GF(ガールズファイト)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 83
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237344

感想・レビュー・書評

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  • 一生懸命、自分の筋を通している女性の物語集。筋を通すためにFightしているわけですね。

    芸能人マラソン大会に参加している元アイドルの話を読んでいるとき、岡本夏生の最近の活躍が思い出されました。彼女の一生懸命さを笑い物にする構成の番組が多いように感じますが、こんなことを考えているのですかね。

    挫けそうになった時この本を読むと、少しばかり元気が出ると思います。

  • タイトルから、いろいろなシチュエーションで戦う女性というのをテーマにしているのはわかるのだけれど、ちょっとチグハグな印象を受けた。それぞれそれなりに面白いんだけど、まとめて読むにはちょっとテイストが違うというか。

    同じようなテイストの話ばかりじゃね、と思う人もいるだろうから好みの問題なのかもしれないけれど。中ではフィギュアの話がすき。

  • タイトルの通り、戦う女性の話が5本。

    再ブレイクを狙う元アイドルの赤坂マラソン。
    亡くなった父親を引きずるスケート選手とペアのイケメン。
    戦争が終わったあと、死にもの狂いで日本に戻る少女。
    ひったくり犯を捕まえるために峠でレースを挑むライダー。
    モンスターペアレンツの子の小学校での忘れたくない思い出。

    -----------------------------------------------------

    どのお話もグイグイ引き込まれた。
    最初の話がいちばん好きだったので、そちらについて。


    10年前にブレイクし、アルコールとブランド依存症に落ちていた和美。
    和美は『オールスター大感謝祭』で自分を売り込むことを思いつく。


    走りながら、ゼッケンをかけて自分をコマーシャルするとはすごい発想。
    TBSで映像化して欲しい。たぶんTBSしかできない。

    この話を読んでいて、先日のオールスター感謝祭で目立とうとしたフリーアナウンサー中島彩さんを思い出した。ものすごく批判されてた。

    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13104805543

    誰でも自分を売り込もうと必死。みんな戦ってる。

  • 全部が全部ハッピーエンドではないけれどこういう作品は好きだ。

  • 割と爽やかな読後感の短編集。
    「半地下の少女」だけちょっと毛色が違うかな。
    面白いな〜とサクサク読んでたら、トリでガツンとやられた。
    王道かもしれないけど、ちっちゃい子があれこれする話はツボすぎる。

  • 〈内容〉若い女性がそれぞれの世界で頑張る姿を描いた連作集。落ち目のアイドルがかつての栄光を取り戻すべく一発逆転の大勝負に出る。果たして復活できるのか?(キャッチライト)、白バイ隊員になりたかったが背が伸びず断念した私だが、バイク乗りへの情熱は冷めてなかった(ペガサスの翼)など、面白い5編を収録。

  • 全体にやや薄口なような。
    でも「足して七年生」のラストが可愛くてとてもよかった。

  • 小学生から落ちぶれた元アイドルまで、さまざまな年齢の「戦う女」が登場する短編集だ。
    当然、単純に殴る蹴るの暴力を働くものではなく、自分であったり世間であったり周囲の環境であったりろくでもない男だったりと対峙し対決する女性たちの姿が描かれている。
    悪くはないのだけれど、どこか上っ面をなでるような感触があって、彼女たちの覚悟や戦う理由に深く入り込めないところが残ってしまった。

  • 5人の少女、女性の色々な事での戦い!まぁどれも普通だな。
    2011.10.24

  • そこまでがんばらなくても…という女子の物語。
    あまり共感はできなかったかも。

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著者プロフィール

1969年東京都生まれ。立教大卒業。2007年「みなさん、さようなら」でパピルス新人賞、「ブラック・ジャック・キッド」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、「すべての若き野郎ども」でドラマ原作大賞特別賞の新人賞三冠を達成。他著に『空とセイとぼくと』『オープン・サセミ』『ハロワ!』『中学んとき』『青少年のための小説入門』などがある。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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