- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582831429
感想・レビュー・書評
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なぜか何度も読み返しています。
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ベストセラーになった本を、はたして本当に面白いのか、はたまた、お金と時間の無駄遣いか。
なかなか面白い。自分と同じ感想だとちょっとほっとする。
受けている本をけなすって、勇気いるよね。 -
著者が1999年7月〜2002年10月の間に読んだ約40冊のベストセラーを読んだ記録である。本好きだがベストセラーには見向きもしない読書家の代わりに本を読み、何故ベストセラーは売れるのかを鋭くえぐっている。
個人的にかなり興味深い1冊であった。
というのも、著者がベストセラーを読んだ時期、私は書店で働いていた。ベストセラーを好んで読む「善良な読者」に本を叩き売っていたのである。
この本に出てくるベストセラーは当然全部見たことがあるし、その大半を「売れれば何でもいい」精神で叩き売ったのだ。当時の売れ行きやら購買層、入荷状況に出版社の対応などを一緒に思い出してしまった。
だから、どうしても、平常心では読めなかった。
地方の弱小書店だと、ベストセラーが順調に増刷されるまでは商品の確保がむずかしい。いつもイライラしながら入荷を待ち、煮え湯を飲まされることも多い。
特に担当として売った『市販本新しい歴史教科書』のことなんか思い出すと頭に血が上りそうだ。勤め先では関連本を含め500冊以上売ったので、かなりのヒット商品であった。
この本には出てこないが、『指輪物語』もかなりの売れ筋で、この本は映画公開の半年前から私がしかけて、半年で1000冊以上売ったのだ。しかけた当初は全国的にまだそんなに売れていなかったので、出版社との関係も良好で楽々小品確保ができていたが、売れ出すと段々出版社の対応がキツクなってくる。その時の版元との電話のやりとりやら、配送事故やらを思い出すと今でも頭に血がのぼりそうになる。書店員の哀しい性。
叩き売るために、何冊か読んだものもある。
が、「善良な読者」に買ってもらうため、世界名作劇場のポリアンナのように「よかったさがし」をしながら読んだので、著者のような鋭い感想は持てなかった。それが非常に残念である。
斎藤美奈子さんの文章がとても私の肌にあっていて、本の内容以上に文章に惚れてしまった。と言う訳で、私もこの本を買うことに決めた。
ベストセラーとはなんぞやと思う方にはオススメの1冊。是非ともご一読あれ。
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読書なんていう趣味はとてもマイナーなものだという指摘に目からうろこが落ちました。
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ベストセラー本の書評。『善良な読者』から抜け切れてない自分も共感というか、楽しめた。
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目からうろこがぼこっと落ちる音が聞こえましたね。おかげさまで 「永遠の仔」も恩田陸もよむことができました。
現在図書館にこの本から興味を持った本のリクエストを20冊ほど出しております。 -
烏兎の庭 第一部 書評 3.7.03
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto01/yoko/shumidokuy.html -
ベストセラーガイド本。『大河の一滴』とか『光に向かって100の花束』とか『楯』とかです。
一番びっくりしたのは大平光代『だから、あなたも生きぬいて』が児童書だったことです。
斉藤さんも「児児児児童書ですかあ!?」と驚いている。
そういわれればそうだった気もするのですが、すっかりそんなジャンル分けを忘れるもんですね。
イラストレーション / 山福 アケミ
ブックデザイン / 鈴木成一デザイン室
初出 / 『月刊百科』1999年7月号~2002年10月号掲載分に加筆修正、書下ろし2本。 -
以前から本屋で見かけるたびに買おうか迷ってた。買わなくて良かった・・。ベストセラーの内容がわかってちょっと得した気分。