おじいちゃんがのこしたものは… (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

  • 評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566080515

作品紹介・あらすじ

ミアの家族は毎年クリスマスになると、おじいちゃんにもらった手紙を読み返します。そこには、まだ小さかったミアや、まわりの生き物、植物、海や川や地球の未来までもいとおしむ、おじいちゃんの思いがあふれていました。子どもたちが、そしてすべての生き物が、澄んだ空気の中でのびのびといっしょに生きていける世界……そんな未来を力をあわせてつくっていきたい、という切なる願いです。物語の名手モーパーゴによる美しい絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 〝ずっと昔の子どもの頃に、お爺ちゃんから貰った大事なクリスマスプレゼント〟それは<お爺ちゃんからの手紙>・・・「クリスマスには、今でも家族全員でその手紙を読んでいます。私たちの幸せのために、お爺ちゃんが願ってくれた宝物の言葉を、読むんです」・・・生きとし生けるものに寄せる細やかな愛情を、人間たちの手で散々傷つけてきた、かけがいのない地球への労りの心を、戦争で荒果てることのない世界の実現を願った、世界の子どもたちに託したサンタお爺ちゃんからのメッセ-ジ。(原題:GRANDPA CHRISTMAS)

  • ずっとずっと昔、ミアがまだ小さな頃に、大好きなおじいちゃんがくれたクリスマスプレゼント。大好きなミアにあてた「おじいちゃんの手紙」は、ミアがママになっても大切な宝物です。
    クリスマスの日、プレゼントを開け終わったミアと家族は、おじいちゃんの手紙をみんなで読みます。毎年、毎年、「おじいちゃんの手紙の時間」を家族全員で過ごすのです。

     小さくかわいいミアに贈る手紙には、おじいちゃんの愛情が溢れています。

     小さなかわいいミア
     ミアといっしょにする庭仕事がとても大好き
     土をほるミアの姿に愛しさで胸がいっぱいになる
     ミアにはいつまでも幸せでいてほしい
     そのためには…

     生きものの命は儚い
     これ以上、地球を痛めつけないこと
     地球を愛することを学びなおすこと
     ミアもおじいちゃんも地球の一部で家族の一員だと自覚すること
     戦争も飢えもなく誰もが幸せに生きていけること
     海も陸も。動物や魚たちがのびのびと生きていけること

     大好きなミアやみんなが幸せに生きていけるように、手紙にはおじいちゃんの願いが込められています。

     マイケル・モーパーゴの愛情に溢れた物語を、ジム・フィールドが温かみのある世界に仕上げています。
     クリスマスの絵本だけではなく、SDGsの絵本としても読む事ができるこの絵本、おじいちゃんがのこしたものは…。
    へろへろ隊員 やまだ

  • 「それは、地球も、こきゅうする生きものだということ。」

    クリスマスの物語。大切な大切な物語。私たちを愛するように地球も愛したいと思った。読み聞かせした一冊、物語だった。

    (9分)#マイケルモーパーゴ #ジムフィールド #佐藤見果夢 #おじいちゃんがのこしたものは #絵本 #絵本が好きな人とつながりたい #評論社

  • まあまあ

  • 今あるものは、当たり前で永遠のものと思いがちですが、そんなことはありません。頭では分かっていても、日常生活の中で精一杯過ごすうちに忘れがちになること、大切なのに子ども達にもなかなか伝えられていないことを、一年に一度おじいちゃんの手紙は考えさせてくれます。

    (読み聞かせ時間:約8分)

  • 4歳には少し難しかったかも。
    もう少し大きくなったらもう一度読んで、考えたことを聞いてみたい。

  • SDGsの活動につながる心に響く絵本です。おじいちゃんの手紙が未来の子どもたちへ、また現在の大人たちへの警鐘として、優しい言葉で語られています。昨年3年生に読みましたが、好評でした。

  • ずっとむかし
    こどものころに
    おじいちゃんにもらった手紙

    クリスマスがくるたびに
    家族みんなで読んでいる手紙

    「小さなまごむすめミアへ
     おじいちゃんより」

    おじいちゃんが願うのは
    ミアが大きくなっても
    いつまでも幸せでいてほしいということ

    そのためにおじいちゃんが願う世界は……

      ・

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    イギリスの児童文学作家モーパーゴが世界の子どもたちに贈るメッセージ

    原著は2018年刊“GRANDPA CHRISTMAS”
    日本版は佐藤見果夢の訳で2019年9月刊

    原題がなぜ“CHRISTMAS”なのか、さいごのページのおたのしみ

  •  クリスマスが来るたびに読む、おじいちゃんからの大切な手紙。それは愛がつまった手紙。


     クリスマスと環境問題、くっつけちゃった感がちょっと…。おじいちゃんの願いも大きすぎて…。

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著者プロフィール

1943年英国ハートフォードシャー生まれ。ウィットブレッド賞、スマーティーズ賞、チルドレンズ・ブック賞など、数々の賞を受賞。作品に『ゾウと旅した戦争の冬』『シャングリラをあとにして』『ミミとまいごの赤ちゃんドラゴン』『図書館にいたユニコーン』(以上、徳間書店)、『戦火の馬』『走れ、風のように』(ともに評論社)他多数。

「2023年 『西の果ての白馬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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