ちあき電脳探偵社 (PHP文芸文庫 き 2-1)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569675961

作品紹介・あらすじ

桜町小学校に転校してきた鷹坂ちあきは、サラサラ髪にえくぼがかわいい女の子。でも、不思議な事件に遭遇すると大変身!鋭い推理力とアクティブさで謎に挑んでいく。学校の前の桜の花が一夜にして消えた謎に迫る「桜並木とUFO事件」。あかずの創庫に出没する幽霊の正体を暴く「幽霊教室の怪人事件」ほか、ミステリーの名手が贈る、謎解きの魅力に満ちた連作推理短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 迷走してる読書。25年位前のジュブナイルで作者は〝香菜里屋“シリーズを昔読んで以来の久しぶりの北森鴻。学校や家庭をめぐる環境がゆるかった時代の懐かしさと、バーチャルシステムという当時の目新しさの加減が不思議。ミステリー度は低め。

  • すこし子供っぽい・・・
    けどUFO事件と幽霊の正体を暴くなどミステリーをたくさん解き明かしていくストーリーはとても面白かったです。

  • 目立つ黄色の表紙とかわいい絵に惹かれて購入。
    文字が大きいし、子供向けのお話かなと思ったら、
    小学生向けの雑誌に連載されていたようです。
    さっと読めてしまう量と難しく考えたり読み止ったりする必要がないので、
    ストレスを感じることなく読み終えることができると思います。
    読後、ほわんとした気分になれる1冊でした。

  • 2020年9月19日読了。転校生の美少女・ちあきと僕・コウスケは、学校と街に発生する数々の難事件を彼女の推理とスーパーコンピュータの力で解決していくことになり…。子供向け雑誌に連載していたというミステリ小説。幼い頃読んだ「マガーク探偵団」などを思い出しながらそこそこ楽しく読めた、もちろんミステリとしてのレベルは手加減されていると言うか、「うーん、まあ、そんなもんか」という感じだがサラサラ読めるし文体などの雰囲気は悪くない。ただ、ちあきがスーパーハッカーという設定は許す(いいのか)として、主人公の父親が敏腕刑事でちあきの母親が空手の達人、という設定は子どもたちを危機から遠ざけるためのいかにも大人の都合な設定のようで少々興ざめ。自分たちの力で難題を解決する物語であってほしいものだ。

  •  前に読んだ『花の下にて~』が、私には印象最悪で、それ以降、北森さんの作品を読むのも、北森鴻て名前見るのも嫌、てくらい敬遠してたんですけど。
     小3女子が主人公て言われたら、つい読んじゃおうか、てなった。

     そもそも子ども向けなので、謎解きというか、謎自体は簡単。
     1990年代に想像されてた、ちょつと先の未来感が取り入れられてる感じ。

     カオルは鬱陶しいキャラで、普通だったら私、大嫌いなキャラなんだけど、彼女の場合、あまりにも1人で空回りしてるんで、そういう気持ちにもならなかった。

     てか、バーチャル世界のちあきが、男っぽい口調になることに意味がなかった。
     そして、コウスケくんがちあきのこと呼ぶのに、『ちあき』て言ったり『ちあきちゃん』て言ったりするのが、何で? てなった。

     そういう意味のないことは苦手。
     深読みしすぎて疲れる。

  • 自宅にスーパーコンピュータを持つ大人しい美少女ちあきが語り部のコウスケと身の回りで起きた事件を解決するジュブナイルミステリ。北森鴻最初期の連載を没後にまとめ、出版の叶った1作です。WhyにWho、Howと児童向けながら幅広く、読者層に合わせリアリティラインを下げたことで実現不可能と却下されそうな真相さえ「アリ」にしてしまう発想の柔軟さは大人向けには出せない魅力でしょう。「幽霊教室の怪事件」の伏線芸には感心しました。

  • 北森作品は何冊か読んだことがありますが児童向けの作品を書かれていたとは知りませんでした。
    易しい文章でほんわかしていました。

  • 活字離れをしていたので、リハビリに1冊。
    北森鴻の世界観が好きで、よく読んでいたが、こういった児童向けのものも書いているのは知らなかった。
    短編連作なのでサクサク読めて、リハビリには最適。
    ただ、ミステリとしてはやはり物足らない。

  • 児童書の類に入るものだと思うけど、一般の書棚にあったこの1冊。可愛らしいミステリー作品。純粋な気持ちを忘れてしまった大人の私にはこの本を心から楽しむことができなかった。大人の方はこの本を読む前に一度心をまっさらな状態にして読んだら世界観に浸れるかも。2012/564

  • 『小学3年生』で連載されてただけあって、キャラクターや話の単純さがとても児童書っぽかった。

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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