NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575522402

感想・レビュー・書評

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  • 善き
    ほっこりしたり、涙が出たり…
    8名の作家さんの10本の話、ラジオ番組で朗読されたモノ
    短編でも特に短めなので、隙間時間や本が苦手な方、サクッと読むのにいいのかも。

    大好きな角田光代氏、重松清氏は間違いなく面白いし、初読の東直子 氏の「とりつくしま係」モノにとりついて人、家族をを見る。あったかい。すごくよかった。

  • 読み応えがあった。ずっと読みたいと願っていた本が、何と古本市場のお得コーナーで私を呼んでいたので幸せな気持ちで購入。

    どの作品も素敵だった。朝井リョウさんは初読みだったが、男性ならではの視点で描かれるあたたかさという感じがした。小川洋子さん「愛されすぎた白鳥」の静謐な世界観。東直子さん「日記」、実直な愛で結ばれた二人の本当のわかれ。特にお気に入りだった。東直子さんの小説も読んでみたい。

  • 1日10分のしあわせというタイトルに惹かれて買った。タイトルどおり、読んでいてしあわせな気持ちに満たされる珠玉の短編集。
    中でも、「日記」という短編が印象に残った。切なく、悲しい結末だが、読み終わってしばらく経った今は、これでよかったのだと思える。人を愛することの苦しみとすばらしさに、今さらながら改めて気づかせてくれる。
    疲れたとき、心が荒んだときに読みたい一冊。

  • NHK WORLD-JAPANのラジオ番組で朗読された作品のなかから、8人の作家の短編が収録されたもの。

    さすが、人気作品を集めたもの、とあるだけあって、素晴らしい作品ばかり。


    どんな人間も深く知れば愛さずにはいられないなと思ったのが、以下の作品。
    「清水課長の二重線」朝井リョウ
    「迷子」坂木司

    さすが、重松清さん。子供の繊細な心の動きが、すばらしく表現されていて心が温まる「バスに乗って」。

    それから、東直子の「マッサージ/日記」もよかった。

    短編でここまで、読者の心を揺さぶることができるって、本当にすごいな、と思う。長く書けばもっと伝わると思いがちな、人物像や背景などを、ぎゅっと短く描写して、読書の心を掴むって・・・実力がある作家さんしかこんなに素晴らしい短編は書けないんだな、と思った本だった。

  • 8人の作家による10編の短編。
    宮下奈都さんの「アンデスの声」では
    故郷からほぼ出たことのない祖父母がラジオで繋がったエクアドルのキトという都市に2人で思いを飛ばしていた頃があったのだという事に新鮮な驚きとそれが働き詰めだった2人にも心安まる時間だったのだろうと安堵する。

  • 今をときめく作家たちによる短編集。どの話もじわりと心に染みる「いい話」で、ラジオで耳から聞いたならばまたその味わいもひと味違うものなのでは、と想像します。
    あまり普段手に取らない作家さんの作品もあり、興味もわきます。
    さらっと読めて気持ち良さだけが残る、食後のお茶のようないい時間をいただきました。

  • 沢山の作家が読めるから新たな作家の出会いの場になった。他の作品も読みたいと思ったのは下記のとおりです。

    【旅する本 石田衣良】
    読む人によって形と内容が変わる本が主人公の話。本は人生を豊かにするし力にも癒やしにもなるなと改めて思った。「架空の世界に溺れて、すこしだけ豊かになり、こちらの世界に帰ってくる。それは本が読む者にかけてくれる魔法だ。」

    【マッサージ 東直子】
    死んだ後に家のマッサージ椅子に取り憑いたお父さんの話。死後の世界がこんな感じだったら面白いなと思った。しかし生きてる方からしたら常に監視されてると思うとたまったもんじゃない。

    【日記 東直子】
    死んだ後に日記帳になった旦那さんの話。旦那さんへの手紙のように書く日記がちゃんと旦那さんに届いているというのがとても良かった。本当の幸せを願うのは大きな愛だなと思った。

  • へー、世界17か国へ流れてるんだ。
    現代を代表する作家八人。

    知っている作家さんばかり
    短編は流石にこなれていて面白く読んだ。
    ものすごく心に刺さるとかではないけれど。
    次々登場する作家に拍手。

    朗読って一度経験してみたいな。
    いつも文字を目で追っているから。

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  • 日本で書かれた小説が、様々な国の言葉に翻訳されて
    ラジオから流れているらしい。
    一日10分間、日本のことを良く知らない人は
    どんな国を想像しながら聞くんだろう。
    この短編集にぎっしりと詰まった、日本独特の情緒や心の機微みたいなものはちゃんと伝わっていたかしら・・・と
    あれこれ想像しながら読みました。
    私は眼で文字を追う読書にしか馴染みがないけれど、
    耳で聞く物語というのはどんな風に心の入り込んでくるのか。。。
    既読のものも収録されていたけれど、
    思いがけず新鮮で楽しい読書時間になりました。

  • とーってもいい!心がほんわかできる短編集ばかりでした。この短編集がそれぞれの作家さんの本に収められていると思うと、その作家さんの他の本が読みたくなる、、、。

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著者プロフィール

1989年岐阜県生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で、「小説すばる新人賞」を受賞し、デビュー。11年『チア男子!!』で、高校生が選ぶ「天竜文学賞」を受賞。13年『何者』で「直木賞」、14年『世界地図の下書き』で「坪田譲治文学賞」を受賞する。その他著書に、『どうしても生きてる』『死にがいを求めて生きているの』『スター』『正欲』等がある。

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