- Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569563787
感想・レビュー・書評
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左近が最も活躍した時代の背景と情勢をメインにしたお話。左近自身の話は全体の何割…と言う感じではありますが、それでも彼の冠小説なので何かと絡んでは来ます。個人的には浪人時代の悪漢退治のシーンが楽しかったです。この辺りが一番彼の人となりが描かれていてこういうのが読みたかった!と思えました。
この侍大将が好きな方にはオススメできると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4569563783 573p 1995・5・8 1版30刷
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司馬遼太郎の関ヶ原を読み、島左近に興味がわいたので、購入。簡潔な文章ですらすら読めるが、淡泊すぎて少々味わいが足りないように感じるところがあった。先に司馬遼太郎の関ヶ原を読んでいるため、そのように感じたのかもしれない。本書によって、自分の左近観が大きく変わったというよりは、関ヶ原を読んで得た印象がより強まったという感じである。とはいえ「関ヶ原」では触れられていない部分(筒井家を辞した背景など)も数多くあるため、左近に興味があるなら読んで損はないだろう。
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島左近が素晴らしい武将であったことはわかりました。
が、この本のタイトルは「島左近」のはずなのに、島左近より他の将の話が多く、どうもしっくりきませんでした。 -
石田家の筆頭家老島左近を扱った文庫本。
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自分の夢を託す男として三成を選ぶ左近。立ち位置が常に『自分』という感じの左近でした。この小説の左近は参謀として、多少の距離をもって殿を見ているような気がしました。
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明智光秀に多大な恩を受けながらも、本能寺の変の際光秀に決して味方しようとしなかった主君・筒井順慶を見限り、島左近は浪人の身となった。そこに現れ、彼の力量を大きく評価し、家老として迎えてくれた石田三成のもと、参謀として新たな人生を歩み始める。
「三成に過ぎたるものが二つあり 島の左近と佐和山の城」
卓越した能力でその名を広めながらも、義を貫いて勝ち目のない三成に殉じた滅びの美学が垣間見れる。 -
結構厚い本ですが、島左近の話は半分にも満たなく、時代背景の説明に終始します。史実の間違いもところどころあって気になりました。生い立ちが不明なところが多い人物なので、難しいのでしょう。