葬式は必要! (双葉新書 4)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575153538

作品紹介・あらすじ

葬式は人生の卒業式。大切な人を心やすらかに送るための本。

感想・レビュー・書評

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  • 無縁社会…現代日本が直面する大きな社会問題である。世の中が物凄いスピードで便利になるとともに、逆に人間関係は益々希薄になっている。そんな現代社会に警笛を鳴らすべく著者は人生最期の儀式である葬式を必要と説くことで日本人の「こころ」を蘇らせようとしている。これは葬式がはるか昔から人類不変の儀式であり、死者と家族やゆかりのある人々の「こころ」を繋ぐとういう意味で人間にとって一番大切なことを教えてくれると考えるからこそ、自分や親の葬式にもっと関心を持ち豊かな人生を送りたいと思わせてくれる一冊である。

  • 最悪の本を読んだ気分。
    表題とは全くと言っていいほど、内容が掛け離れていて業者の宣伝本としか思えない。
    葬式はいらないのアンサー本らしいが、全然、反論になっていない。

  • 「葬式はいらない」に対抗したタイトルであるが、中身は同じような話。ただ、前者が宗教学者が書いたのに対して、こちらは葬祭業者なので、説得力としては損をしていると思う。

    「必要か必要でないか」という二元論で語ると「必要」だとは思うが、戒名にかかる過剰なお金などは「いらない」と思う。あくまでも程度問題なのだろう。

    序章 「葬式無用論」への反論
    第1章 人はなぜ葬式をするのか
    第2章 死は最大の平等
    第3章 葬式にはこんな不満がある
    第 4章 自分らしい葬式をあげるために
    第5章 墓も変わりつつある
    第6章 葬式に迷う人たち
    第7章 葬式と宗教の関係
    第8 章 仏式葬儀は制度疲労を起こしている
    第9章 葬式の必要性を説く人たち
    終章 「葬」から「送」へ―魂のエコロジーへ

  • 自分は必要とは考えない。しかし、死の始末はどうするか考える必要がある。

  • 私は人の命は死という最終点があるこそ尊重されるものであると思っています。

    また人との縁によって人生や社会のあり方は大きく変わるとも思っています。

    祖母が亡くなったとき、葬式は当たり前のことだと思っていました。

    また立派な葬式をあげてやろうと思っていました。

    葬式が終わった後、やってよかったと思ったし、
    心の中で一つの区切りもつけることができました・・・。
    本書では述べられていることは非常に共感できます。

    私は葬式は本当に必要だと思っています。

    人との出会い以上に、人との最期ももっといい形で見送りたいと思っています。

  • 本書は、葬式無用論への反論に始まり、人はなぜ葬式をするのか、自分らしい葬式をあげるためになど、お葬式に関して様々な考え方が述べられています。
    その中で紹介されている、様々なお葬式のスタイルが印象に残っています。散骨などは聞いたことがありましたが、月面葬など驚くようなスタイルも紹介されていました。
    個性的な結婚式などはよくありますが、お葬式でも個性を出せる素晴らしい時代になりました。私も本書にあるように、エンディングノートをしっかり書き残して自分らしいお葬式をしたいと思います。

  • 葬式は必要!
    その通りだなと本書を読んで改めて感じました。
    仏式、神式、教会式、自然葬、手元供養・・・etc
    どのような形にしろ葬儀をあげること・・・、これは人であるための、
    人としての“こころのDNA”が欲するところのなせる業なのです。
    愛する人、大切な人を亡くした時、心には大きな穴が空いてしまいます。
    無限の空間に落ち込んでしまいそうになる心を、
    現実の世界に引き止める方法として、葬式という「かたち」が必要となってくるのです。
    葬式が要らないなんていうのは、ありえないことではないでしょうか。
    私は、愛する人、大切な人が亡くなったら、どんな形にしろ、
    その人らしい葬式をあげてあげたい・・・。そう、思います。

  • 本書では葬式がいかに大事かを力強く論じています。
    本来の寺院・宗教・葬送・弔いについての役割等がわかり易く述べられています。これからの葬儀式は今後、どのように変化してどうなっていくのか非常に興味深いものです。
    また、葬儀や儀式の費用や価値観は主観的なものでよいのか?客観的なものでよいのか?やはり考えさせられました。
    宗教儀礼は残された方の癒しにもつながり、最終的な儀式の選択は残された家族の判断によるものではないかと考えられますが、やはり心の癒しを求めるには儀式を「かたち」として表現する必要性は高いと思います。
    『葬式は要らない』と『葬式は必要!』を続けて読みました。この二人の著者の対談も実現したら楽しいかもしれません。
    本書は、葬儀についての様々な問題を著者が論拠立て、現在から未来の社会環境を可視化し日本人にはなぜ葬式が必要かを理論武装した「葬式必要論」を述べている面白い内容です。

  • 島田裕巳「葬式は、要らない」のアンサー本なんですが。

    上記の島田氏の主張内容のカウンターとしては、かなり力不足ですね。
    当然、日本で一番有名な宗教学者の島田氏のフィールドワークの力と論文構成力はハンパではないので。

    こちらの本は玄侑宗久やドラッカー・孔子まで引用してるのですが、活字ポイントの大きさに比して、引用部分が多く、あなたのオリジナルが少なすぎません?と言いたくなる。

    引用(理論)を積み上げていって、最後は、え、感情論でまとめる!?(;・∀・)みたいなのが繰り返されてます。


    葬式が必要というのはわかったのですが、主張からすると、必要なのは告別式ということではないのでしょうか。
    以下の二点を明確にしないと、話しが進まないと思います。

    1.宗教儀礼としての葬儀、
    2.社会性としての告別式

    必要な理由として主に挙げられているのは「2」の方であり、これは島田氏も否定しいないし、心配しなくてもなくなることはないと思います。
    持論はありますが、この場では割愛します。

    あと、気になったのは、人生最後のセレモニーとしての葬式という言い方。

    本人がゲームオーバーなのに、最後じゃないでしょう。もう、終わってますよ。

    この点をどう思うんでしょうか。
    つまり、著者の宗教観が記されていないということです。

    映画「おくりびと」を絶賛しています。

    私も「映画館」で観ています。

    いい映画でしたね。著者と価値観を共有することはできますが、さりとて本書にはまったく説得力は感じませんでした。

    ※現役の葬儀会社の経営者なんですから、そりゃ葬式は不要とはいえないと思います。単純に。

  • ベストセラー「葬式は、要らない」への反論本。時代とともに変わる部分はあっても、葬式は絶対に必要、というわけ。だが多くの消費者にとっては、「結局、葬祭業者のポジション・トークじゃん」とあまり心に届くまい。また、ここへ来て増えている直葬への言及がないのは、さすがに不自然すぎ。

    もとより著者の意見にはまっとうなところもあるので、「葬式不要なんて言わないで、こんな形のお別れはどうですか?」という切り口で書いてほしかった。こんなやっつけ仕事じゃなく。

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著者プロフィール

1963年生まれ。作家、経営者、平成心学塾塾長。株式会社サンレー代表取締役社長。早稲田大学政治経済学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て、大手冠婚葬祭会社サンレー入社。2001年より現職。全国冠婚葬祭互助会連盟会長。九州国際大学客員教授、京都大学こころの未来研究センター連携研究員、冠婚葬祭総合研究所客員研究員

「2015年 『満月交遊 ムーンサルトレター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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