風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569843889

感想・レビュー・書評

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  • 最後の晩餐 見た!

  • レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、カラヴァッジョ…
    ほんとうにすごい人たちがいたもんだ。
    ヨーロッパで目にする全てを紙に残し、記憶に焼きつけようとした宗達の高揚感が伝わってきた。
    風をたよりに西へ西へと2年もかかり、命をかけて使命を遂行した奇跡。
    先日、ローマ法皇が長崎に来日された意味がよくわかった。
    信仰と絵画や彫刻、教会や寺院など、深いつながりがあることも改めて感じた。

    同じ時代に生きていた人を会わせてみるなんて、小説ならでは。
    原田マハさんだから書けたお話だと思った。

  • しかし、帰国後のことを思うと気の毒。

  • とにかくドキドキハラハラしながら読み進めた。
    東南アジアから風に任せてヨーロッパへ向かう。あの時代にそれを成し遂げたことのすごさをひしひしと追体験させられた。
    ちょうど現実にもローマ教皇が数十年ぶりに来日した時に、たまたま読み、なんだか余計にシンパシーを感じてしまった。これだけの経験をした天正遣欧使節の4人を待ち受けている運命のむごさに本当にやるせなさを感じてしまった。これだけの経験をしたことを、当時の「日本」では生かせなかったことが悲しい。

  • 2019年11月30日読了。

  • 天正遣欧使節団のメンバーに俵屋宗達がいたという壮大なフィクション。

    上巻は宗達がいかに信長に認められるかが描かれてかなり面白かったのだけれど、下巻のヨーロッパへの航海の話になると失速気味。先がどうなるのかドキドキする感じが薄くなる気がした。

  • 上巻からの一気読み。
    ローマへの旅の中で成長していく宗達と少年たちが微笑ましく、胸が熱くなる。
    最後の唐突感と、その後の成長した宗達がつい見たくなってしまって、、、
    続編ないかな、、

  • 下巻では、天正遣欧少年使節の苦しい船旅、ポルトガル到着後、ローマへの道行き、任務を終え帰国の船出までを描く。宗達が使節の4人の少年たちと友情を育む様子や、異国の風景に目を丸くする姿などに、思わず笑みがこぼれる。そして偉大な絵画との出会い、のちの巨匠……。うーん、これはツボにはまったなあ。上下巻、一気に読んでしまった。傑作。

  • 上巻から一気読み。
    辛い航海を経てローマに到着した使節団と宗達。
    かたや、信仰に対してかたや、創作に対しての熱意に目頭が熱くなる。
    歴史は残酷で使節団のその後のことは描かれていないが、この帰航の場面で終わっている。

    プロローグとエピローグだけに着目しても何かしら胸が躍るストーリーなので、『真実の物語』が闇の彼方にあったとしても納得してしまいそう。

  • 面白かった。
    ローマ教皇との謁見は素晴らしかった。
    自分のその場に居合わせているかと錯覚するほどの描写でドキドキした。
    なんだけど、星3つなのはなんとなく「いやーでもなー。こー終わるのかー」とラストが物足りなさを感じてしまったのせい。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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