ケモノの城 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 2912
感想 : 200
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575519952

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でなんとなく手に取った本。

    読み進めるうちに、北九州監禁殺人事件が題材なのかなと気づいた。
    重くて、怖くて、グロくて、
    読み進めるのがつらいのに、ぐいぐい読みすすんでしまう。

    マヤとアツコの供述から少しずつ明かされる
    事件の全貌にぞっとする。
    そして、最後の殺人を行ったのは誰か。

    怖くて面白かった。

  • 実際に起きた北九州連続監禁殺人事件がベース。
    ベースというか、ほぼそのままでフィクションの部分は僅か。

    僅かに肉付けされた部分にこれというメッセージ性もクリエイティブさもなく、ただあの忌まわしい事件をもう一度思い出させるだけのものでした。

    また、実際の事件で勇気を出して逃げ出し、証言をした少女に対して失礼な内容ではないでしょうか。

    そろそろ誉田作品は潮時かもしれません。

    2015年1冊目。

  • 甘い囁きで近付いて、知らぬ間に暴力によって支配されている。
    サイコパスによる終わらない続いていくマインドコントロール。
    恐ろしい、悍ましい。

  • 気分が悪くなって途中で手を止めしまう。
    私今、本を読んでるよな、と自分を安心させるぐらい
    世の中が怖くなる

  • あえてヨシオが実在するのか、しないのかをハッキリさせないのが良かった。
    事件の描写が凄惨な内容が多め。

  • 言われているほどでもなくグロい描写は平気だった。被害者(加害者?)の方々の心理描写が一切なく、みんなケモノってことかな、と。

  • 安定のグロさ。ヨシオがサイコパスすぎて(;_;)聖子のお父さんがヨシオかと思いきゃあ、父は麻耶をヨシオから救いたいだけだった。怖。誉田さんの本は人間関係が複雑すぎていつも相関図を紙に書きながら読むんだけど、線が入り乱れすぎて結局なんのこっちゃわからない。それがまた楽しい。私の地元も友達の友達を辿ればすぐ誰かにたどり着いたりするんだけど、そういうかんじ。(?)

  • 想像すると吐き気を催すくらいの残酷な描写が綴られており、読む人を選ぶ本である。
    マインドコントロールについて聞いたことある人も多いが、多くの人が北九州の監禁事件をあげるだろう。当該の事件について詳細は知らないが、この本にあるような正視できない事件だったことと思う。
    この本の恐ろしさは、人の中には人ならざる者、まさにケモノがどこかにおり、その標的はもしかしたら自分かもしれない想像をさせるところだと思う。ケモノの標的になってしまった時、自身や身内を守れるのだろうか?身近にケモノがいたらと考えると身がすくむ思いである。
    救いが見えない結末になんともモヤモヤと消化不良を感じてしまうが、そこがいい。

  • エグいしグロい。
    さすが。
    ミステリー要素も強い。
    ラストを予想しながら読んだけど、当たらなかったー。

    結局、三郎さんはどうしたの?
    ヨシオを殺したのは誰?
    麻耶が謎すぎる。

  • 残酷なシーンが多くて長くて辛かった。ラストシーンのあとの参考文献のページを見て、何とも言えない暗い気持ちになった。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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