マイ・バック・ページ - ある60年代の物語

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 321
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582834840

感想・レビュー・書評

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  • 「日本でも革命が起きると信じていた。」と、青春時代に、デモ参加などの、当時の一般的な若者程度の市民運動をしていた私の母は言っていました。
    この本から、そういう時代の雰囲気が伝わってきます。
    しかし、当時から、地道に市民運動をしたい人たちは、過激派の人たちのことを、わざわざ事を揉めさせる、足を引っ張るような存在と感じていたようです。
    本を読んでも、私には自衛官を殺害したKの動機がわかりません。
    そして、この事件が、著者がジャーナリスト生命をかけてまで犯人であるKを秘匿しなくてはならないような、大義のある事件には思えないのです。(過激派の活動家が政府機関のスパイを行ったとか、政府の要人を殺害したとか言うならともかく・・・。)
    でも、分かれ道で間違った選択をした人を、後から俯瞰で批判するのはたやすいですが、その渦中にいる人には、その時はそうするしかなかったのかもしれません。読後感は、ヒリヒリ痛いです。

  • 生まれる何年も前の話。
    眉間に皺が寄りっぱなし。何だか鼻の奥がツンとする。
    不思議な読後感。
    悲しい、のとはちゃうな。なんやろ。
    映画も観たいが、止めた方がええやろか。むう。

  • 「ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて:安田浩一」という本を読んで、今は在特会のような組織があるけど、その本に出てくるような60年代や全共闘というものが何なのか、どうして若者が死んだり闘争しなければならなかったのかを知るきっかけの一つとして、読んでみた。

    概要を理解するには適していない本だったけど、「川本三郎」という人を通じて当時の一面を知ることはできた。

    あとがきP212の「ミーイズムではなくウィーイズムの時代だった。誰もが他者のことを考えようとした。~」なんだなーと…

  • 2013/1/5購入
    2013/1/9読了

  • 激動の60年代末から70年代をジャーナリストとして、駆け抜けた著者の回顧録の本著。

    映画を観てから、原作を読みました。

    近年60~70年代を総括する本が多々出版されていると思うが、これはジャーナリストとしてどうあるべきかという葛藤を含めて、どう全共闘と向き合ったのかと赤裸裸に綴られている。

    その他にも、カルチャーに強い著者だけにあって。映画、音楽などについても触れられているため、その時代の空気感が感じられ易くなっていた。

  • CCRが聴きたくなった

  • 大好きな時代の話。音楽と映画も人々の魂も全部、私の青春時代は69年に勝てない。

  • 内容紹介
    ベトナム戦争、全共闘運動、そして連合赤軍事件……。騒乱の60年代末、若きジャーナリストとして著者が体験した、青春の蹉跌を描く伝説の回想録、待望の復刊。2011年、妻夫木 聡&松山 ケンイチ出演で映画化
    内容(「BOOK」データベースより)
    全共闘、ベトナム戦争、CCR、そして連合赤軍事件…。「政治の季節」のただなかで、悩み、翻弄されてゆく、ひとりの若きジャーナリスト。伝説の回想録待望の復刊。

  • あのときは
    なんだったのだろうか。

  • 映画とはまた違った味わい。どちらもほろ苦い、甘酸っぱい、熱い、昔の話。

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著者プロフィール

川本 三郎(かわもと・さぶろう):1944年東京生まれ。「週刊朝日」「朝日ジャーナル」記者を経て、評論活動に入る。訳書にカポーティ『夜の樹』『叶えられた祈り』、著書に『映画の木漏れ日』『ひとり遊びぞ我はまされる』などがある。

「2024年 『ザ・ロード アメリカ放浪記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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