- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569843889
感想・レビュー・書評
-
面白かったー!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ローマへ旅に出た宗達らの旅路とカラヴァッジョとの邂逅を描く下巻。
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵をはじめて見た瞬間、ミケランジェロの壮大な天井画、ローマ教皇の前で屏風絵が開かれる瞬間、食堂の壁を見上げ壁画を見つけた瞬間など、絵に「出逢う」瞬間がドラマティックで読ませる。
宗達もまた、数々の感動をもとに、ひとつの自分の絵を描きあげる。それが歴史を越えて受け継がれていくことの奇跡に心を揺さぶられる。 -
2022年9月9日
読み始めて気づく、これは下巻だ。
一昨年少年使節の帰国後のマルガリータだったかを読んでいたので、めげずに読むことにした。
まさか使節団に俵屋宗達が加わっているとは!
さすが原田マハさん。
絵画、美術の話はお手のもの。
奇跡の人と同様、リーチ先生と同様、架空の出来事をさも本当の史実のように書き上げるから夢は広がる。
でもちょっと困る。
物語としてはサイコー。
-
#青き肌父と子の夢金の風九日間の奇跡を運び
-
カラバッチョとの出会いがあり、夢中になって読みました。
-
琳派の祖である俵屋宗達が、使節に随行しローマ教皇に謁見するだけでなく、カラバッジョと運命の出会いを遂げていた。
著者の緻密な調査とずば抜けた発想力により成せる技。きっとこんな出会いがあったに違いない。そうであったらどんなに素敵なことか。素直にそう思った。
私は絵画の知識は全くない。それでも著者がテーマに取り上げる画家の絵をこの眼でみて感動を味わい、そしてそこから紡がれるマハ作品の世界を思い返してその素晴らしさを噛み締めたい。著者の作品に触れる度、そう思う。
絵画と小説、その2つの融合と奥深さを教えてくれる著者の作品に毎度ながら敬意を評したい。 -
面白かったなー!
結局全部過去編と言うか、現代の話はそこまで比重がなかったな。
俵屋宗達の絵師としてのみたいなところをもう少しみたくもあったけど、あくまで歴史のifみたいな話やったな。
個人的にはカラバッジョがそこまでやからあれやけど、こういう想像は夢が広がるよなーー!
最後の晩餐、実物見たことあったお陰で色々イメージしやすくて、最高だった -
狩野永徳と宗達が一緒に制作するシーンはワクワクした。洛中洛外図屏風を実際に見てみたくなる。図らずも天正遣欧少年使節にも興味が湧いてきたww
【2022.04】 -
[美術は、歴史という大河が過去から現在へと運んでくれたタイムカプセルのようなものだ。]
史実ではないが、ロマンを感じる。
-
他にも書いている方がいらっしゃいますが、題材はとても面白かったのですが、やはり最後に現在とのリンクが薄いところが…という感じです。
使節の少年たちの、史実のその後の人生を思うと、やるせない気持ちになりました。