ねずみとくじら (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566001039

感想・レビュー・書評

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  • 詩情あふれることばが素敵です。あたたかいお話だけどどこかクールさが感じられるのもあるのがまたよいです。

  • 朴訥なゆがんだ輪郭をもつねずみとくじらの物語。
    純粋であることそれ自体が残酷なことがあります。
    どれだけがんばって努力して近づこうとしても、ぼくとあなたは違うのです。
    絵本を読むのは、そんな世界の真実のようなものをさらっと教えてくれるからかもしれません。
    少なくとも、これを泣かずに読める人がいるでしょうか。
    さよなら。もう二どときみとあえないけど、でもきみのことわすれないよ。

  • 「ねずみのエーモスは船をつくり憧れの海に出た。ところが興奮のあまり海に落ちてしまう。船とはぐれてしまい、あきらめかけた時、くじらのボーリスに助けられる。ボーリスに故郷へ送ってもらう間に二人はすっかり親友となった。何年か後、嵐にあい、今度はボーリスがエーモスのすむ浜べに打ち上げられてしまう・・・」

    ・淡い色で読み聞かせには向かないかもしれないが、絵がとてもよい。ねずみもちいさいので、親子や少人数で読むのにいい。
    ・言葉が美しい。読んでいて心地いい。
    船から落ちてしまったねずみのエーモスの心細さ
    「エーモスはくたくたにつかれていました。ひえきったぬれねずみでした。たよりない ちびねずみでした。どこもかしこも なにもみえない うなばらでした。」
    くじらのボーリスの力強さ
    「きみみたいな 変わった仲間とつきあえるチャンスは、これまでくじらのだれにあっただろうか。さあ、せなかに のりたまえ!」
    ふたりの深まる仲
    「エーモスの住む岸辺につくのに 1週間かかりました。そのあいだ、ねずみとくじらは、たがいにあいてを心から そんけいするようになりました。ボーリスは、ねずみのちいさい可愛さややさしさ、軽いふるまいや声音、宝石のような目のかがやきにひきつけられましたし、エーモスはくじらの大きなからだやどうどうとした様子、力や動き、ひびく声音やあふれる親切に打たれました。」
    ・親友になったが、ベタベタしてはいない。お互いずっと一緒にいられないことは分かっていて、さようならを言う。
    「さようなら、なかよしのねずみ」「さようなら、なかよしのくじら」
    ・ねずみがくじらの命を知恵を使って救うところが子どもには面白いのではないかと思う。ゾウが出てきた時はおどろいたし、なるほど!と思った。
    大人と子供では惹かれるところが違うだろう。
    ・友情の話はふわっとした「好き」という感情と、
    ふわっとした「なんとなくあったかい気持ち」で終わる話がおおい(つまらないしわかりにくい)。そんな中、話がとってもわかりやすく、登場人物の気持ちもちゃんと描かれているのが良い。

  • ライブストランディング
    大型クジラ(頭は丸っこく、畝はなし)
    クジラのボーリスが、大嵐のあとに、浜辺に打ち上げられるが、以前に遭難していて助けたネズミのエーモスに助けられる。
    友情のお話。

  • 決して交わることのなかった、ねずみとクジラの人生。
    なんか、この設定だけでもワクワクしてくる・・・。
    ねずみとクジラだけど、彼らの人生と言いたくなる。
    ねずみの船旅によって2人は出会い、友だちに。

    しかし月日は流れ
    2人は思わぬ場所で再会、
    元々住む場所が違うから、すぐにお別れしなくちゃだけど
    きっと、ねずみとクジラは、
    もうお互いに逢えることはできないけど
    心からの友達がいるっていうだけで
    人生が豊かなになったんじゃないかなって思う。

  • ねずみのエーモスは海に憧れて船を造り航海に出る。不注意で海に落ちて、船を失ってしまうが、通りかかったくじらのボーリスに助けてもらう。ボーリスがエーモスを故郷へと運ぶ道中、二人はお互いを尊敬し合う親友となる。数年後の嵐の日、ボーリスはエーモスの住む浜辺に打ち上げられてしまい……
    『しおをふきあげるくじらのむれをみて』~『かぎりないほしぞらをながめて』~『うちゅう ぜんたいを したしく かんじました。』この辺りの表現、というか、このページ全部好き。
    ボーリスの表情がずっといい。そして、ああ、なんと心温まる終盤の展開。
    作:ウィリアム・スタイグ、訳:せたていじ

  • 素晴らしい友情ね❣️

  • 0y5m
    絵が気に入ったのか、反応は良い。

    早すぎた。途中で完全に飽きている。中身が良いだけに悔しい。大きくなったらまた読もうね。
    素敵な絵に、ちょっと古めかしい言葉。
    内容も感動的で素敵な絵本でした。
    こちらがじー--んとしている中、子供はそっぽ向いているのが悲しい( ;∀;)

  • 瀬田貞二氏の翻訳語がすてき!

  • きれいな日本語と言われていますが、なかなか馴染みのない言い回しなどもあり読むほうが少し大変でした

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