- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569773759
感想・レビュー・書評
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野田総理の「どじょう」スピーチに対して新聞でコメントしてた人だったので手に取ってみた。名演説に見る、ストーリーの黄金律。いろんな名演説が読めたのもよかった。
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しゃべりを生業にする人間なので大変興味深く読めた。よく考えれば当然なのだが、演説が法則、演説をこんなに分析する人がいて、こんな法則性があるとは知らなかった!ためになる本。
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小泉・角栄・オバマ・Wブッシュ・JFK・Fルーズベルト・キング牧師の名演説の構造を解説したもの
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演説下手の日本人に向けて書かれた、演説に必要なフレームワークを実例をもとに解説している本。
演説に必要な3つの要素
・何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公
・主人公がなんとしてもやり遂げようとする遠く険しい目標、ゴール
・乗り越えなければならない数多くの葛藤、障害、敵対するもの
人間の3つの普遍的欲求
・金銭欲
・自己保存(健康でいたい)欲
・プライド
3本の矢の法則
→3つの異なるストーリーを矛盾なく1本に合わせると共感を呼ぶというもの。
・志のストーリー
語り手が将来こういう風にしたいというビジョンや目標
・ブランド化のストーリー
他では代わりの聞かないその語り手ならではの差別化のポイント
・エピソードのストーリー
志を実現するために、その語り手が行動していたり考えたりしていることのぐらい的なエピソード
オバマ大統領の演説は、キング牧師と類似している。
リンカーン大統領を意識する
アメリカ建国の理念を確認する
アメリカの地名を具体的に列挙していく -
ケネディ、オバマ、小泉純一郎に学べ
心を揺さぶるスピーチの法則とは?
すぐれた演説・スピーチには、人の心を
揺さぶり、歴史を動かし、世界を変える力がある。
こうした名演説に、使われている手法があるそうです。
伝えるべきメッセージを「人類共通の感動のツボ」を
つくようなストーリーに託して語っているのです。
ストーリーテーリングの専門家が、ビジネスにも
有効なスピーチの法則を、具体例をあげて
明らかにします。
以上、本の内容紹介からの抜粋ですが、
この新書、超お買い得!!
私はこの本のこと、秘密兵器を手に入れたような
感じで出張に持ち歩いたり、自宅でフットバスを
使いながら読んだりしているんです。
こんな貴重な本を書いてくれた著者に感謝感激。
著者が解説する、「ストーリーの黄金律」は
スピーチの練習はもちろん、
会社や個人のブランディングにも大変勉強になります。
そして、それ以上に、
歴代の名演説原稿が全文載っています。
昔の演説を今読んでみて、本当に素晴らしい。
私はこれを音読してみるのですが、
リズミカルで、力強くて、魂が震えるような
偉人達が乗り移ってくる感じなのです。
リーダーには、必読の本です。
①小泉純一郎 郵政解散演説
~その後、4年間の日本を変えた歴史的演説
②田中角栄 ロッキード選挙演説
~逆境のときこそ底力を発揮する角栄節
③バラク・オバマ 2004年民主党全国大会基調演説
~演説の力で一夜にしてライジング・スターに
④ジョージ・W・ブッシュ 9・11直後の演説
~低支持率から一気に支持率90%へ
⑤ジョン・F・ケネディ 大統領就任演説
~名演説はリンカーンを徹底的に研究して生まれた
⑥フランクリン・ルーズベルト 大統領就任演説
~たった十数分の演説で絶望していた国民に希望の灯を
⑦マーケティング・ルーサー・キング・ジュニア
「私には夢がある」演説
~オバマも真似た20世紀を代表する名演説 -
小泉純一郎、オバマ、ケネディなど7人の人物の演説をとりあげ、その演説の優れている点を解説している。単純に演説の文章を読むだけでも楽しめる。小泉は記憶に新しいものの、4、5年前の当時(高校一年生だったかな)はあまり政治のこともよく分かっていなかった。今こうして小泉の演説を読んでみると、彼のすごさがよくわかる。彼は、政治家として、国民を動かす才能があった。国民に積極的に政治に関わろうという気持ちにさせたのだ。今の日本にはリーダーシップを発揮して、国に活気を与えてくれる政治家が求められている。(別に僕は小泉の支持者ではないけどね。特にイラク戦争でアメリカを支持したことは残念だった)
ちなみに、僕の座右の銘は、ケネディの
「国から何をしてもらうかを問わないで下さい。あなたが国のためになにができるのかを問うのです」
演説の文脈で読むとなお一層この言葉は輝く。大学で多少なりとも政治について学ぶ中で、媚びることなく国民に訴えかけるこの言葉が好きになった。
「おわりに」の中で、エルサレム賞の授賞式の際の村上春樹のスピーチを誉めている。 -
小泉元総理やオバマ大統領、キング牧師などの演説から、その演説がなぜ多くの人々を魅了したかを解説している本書。
演説についての解説もさることながら、実際に話された内容が豊富に収録されていて、それも楽しむことができます。
演説は、
①何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公
②主人公がなんとしてもやり遂げようとする遠く険しい目標・ゴール
③乗り越えなければならない数多くの葛藤・障害・敵対するもの
がエッセンスとして入っていれば、それだけで多くの人を魅了することができるとのこと。
それは確かにそうなのかもしれないけど、引用された(海外の)演説は邦訳であるため、原語では韻を踏んでいたり、独特の雰囲気の言い回しを使っていたり、文化的に特徴ある言葉だったりすると、それは伝わってこないのだろうと思います。
そして、演説だけでなく、やはりその人のひととなりも十二分に必要とされてくるのでしょう。エッセンスだけ入っていればいいというものではないはず。
結局のところ、エッセンスがわかっても、名演説を行うというのは非常に難しいんだなぁと痛感してしまった感じでした。
ただ、なんだかんだいって田中角栄の演説が一番すごかったような気がします。
どうりで、地元でカリスマになるわけだ。
特別面白くもないですが、決して読んで損はない本です。 -
ストーリーの黄金律に沿う
聴衆を主人公にする
敵を明らかにする
ex. 小泉=抵抗勢力、田中=東京
人を動かす方法
①金銭欲
②自己保存(健康でいたい)欲
③プライド
デールカーネギー「人を動かす」
ストーリーの3本の矢の法則
①志のストーリー
②ブランド化のストーリー
③エピソードのストーリー
自分の最大の弱みを正直に明らかにすることは、聴衆の心を引きつける大きな武器に変わることがある
演説の中に覚えやすいスローガンを入れるのは、記憶に残るためにとても有効
ex. 小泉純一郎「聖域なき構造改革」、田中角栄「日本列島改造」、オバマ「Change」、ブッシュ「テロとの闘い」、ケネディ「ニューフロンティア」
聴衆を主人公にしたストーリーを語りつつ、自分のストーリーを巧みに織り込んでいく -
《4コマ図解・読書録゛(ログ)》No.94
http://archive.mag2.com/0000255083/20091103053000000.html
川上徹也【著】
『あの演説はなぜ人を動かしたのか』