最後のオオカミ (文研ブックランド)

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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784580823372

作品紹介・あらすじ

孫娘からパソコンの使い方を教わったマイケル・マクロードは、インターネットで自分の家系を調べることにした。やがて遠い親戚からメールが届き、ひいひいひいひいひいおじいさんのロビー・マクロードがのこしたという遺言書を見せてもらう。それは「最後のオオカミ」と題された回想録で、むごい戦争の時代を、ともに孤児として生きぬいた少年とオオカミの物語だった。小学中級から。

感想・レビュー・書評

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  • 先祖がたどった足跡を
    知りたい。

    淡々と語られる物語は
    注意深く観察すると、

    幸運ともいえる数々の
    奇蹟に満ちてる。

    人の一生とはそうした
    もので、

    先祖代々連綿と連なる
    それら奇蹟の先に、

    現在の私が居ることを
    想えば、

    ささいなことで卑屈に
    なってる場合ではない。

  • 戦争中の中山に住む一人の少年と、オオカミの物語です。少年は小さい頃に山に捨てられ、ひとりぼっちでしたが、山に住む、親切な家族に出会います。大切に育てられましたが、しばらくすると義父は兵隊で亡くなり、出会ってから数年後、義母も病気で亡くなってしまいます。ひとりぼっちとなった少年はそのオオカミと出会い、また、親切な人とも出会い、さまざまな冒険をしていきます。そんな主人公の少年の逞しさに心を打たれました。

  • 戦争の非情さと、いや応なく戦争に巻き込まれた人の強さを感じる一冊。
    一匹のオオカミとともになんとか生き抜こうとする少年の姿と、そのオオカミとの絆に心打たれ、ちょっとウルっとしました。
    著者マイケル・モーパーゴは戦争に関する作品を多く書いているけど、どれも戦いそのものではなく、戦争に巻き込まれた人にスポットを当てています。
    ふるさとや家、ときには大事な人を亡くして、それでも生き抜こうとする姿が描かれているので、グッとくることが多いなと感じます。

  • 戦争を生きのびた少年・ロビーは、残忍なイギリス軍に追われる。一方、狩りで殺されたオオカミには子供がいて…。孤児であり逃亡者であるという運命で結ばれた、オオカミと少年の友情と別れの物語。

  • オオカミの絶滅とかスケールが大きい話だと思ったら、違った。
    一人の人のお話が、遺言の形で書いてあった。
    主人公は最初以外は他の人に支えられていた。
    感動するお話だった。

  • 戦争により迫害されスコットランドからアメリカへと渡った少年とオオカミの物語。
    欧米作品ではオオカミが様々な役割を果たします。ここでは唯一の友として、出会い共に進み別れる。
    歴史を背景に壮大な物語がコンパクトにまとめられています。

  • 2018年小学校中学年向きの課題図書ですが、3、4年生が面白がって読むような本ではないような。。

    でも自分のルーツって、、と、たどってみたい気持ちにはなるかな。

    オオカミって、特別な、神聖なイメージがあって、「最後のオオカミ」という題名に興味が持てました。

  • 課題図書。モーパーゴは児童文学の名手だが、個人的にはこれはあんまりかな。

  • 動物オオカミは、かわいい❣️

  • 中学年向きの児童小説。

    安静中のマイケル・マクロードは
    14歳の孫娘・ミヤからパソコンの使い方を教えてもらう。

    入院中のたっぷりある時間をつかって
    自分の家系をさかのぼる。

    そして、
    ひいひいひいひいひいおじいちゃんの少年ロビーの話が始まる。

    ロビーとオオカミの別れのシーンがとても美しかった。
    船長がよかった、
    船長と出会って生き延びたから孫のミヤがいるんだよねぇ。

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著者プロフィール

1943年英国ハートフォードシャー生まれ。ウィットブレッド賞、スマーティーズ賞、チルドレンズ・ブック賞など、数々の賞を受賞。作品に『ゾウと旅した戦争の冬』『シャングリラをあとにして』『ミミとまいごの赤ちゃんドラゴン』『図書館にいたユニコーン』(以上、徳間書店)、『戦火の馬』『走れ、風のように』(ともに評論社)他多数。

「2023年 『西の果ての白馬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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