鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575940237

感想・レビュー・書評

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  • 好きな人やモノのために全力でリアクションする、その環境を整える、というのは正しいと思い込んでいたが、情熱の差だけお互いが苦しむ、ということを再認識した。本の内容にはあまり関係ないけれども。

  • 2013.4.20
    アプリで無料だったので読んだけど、絵も話も苦手でした。
    自分の中学時代を思い出して、「こんな事あったあった!」とも思えなかったし、「こんな先生がいてくれたら」とも思えなかった。。。
    まぁ、私が中学生だったのはちょうど10年前だから(もうそんな前なのか(>_<))、今の中学生達とは事情が違うのかもしれないけど。

  • 中2男子とその友達の妹の小4とがsexして、友達の親が先生に問題がある!みたいな事を言いにきて・・・みたいな話がこの中にはあって文章多いけど面白い。
    教育方針論とか生徒の性問題とか生徒のことと自分のことを一生懸命考える先生だからかな。
    なかなか挑戦的な漫画だった

  • 一見どうでもいいことのなかに、複雑で感情の機微がからみあった問題が潜んでいる。
    強烈な汗と、過剰な反応の、表情を見ていて、こちらも疲れてしまうのだけど。学校が舞台のマンガで、どの立ち位置にも属さずに読めるのは、なかなか嬉しい。

  • 読み始めました。問題解決に主眼を置いている切り口が新鮮に思えています。

  • ーむ、これは確かにおもしろい。11巻一気に読んだ。おもしろくて、一方であまりに歪で異様な作品でもある。
    典型的な学園マンガ、教師マンガのフォーマットを忠実になぞり、中学生に起こりがちな代表的なテーマを取り上げながら、その実、なにひとつとして提示しない。そこにあるのは、学校という広く合意された安定的な舞台装置とその上に巧妙に配置されたキャラクターとで構成されたジグソーパズル。読み手は、鈴木先生とともにパズルに挑み、ピースのひとつひとつを埋めていけばいい。取り上げられたテーマの持つ意味そのものは不問に付され、いかにしてそのゲームをクリアするかのみがフォーカスされる。教室とは学びの場ではなく、そこでプレーヤーがゲームを繰り広げるフィールドなのだ。だから、この作品と比較されるべきは過去の教師マンガや学園まんがではなく、カイジやライアーゲーム、あるいはデスノートといった作品群であるべきだろう。90年代のセカイ系的な閉塞に対する超克としてのゼロ年代バトルロワイヤル系の系譜を考えるのがしっくりくる。
    ここで見逃せないのは、この作品の主人公が鈴木“先生”であり、決して生徒ではないということ。鈴木先生は確かに、生徒、あるいは他の教師と並置されるゲームのプレーヤーである。しかし、そうであると同時に、ゲームの観察者であり設計者であり制御者でもある。ここで、鈴木先生は、教室というフィールドにおいて、神の視点、神の手を持つ。鈴木先生自身が述べているように、教室は設計者や制御者にとって”実験”の場でもある。すべてを制御できるわけではないが、他のプレーヤー(特に生徒)よりも高い制御可能性を持つ。いわばシムシティの市長のような存在といえる。だから、鈴木先生は、単なるプレーヤーではなく、読者や作者といったメタレベルにより近しい。ここが、通常のバトルロワイヤル系とは大きく異なる点といえる。そして、こうした役割を主人公に与えることによって、教室というフィールドが極めて動的な場所として機能することとなる。
    ただし、鈴木先生に多くの役割を担わせた結果、ゲームのフィールドは外的環境からは隔絶された閉鎖系としてしか機能できなくなってしまったのは、作品の弱点でもある。学校、教室というゲームフィールドは、時間的にも空間的にもより大きなゲームフィールドのモジュールでしかなく、本来ならば外部に開かれ相互に作用するべきもののはず。それが学校、あるいは教室を完結した箱庭に留めてしまったがために、伝統的なフォーマットを完全に書き換えるまでには至らなかった。そこは非常にもったいないところだと思う。
    さらに、もうひとつ、ヒロインである小川蘇我美を絶対的な存在として描いてしまったことは弱点というより大きな失敗だと思う。あれだけ完璧に近いキャラクターとして描いてしまえば、それはもうゲームのプレーヤーにはなり得ない。 途中からはゲームのクリアを、小川のキャラクターに大きく依存してしまっている。最終話に至っては、もうデウス・エクス・マキナと言ってもいい結果になってしまった。
    とはいえ、この伝統的なフォーマットを大胆に換骨奪胎しさらにメタレベルでの制御可能性まで付与すること、これはこの作品がもつ優れた現代性といえる。したがって鈴木先生の倫理や姿勢に感動したり反発したりという反応ほど度し難い誤読はない。この作品は主張や回答といえるようななにものをも持ちあわせていないし、その必要もないのだから。

  • 無料という事で軽い気持ちで読んでみて驚いた。現代の教育現場の有り様に打ちのめされる。マナー、好き嫌い、性教育…私が子供だった頃、全部、よく言えば大らかないい加減さの中で自然と学んで行ったことのように感じる。それが一つ一つ取り沙汰され問題提起される現場とは…想像するだけで自分が磨り減ってしまう…私も今は子を持つ親です。自分の時代とは違う現在を勉強し備えたいと思います。素晴らしい作品です。

  • 学校の先生って大変なんだ、って思う。思春期の学生の先生なんか特に。
    生徒の問題(マナー、給食の献立、性)に悩んだり走ったり謎解きしたり

    生徒に意識しちゃったりと危ういながらも頑張ってる姿はよいね。

  • いきなり話始まるし、ちゃんとひとつひとつ絵が描かれてるし面白いや。
    ドラマから入って読みだしたけどドラマはすごく丁寧に作ってあったんだなぁと改めて思った。

  • 濃い。この濃さがこの作品の全て。

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著者プロフィール

文藝漫画家

「2016年 『漫画訳 雨月物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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