ニュースの職人: 真実をどう伝えるか (PHP新書 174)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569618470

作品紹介・あらすじ

事件記者「落第」の新人時代、"夜討ち朝駆け"の特ダネ合戦、イラン・イラク戦争下の恐怖の取材、政治の内実を暴いたスクープ、痛恨の誤報…山あり谷ありの記者時代を経て最後に見つけた自らの肩書。それが、"ニュースの職人"。会社ジャーナリズムの論理ではなく、自分の直感で何が「真実」かを判断する。ニュースを最高の形で提供する。情報の真贋を見極めるノウハウを伝える。報道のプロに必要なのは、こうした職人的作業と「社会正義」を追求する姿勢である。汗と涙の体験談で知る、"ニュースの職人"像。

感想・レビュー・書評

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  • あまり面白くない。ニュース報じる側も大変なんだな。

  • 鳥越俊太郎の自伝のようなもの。自慢が多くて、すこし鼻につくところもあるのだけれど、やはり第一人者、ではあるのだろうとおもう。TVというミクストメディアのもつ可能性。顔が見えることによる、信頼だとか、五感への訴えかけだとか、そういったもの。

  • [ 内容 ]
    事件記者「落第」の新人時代、“夜討ち朝駆け”の特ダネ合戦、イラン・イラク戦争下の恐怖の取材、政治の内実を暴いたスクープ、痛恨の誤報…山あり谷ありの記者時代を経て最後に見つけた自らの肩書。
    それが、“ニュースの職人”。
    会社ジャーナリズムの論理ではなく、自分の直感で何が「真実」かを判断する。
    ニュースを最高の形で提供する。
    情報の真贋を見極めるノウハウを伝える。
    報道のプロに必要なのは、こうした職人的作業と「社会正義」を追求する姿勢である。
    汗と涙の体験談で知る、“ニュースの職人”像。

    [ 目次 ]
    第1章 事件記者「落第」
    第2章 特ダネ合戦の日々
    第3章 「密着さん」と呼ばれたアウトサイダー
    第4章 一本の情報提供から “政治の内実”を暴く
    第5章 雪崩報道を止めた「“イエスの方舟”事件」スクープ
    第6章 イライラ戦争―戦場への“ご招待”
    第7章 誤報にどう対処するか―「エイズのジャパゆきさんは2人いた!」
    第8章 実験と検証・映像ジャーナリズムの挑戦
    第9章 キャスター、ジャーナリストから“ニュースの職人”へ

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 199頁「虚業意識」という言葉は印象に残ったけれど。(メモ=09.0924)

  • あの、テレビで見る鳥越さんを身近に感じることができる一冊です。

    人間らしさを感じます。

    読み終える前は、この題名、あまり好きでなかったけど、今は好き、かな☆

  • 鳥越俊太郎の自伝的作品。失敗談なども載っているので、綺麗事だけでない内容に好感。

  • これを購入したのはR25で鳥越さんを知り、かっこいいいなと思ったから。そして、職人というフレーズにも心惹かれたんだと思う。マスコミに興味があった段階で、ぜひ読みたいと思い購入した。

    何度も読んだけど、今読んでみると、昔読んだ時よりも、重要なことをすっ飛ばしていた。

    その前に、別の本の影響で最近鳥越さんを悪くとらえていたし、その先入観で、テレビでもあまりいいように映ってこなくなった。


    変わった学生生活を送ったことも、興味深かった。

    本を読み進めていったが、普通の本より時間がかかった。


    一流になるまでに重ねた苦労話は、こちらに想像が及ぶくらい伝わってきた。さすが記者。



    スタンピード現象が80年代のイエスの方舟から松本サリン事件にいたるまで、マスコミの問題として解決していないこと、

    さらには、桶川のストーカー事件になっても解決していないこと。

    小泉政権にいるスター閣僚をテレビで批判すれば、苦情が来てしまうこと。

    メディアの体質が伺える。なんというか、本書の言葉で言うなら『引け越し』

    鳥越さんの最近の様子を見ると、保身に走っているように見えてしまって、本書との落差を感じた。

    海外のニュースに関心ない日本人。それだけ国際的じゃない証であると同時に、平和だと言うこと。メディアと市民のレベルは比例関係だ。

    どうすれば関心を持ってもらえるかを考えよう。僕だったら・・その事象が、我々にどのような影響を与えるのかを洗う。・・月並みですかね?でも、やっぱり自分以外のことに関心が向かないっていうのが現状ですから。

    鳥越さん英語喋れるのかなぁ。
    死をも覚悟する命がけの日々や、いかに記者が大変なのかが、わかる。


    コメンテーターよりも、やっぱニュースを読んで欲しい。弱腰にならないで!応援しています。
    07年12月29日02時21分49秒より、更新

  • ジャーナリストとしてゆるぎない信念みたいなものを感じた。新聞記者に始まり雑誌、テレビとその手の分野を知り尽くした鳥越さんならではの視線で語られている。

  • ジャーナリストが日々、何を考え情報に触れているかわかる。
    無責任な発言、しかしそれを無視し間違った情報を世間に流すわけにはいけない。
    報道人としての一流の姿勢は
    どこに間違いがあったか認め
    それを誤り
    なぜそれが起きたのか問題点を明らかにして
    対策を考えること。
    間違いを認め企業イメージを落とすことを嫌う日本のジャーナリズムを批判し、真摯に情報に携わる著者の人間性が見えてくる。

  • 「情報あるいはニュースとは心の栄養素である」うん、確かに!無くても生きていけるかと思いきや、バランスの取れた平穏無事な幸福な人生を送るには情報って大切!改めて教えられました。

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著者プロフィール

1940年福岡県生まれ。京都大学文学部卒業後、毎日新聞社に勤める。毎日新聞大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、「サンデー毎日」編集長を経て、1989年よりニュースキャスターに。2001年4月「日本記者クラブ賞」受賞。2004年「警察の裏金」シリーズ特集の放送に対して「ギャラクシー大賞」を受賞。「スーパーモーニング」コメンテイター、関西大学客員教授。

「2006年 『本当は知らなかった日本のこと 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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