできます。

     

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