何のために生まれてきたの? 希望のありか (100年インタビュー)

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569783000

感想・レビュー・書評

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  • アンパンマンの作者であるやなせたかし氏へのインタビューです。

    アンパンマンの誕生秘話や、やなせ氏のこれまでの経歴、スタンスを中心に描かれています。

    アンパンマンはなぜこんなに子どもに影響を与えるのかが1人の親として気になっていましたが、やなせ氏のスタンス、こだわりが子ども達の琴線に触れるんだなという事がわかりました。

    今後、子どもとアンパンマンを見る際に、ここに書かれている事を折々で思い出しそうです!

  •  「何のために生まれて 何をして生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ!」
     みんなのヒーロー、アンパンマン。子どもだけでなく、大人にも大きな影響与えるアニメだが、その中に込められたやなせたかしの思いは深い。
    戦争を経験したやなせ氏にとって、正義とは、ひもじい人を助けることという。そして正義の味方ならば、最初にすることは、飢える人を助けることだと。こうしてアンパンマンのイメージは作られていくが、自分が傷つかないままで、正義を行うことは難しい。だからアンパンマンは自分の顔をあげる。そうした面で、アンパンマンは一番弱いキャラかもしれない。しかし、あの手この手でやってくるバイキンマンに素手一本で戦うのである。
     『アンパンマンのマーチ』もよく見ると深い歌詞である。答えのない問いを子どもに投げかけているが、そこがこどもたちにもつたえたいことだろう。やなせ氏自身93歳であるが、アンパンマンが認知されたのは70歳を超えてからである。人生に無駄なことは何一つない。すべては「運・鈍・根」であると。こうした哲学が作品にちりばめられていることを感じると、また作品の見方も変わるものである。

  •  アンパンマンの作者による、語りおろしのエッセイ。

     今までアンパンマンってもっと順風漫歩なスタートかと思ったけれど、違うのね。そして、やなせたかし氏も、アンパンマンという作品を書いた方、というよりは作家という矜持を持って生きている方なのだな、と感じた。
     うん。でも本よりDVDで見たいぞ、と思いました。

  • アンパンマンがこんな思いで作られたとは知らなくて、単純に驚いた。
    本の中に、
    幸せの中にいる時は幸せはわかりません。不幸になった時、幸せだったとわかるもんなんです。
    と書いてあった。昔のわたしだったらその通りなんだろうと納得して終わってただろうけど、今のわたしは幸せだと気付いてる。気付いてるというか、そう意識してる。だからわたしはこれより一歩また進んだ幸せの中にいるのかもしれないと思った。

    運、鈍、根ということばは初めて知って、単純に面白いと感じた。

  • 優しく生きたいと思いました!

  • 優しい世界のはなし。

  • 戦争の体験から飢えが何より苦しく、困窮している人に食物を施す事は民族、国家、イデオロギーを超えて絶対的な正義だと確信したという。その思いがアンパンマンの源泉にある。

    最初期のアンパンマンがおっさんだったのは驚いたなぁ。
    「手のひらを太陽に」の作詞もやなせたかしだとは恥ずかしながら知らなかった。

  • ☆インタビュー。54歳でアンパンマンがヒットするという遅咲きの人生。人生は運・鈍・根という。

  • 正義の味方は傷つきやすい。
    みんな、大体は弱い人で、だけど、子どもが川で溺れているというような時は、飛び込んでしまう。強い人じゃないのに、その時、そうせずにはいられなかった。それが正義なんだ。正義を行う人は、自分が傷つくことを覚悟しなくちゃいけない。

    というところが印象に残りました。

    とても読みやすく、小さい頃から見ていたアンパンマンの作者であるやなせたかしさんのことが少し分かった気がしてよかったです。

  • 前回読んだ「天命つきるその日まで アンパンマン生みの親の老い案内 」がよかったので、この本も読んでみたが、ほとんど重複しているためか、あまり感銘を受けなかった。前書「天命・・」の方を推薦する。

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著者プロフィール

1919年生まれ、高知県出身。百貨店宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務の後、漫画家・絵本作家として活動を始める。絵本の作品に『やさしいライオン』『チリンのすず』『あんぱんまん』(フレーベル館)など多数。2013年永眠。

「2022年 『アンパンマンかみしばい③』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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