Happy Box

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569802947

作品紹介・あらすじ

ペンネームに「幸」が付いた5人の作家が紡ぐ「幸せ」についての物語。

感想・レビュー・書評

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  • 「幸せ」をテーマに、名前に「幸」が入った作家陣が書く短編集。
    ということはやっぱり伊坂幸太郎も、山本幸久も、小路幸也も書いているわけで、そりゃ読むしかない。

    命を懸けて守る見知らぬ他人の幸せも、ひょんなことから友人の一面を知る幸せも、読んでいて悪い気はしない。

    不幸は心に突き刺さるが、本当の幸せはそっと寄り添うように訪れる。

    最近は突き刺さってばっかりのような気もするが、それも気のせいだろうか。

  • 伊坂幸太郎『Weather』
    結婚式での色男な友人のエピソード
    天気のこと詳しくなった理由がおもしろい

    山本幸久『天使』
    スリ師のおばあちゃんのお話
    おもしろかった

    中山智幸『ふりだしにすすむ』
    生まれ変わりのおはなし
    あったかい
    わたしも後世でも前世でも旦那さんに会いたい

    真梨幸子『ハッピーエンドの掟』
    最後ぞっとした!けどおもしろかった!

    小路幸也『幸せな死神』
    こんな死神だったらわたしも出会いたいし、
    主人公と同じように行動するとおもう

  • 「幸せ」がテーマだから当然ハッピーエンドだろうと思っていたら、そうきたかというのもあり。どの話もおもしろかった。

    伊坂幸太郎『Weather』
    伊坂作品て会話シーンの口調なんかにちょっとクセがあったりするけど、この話はその点が抑えめで初めて読む人にはよさそう。その分ひねりもあまりない話ではある。

    山本幸久『天使』
    私にとってはかなり久々の山本さん。あいかわらず人間を魅力的にえがくのが上手い。

    中山智幸『ふりだしにすすむ』
    この前読んだばかりの「ペンギンのバタフライ」からの一篇(もしかしたらこっちが先なのかな)。イシカバカバ、って口に出して言いたくなる。

    真梨幸子『ハッピーエンドの掟』
    唯一のはじめましての作家さん。作風を知らなかったのもあり、どうなるか予想がつかず楽しめた。

    小路幸也『幸せな死神』
    あとがきにもあったけど、どことなく「死神の精度」を意識しているようないないような。もう少し何かエピソードがあればよかったけど最後を締める話としてはちょうどいい。

  • 名前に「幸」が入る5名の作家さんによる
    「幸せ」をテーマにした短編集

    単純に「幸せ~~(#^.^#)」なお話ばかりではなく
    どれもひとひねり。
    切ないものあり、ゾクっとするものあり。

    個人的には「イシカバカバ」の話が一番好きかも。

  • 名前に「幸」がつく作家5人による、幸せをテーマにした小説。

    プレイボーイだった友人の結婚式での、新婦とその父にまつわるサプライズ。(伊坂幸太郎)

    摺り師のおばあちゃんの昔の思い出とスリルな一日。(山本幸久)

    自分はあなたの前世だと言うおじいちゃんとの不思議な出会いと別れ。(中山智幸)

    水商売のママとの母子家庭からの玉の輿が、本人にとっての幸せと他人から見た幸せ。(真梨幸子)

    死神と交流していた人生と、彼が望んでいた幸せの先の消滅。(小路幸也)

    幸せってテーマ、簡単そうで難しい。
    幸福の種類や度合いは人によって違うし、、、
    解説を読むと、みんなそれぞれちゃんと考えてるんだな、とか。

  • 名前に「幸」がつく作家さんにお願いして「幸せ」をテーマに書いてもらったアンソロジーだそうで。
    大好きな真梨さんと伊坂さんが書いてるので読みました。
    あまり短編集は好きじゃないんだけど、この短編集はとても読みやすく面白かったです。
    「ふりだしにすすむ」だけ、私好みではなかったけど。
    あと真梨さんはやっぱり面白くてやっぱりイヤミスでした(笑)

  • 「今日の料理はとても美味しかったです」という、当たり障りのない、それこそ天気の話にも似た、感想だった。
    ー〔Weather〕大友

    名前に「幸」がある5人の作家さんによるアンソロジー。

  • 真梨さんの作品だけ少々ブラック。「Happy Box」というタイトルから幸せなお話だけだと思っていたので、余計後味が悪く感じた。作品自体は素晴らしかった。中でも特に気に入ったのは伊坂さんの「Weather」で感動した。解説の「幸せをテーマにするということは不幸せをテーマとすることと表裏一体でもあり、世のすべての作品がこのテーマと無縁ではないとすらいえる」の文がなければ「Happy Box」のタイトルに納得しないままだったと思う(笑)

  • 真梨幸子さん目当てで読んだ。ほっこりな話の中 異彩を放っていたなぁ。すてき。

  • 本当はアンソロジーってあまり好きじゃないのだけれど、これは良かった。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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