- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569820064
作品紹介・あらすじ
ベストセラー『面白くて眠れなくなる数学』シリーズの最新刊。数学者の奇想天外なエピソードと文系でもわかる数学のはなし。
感想・レビュー・書評
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ネイピア 対数の発見、天測歴の計算を楽にするために対数表を作った。自然対数だったがそのときはネイピア数とは呼ばれなかった。オイラーが名前を付けた。
ネイピアが住んでいたマーチンストン城はネイピア大学となった。
ニュートンの奇跡の年間。ペストの流行で大学が閉鎖され、故郷で研究をした。
アインシュタインは奇跡の1905年に、ブラウン運動、相対性理論、光量子仮説をまとめた。
関孝和は、円に内接外接する正多角形で円周率を計算した。
ニュートンは二項定理の方法を発見した。
ニュートンは、数学ではライプニッツ、物理学では保異変すとライバルだった。
関孝和
江戸時代は、算額奉納=和算の問題の回答を神社仏閣に奉納する習慣と、解答した者が次の問題を出す遺題の習慣があった。遺題継承と算額奉納。8次方程式を解いた算額が山形県鶴岡市の遠賀神社に奉納されている。ベルヌーイ数を独自に発見。エイトケン加速法と呼ばれる計算方式を使っていた。
アインシュタイン
時間は伸び縮みする=光速が一定なら時間が変化するしかない。=特殊相対性理論。長さや重さも同じ。
相対性理論では、重力と万有引力を解明。重力の周りの時空はゆがむ=ブラックホールの予想。
GPSは、それらの成果。
ボーアとの論争。「神はサイコロをふらない」
フェルマーの最終定理
ラマヌジャン=円周率の公式。 -
読み物的で、数式が分からなくても楽しめます。
ラマヌジャン凄い! -
想像力が世界を作る
数学の世界というものは、突き詰めていけばいくほど深みにはまっていくもののようだ。
一生を捧げた結果、自ら命を絶ったものもいる。
しかし、本来数学は命を奪う魔物ではない。
神秘的な、まさに神の成した世界。
そんな世界の一端に、我々も踏み込んでみようではないか。
数式で示された世界の本当の意味を、私は理解することはできない。
けれども、数学は突き放しはしなかった。
コペンハーゲン解釈、量子力学、万有引力。
この世界に広がる見えない世界のなんと不思議なことか!
数学が本当に苦手でまったくわからない、というならば数式なんてすっ飛ばして、数学者たちが見た世界に着目して見るといい。
私が認識した瞬間に世界ができる、なんて!
日本の数の数えかたのバリエーションの多さに驚いてもいい。
わかる所からわかるものを楽しめばいいのだ。
ネイピア、アインシュタイン、フェルマーなど有名な数学者(厳密にはそうでなくてもここではまとめてそう呼ぶ)の見た世界は整然として、それでいて摩訶不思議としか言いようが無い。
本書で何よりも感動させられたのはアインシュタインの言葉だ。
『「想像力は知識よりも大切だ。知識には限界がある」』
『「我々は何も知らない。我々の知識のすべては小学生と変わらない」』
つまり、アインシュタインが言うのは、想像力こそが学問における重要なこと。
確かにたくさんものを知っていることは悪いことではない。
けれどもたった一人の頭脳には限界がある。
わかっていることだけ、では人生はつまらない。
わからないこと、知らないことに向けて興味を持ち、想像してみることで学問は成り立っている。
そのきっかけの一つとして本書は語りかけてくる。 -
勇気をもらいました。
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実に人間くさい。数学や物理をやっていても、人間は人間。