Happy Box

著者 : 伊坂幸太郎 小路幸也 山本幸久 真梨幸子 中山智幸

• PHP研究所 (2012年3月8日発売)

感想・レビュー・書評

[いなえしむろさんの感想 · 2012年11月29日]

幸せがテーマのアンソロジー。

　伊坂作品目当てだが、けっこう他もよかった。

　オープニングはお目当て「Ｗｅａｔｈｅｒ（伊坂幸太郎）」。美男美女の結婚式にまつわるとてもハートウォーミングなお話。テンポが抜群で素晴らしい。

　次ぐ「天使（山本幸久）」はスリの老女が主人公。これもいいなぁ。

　問題は「ふりだしにすすむ（中山智幸）」。意味がとてもわかりづらい。何度も読み返したが、まだわからない。さらに「ハッピーエンドの掟（真梨幸子）」は意味はわかるが、中身がないように思う。

　ラストの「幸せな死神（小路幸也）」に期待したが、まぁまぁかなぁ。

[a-featherさんの感想 · 2012年11月25日]

「幸」という字が名前に入っている作家が「幸せ」をテーマに書いた短編集。
伊坂幸太郎のweatherが、とても良かった。

[ぱぱいや33さんの感想 · 2012年11月9日]

幸の字が入る人に幸せをテーマに書いてもらったというアンソロジー。5人の作家さんによる5編。伊坂幸太郎はさすが。面白かった。ほんとこの人好きだわー。真梨幸子は幸せをテーマでも、やっぱりちょっと怖い感じで良かった。この人も好きだわ。他の作家さんは初めてだったけど、ノーマルに幸せって感じ。山本幸久『天使』はいい話だった。こうやって誰もが天使になればいい世の中になるんだろうな。

[gaigai1020さんの感想 · 2012年10月27日]

伊坂幸太郎他４名による短編小説。ファンタジー名物もあったが一番現実味のある伊坂氏のWeatherが良かった。長編小説とは違った短編ならではの味わいがあった。

[rinさんの感想 · 2012年10月24日]

普段読んだことのない作家さんたちのアンソロジー。幸せをテーマに、名前に幸の文字が入る人たちで作ったというのがまず面白い。
結婚式のサプライズ、スリ師、母子家庭、輪廻転生、死神。どのお話も面白くてすらすら読めた。
これをきっかけに他の作品も読みたい。これこそアンソロジーの醍醐味。

[hima-ariさんの感想 · 2012年10月12日]

2012/10/06 THE MALL 仙台長町 紀伊国屋
読書会を行うにあたり、なんらかの統一されたテーマで複数の作者が書いているものがないかと探して購入。一読した感想は、どこにも引っかかるものがなく、再読したい気にもならなかったが、時間をおいて読み直してみようと思う。

[etoileさんの感想 · 2012年10月9日]

名前に「幸」が入った作家さん5名の中篇集。
作品がテーマではなくて、名前で作家さんを選んでいるのがおもしろい。
小路幸也の「幸せな死神」が一番好きな話だった。

[moonsnusmumrikさんの感想 · 2012年10月2日]

小路幸也、伊坂幸太郎が目当てで読んだ。

伊坂さんはさすがの伊坂節。
小路さんは｢死神の幸せ｣がテーマで、伊坂さんの作品を彷彿とさせるものだった。

小路さんの作品が最後で、そして一番ほっこりしたなー。

[あの屋さんの感想 · 2012年10月2日]

表紙見ただけで、ちょっと幸せ感じる作家人です。伊坂作品はさすが。真梨作品ははじめましてでした。
解説に愛がこもってますよ。
2012/9/30読了

[uchinekoさんの感想 · 2012年9月30日]

Weather 伊坂幸太郎著. 天使 山本幸久著. ふりだしにすすむ 中山智幸著. ハッピーエンドの掟 真梨幸子著. 幸せな死神 小路幸也著｡

ペンネームに「幸」が入っている作家たちによる短編集、という企画は面白いし、作品にそれぞれの個性が出ているとは思う。残念ながら「これは！」という作品はなかったが、それでも伊坂幸太郎の作品だけは心温まる「らしさ」が出ていたのはさすが。
（Ｃ）

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。